クラスまるごと異世界転移

八神

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「おおー、いっぱいあるね。おすすめは?」

「おすすめ…ですか?…えーと…」


俺の問いに店員さんは困ったように展示品の説明を読んでいく。


「あ、やっぱいいや。自分で見ていくから」

「すみません…調理器具なら詳しいのですが…」

「へー、じゃあ調理器具から見てこうかな?」

「!こちらです!」


俺が断りを入れると店員さんは言い訳のような事を言い出すのでソレに乗っかると急に自信が出たかのような顔になる。




ーーーーーー




「どうだった?」

「いやー、色々あって多分一日じゃ足りねぇぞ」

「分かる。流石帝都だけあって品揃えとか品質が他んトコとはダンチですわ」

「んじゃとりあえず飯食ったらまた解散な」

「「おう」」


一時集合して話を聞いた結果…やっぱり柴田も藤原もまだまだ満足していないようなので家で昼飯を食った後にまた解散した。


「…ん?もしもし?」

「あ、海原?今どこ?帝都?」

「おう」

「あ、じゃあ買ってきて欲しい物があるんだけど…大丈夫?お金は後で払うから」

「はいよ」


キャンプ用のベッドを見てると佐藤から電話があってパシられてしまったので、忘れる前にソレを先に買いに行く事に。



…それから三日後。



「おう、海。ダンジョン行こうぜ」

「ダンジョン?」

「新しく買った物を試したくてな」

「あー…まあいっか。んで?どこ行くんだ?」


柴田の誘いに理由を聞くと何故か藤原が話すので、俺もそういや…と思いながら賛成して確認する。


「ここらへんはあんま魔獣がいねーからな…飯島んとこ行ってみよーぜ」

「アイツならなんか色々と知ってそうだしな」

「んじゃ、電話してみるわ」


柴田と藤原の話を聞いて俺は飯島へと電話をかけた。


「…もしもし?」

「おう、委員長。今大丈夫か?」

「あー…うん。話だけなら」


飯島はなにやら忙しそうな雰囲気を出しつつ少し考えて答える。


「俺らちょっとダンジョン行きたくてさ、そっちになんか良さげな依頼とか無い?」

「ダンジョンって…魔獣退治?」

「そーそー、柴と藤がなるべくなら強い奴と戦いたいらしくてな」

「!ちょうど良かった!だったら手伝って欲しいことがあるんだけど…後からまた電話するね!」

「あ」


飯島に用件を尋ねると確認された後に頼みごとみたいのをされて電話を切られた。
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