クラスまるごと異世界転移

八神

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「クラスメイトは無理っぽい。飯島や灯とかを占ってみたけど、固有スキルの事しか分からなかったし」

「へー…そういや佐藤の固有スキルってなんだっけ?」


清水が試した結果を話すと俺はふと疑問に思った事を聞いてみる事に。


「…言って良い?」

「『攻略』。私の固有スキルは他人の好感度とかが見えたりするライブラ系のやつ」

「「「攻略ぅ?」」」

「私のも麗のと一緒でクラスメイトのは見えないみたい。まあ見ようとも思わないけど…」


清水の確認に佐藤は自分から話し始め俺らの言葉が被ると補足のような事を言い出す。


「二人揃ってライブラ系って戦闘とか無理くねぇか?」

「一応装備を整えればいけるだろ。ちなみにお前らのって魔獣とか見たらどうなんの?」

「「…さあ?」」

「いただき」

「いくらなんでも隙だらけだな」

「「あっ!!」」


俺の問いに藤原がそう返して疑問を尋ねると佐藤と清水はお互いを見合ってハモるように言うのでキャラが棒立ちになり、飯島と柴田がその隙を狙って倒した。


「ずるっ!今の酷くない!?」

「今のは無いでしょ!空気読んでよ!」

「いやー、今のは佐藤達が悪いな」

「安全圏に行ってから目を離すべきだったよな」


清水と佐藤の批判に俺と藤原は飯島達を庇うように言う。


「まあでも俺の勝ちだけど」

「今のが無かったら飯島に勝ってたのにー!」

「危なかった…」


結果画面を見て藤原が勝ち誇ると最下位の佐藤が悔しそうに声を上げて飯島がホッと一息吐いて呟く。


「やっぱ男子ってゲーム上手いんだね」

「そりゃ経験値が違うからな。コイツらアホみたいに突っ込んで来るし」

「あー!アホって言ったー!今柴田がアホって!」


住吉の言葉に柴田がジュースを飲みながら返すと清水が佐藤の方を向きながら柴田を指差してガキみたいに非難する。


「次は桃鉄やろうぜ」

「いいね。ちょっと落ち着くか」

「えー、すごろく?私今めっちゃ不完全燃焼なんだけど…」

「じゃあおめーは佐藤と格ゲーでもしてろよ」


俺の提案に藤原が賛成すると清水は反対して柴田が突き放すような事を言う。


「えー…格ゲーかぁ…そんな気分じゃないし、私も桃鉄やる」

「ってか桃鉄ってオンラインいけたっけ?」

「本家は知らんが、コレは出来るぞ」

「…沼内くんって凄いな…」


結局なんやかんやみんなで桃鉄をやる事になった。
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