クラスまるごと異世界転移

八神

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「くっ…!意外とひっくり返すの難しいな」

「タイミングが早すぎんじゃね?」

「おめー住吉達のやり方見てねーのかよ。いいか、最初はゆっくり半分動かしてから少し待って全部ひっくり返すんだよ」

「「なるほど!」」


藤原が苦戦するかのように呟くので俺がアドバイスをすると柴田が実演しながらより具体的なアドバイスをして、同じく苦戦していた飯島と藤原の言葉が被る。


「ほっ、ほっ…確かに柴の言ったやり方が正解っぽいな」

「うん」


生地をクルクルクルクルひっくり返しながら言う藤原に同じ動作をしながら清水も同意した。





ーーーーーー





「…そろそろだな、いくか。ロシアンルーレット」

「当たり前よ」「望むところだ」

「ロシアンルーレット?」


みんなでワイワイたこ焼きを食べて腹も半分ほど満たされて来たところでの藤原の提案に俺と柴田の言葉が被りかけ、飯島が不思議そうな顔をする。


「男が集まればやっぱ度胸試しだろ」

「度胸試しって…」

「ドリンクバーで色々混ぜたり、食べ放題の店でミニシューにわさびとか七味を入れたりとか良くやるだろ?」

「ま、無理にとは言わねーけど」

「やる!」


藤原の説明を聞いて唾を飲み込んで呟く飯島に柴田が例を挙げて補足し、俺が強制じゃない事を教えるも飯島はノって来た。


「じゃあルールとして食えないレベルは禁止な」

「オッケー」

「捨てるワケには行かねーしな」

「分かったよ」


俺が最低限のルールを決めると女子を除くみんなが了承する。


「さて、どうする?」

「ジャンケンで勝った奴が爆弾の具材を決めるってのはどうだ?」

「お、藤ソレいいね。じゃーんけん、ポン!」
「えっ!?あ」


藤原の提案を採用した柴田がいきなり合図をして手を出すので飯島は焦ったように手を出した。


…結果は飯島の一人勝ち。


「か、勝った…?」

「これが香辛料な」

「…コレを入れればいいの?」

「どれか一つにするも良し、混ぜるもよし。ただ入れすぎ注意で」

「…分かった」


俺が香辛料や香辛調味料をテーブルの上に置くと飯島が確認してくるので藤原は説明した後に注意事項を話す。


「おおー、結構入れるねぇ」

「え、入れすぎた?」

「いや、大丈夫大丈夫」


タバスコのような調味料を生地の上にかけるのを見て柴田が面白そうに言うと飯島は不安そうに返し藤原がフォローする。
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