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「佐藤、いるかー?」
「そのまま入ってー!」
「だってさ」
「じゃあまた後でね」
「おう」
俺がドアをノックしながら聞くと入室の許可が下りたので深山を佐藤に預ける事にして一旦別れ、俺は第一王子の部屋に行く。
「失礼しまーす」
「…来たか。ではさっそく報酬の話に移ろう」
今度はノックせずに適当な挨拶をして部屋の中に入ると王子は書類作業を止めてからソファの所へと移動する。
「ガライア共和国を含む4カ国の土地建物、合わせて金貨1560万枚相当を用意した。確認を」
「…ん?シュトッセン帝国?どっかで聞いたような…」
「あの『死霊王の抜け殻』を譲渡した国だ。軍事大国でありながら経済力の水準も高いレベルにある」
「へー…やっぱ首都にあるからか高いな、金貨550万枚相当…?ガライアも380万かよ」
まあ広くてデカいから仕方ないか…と、俺は地図や写真を見ながらなんともいえないような感じで呟いて書類にサインしていく。
「…そういえば…いつもの調子で首都の物件を用意したが、ガライアの方は首都でも大丈夫なのか?」
「大丈夫大丈夫。地図を見た感じアイツの工房に近いから予想以上に要望通りだよ」
「そうか、なによりだ…」
心配したかのように言う王子に俺がサインしながら返すとホッと安心したように呟いて先に書かれた書類を確認していった。
「……大丈夫だ。コレで残りは1400万枚相当になる」
「…11カ国分の豪邸でもまだ消費し切れないって改めて考えるとすげーな」
「それだけの価値があの抜け殻にはあるという事だ」
「へー、俺らには良く分かんねぇな…まあいいや。じゃ、また今度」
「待ってくれ」
残りの報酬を聞いて俺が驚きながら呟くと王子があまり理解出来ない事を言うので適当に返して帰ろうとしたら引き留められた。
「なに?」
「今父様達はどこに滞在しているんだ?」
「えーと…どこだったかな…?トラル…は昨日か。確かグリーバンリーだったはず…」
「…なるほど、もうそこまで…今日の夜にナンホクナンまで送ってくれないだろうか?おそらく明日の朝には父様達もナンホクナンに移動するはずなので」
「オッケー。じゃあまた夜に」
王子の依頼に俺は軽く引き受けてから部屋を出て、深山を回収するべく佐藤の部屋へと向かう。
「おーい深山、帰るぞー」
「え、もう?」
「もう終わったの?」
「…早くない?」
俺が佐藤の部屋のドアを開けて声をかけると深山が軽く驚いたように返し、佐藤と清水が残念そうに聞いてくる。
「そりゃ報酬の残りの受け取りだけだからな」
「えー…もっとなんかないの?仕事の話とか」
「喋りてーんならお前らもコッチくれば良いじゃねーか。…今の家にはプールもあるぞ」
「「えっ!?」」
名残惜しそうに言ってくる佐藤に俺は呆れながら提案しつつ、ふと閃いた悪魔の囁きに耳を傾けた。
「行く行く!プールってホント!?」
「うん。眺めも良くて最高だよ」
「行く!」
佐藤の確認に深山が経験談を話すと清水も乗り気になり、オタク女子の二人はあの家に泳ぎに来る事にしたらしい。
「そのまま入ってー!」
「だってさ」
「じゃあまた後でね」
「おう」
俺がドアをノックしながら聞くと入室の許可が下りたので深山を佐藤に預ける事にして一旦別れ、俺は第一王子の部屋に行く。
「失礼しまーす」
「…来たか。ではさっそく報酬の話に移ろう」
今度はノックせずに適当な挨拶をして部屋の中に入ると王子は書類作業を止めてからソファの所へと移動する。
「ガライア共和国を含む4カ国の土地建物、合わせて金貨1560万枚相当を用意した。確認を」
「…ん?シュトッセン帝国?どっかで聞いたような…」
「あの『死霊王の抜け殻』を譲渡した国だ。軍事大国でありながら経済力の水準も高いレベルにある」
「へー…やっぱ首都にあるからか高いな、金貨550万枚相当…?ガライアも380万かよ」
まあ広くてデカいから仕方ないか…と、俺は地図や写真を見ながらなんともいえないような感じで呟いて書類にサインしていく。
「…そういえば…いつもの調子で首都の物件を用意したが、ガライアの方は首都でも大丈夫なのか?」
「大丈夫大丈夫。地図を見た感じアイツの工房に近いから予想以上に要望通りだよ」
「そうか、なによりだ…」
心配したかのように言う王子に俺がサインしながら返すとホッと安心したように呟いて先に書かれた書類を確認していった。
「……大丈夫だ。コレで残りは1400万枚相当になる」
「…11カ国分の豪邸でもまだ消費し切れないって改めて考えるとすげーな」
「それだけの価値があの抜け殻にはあるという事だ」
「へー、俺らには良く分かんねぇな…まあいいや。じゃ、また今度」
「待ってくれ」
残りの報酬を聞いて俺が驚きながら呟くと王子があまり理解出来ない事を言うので適当に返して帰ろうとしたら引き留められた。
「なに?」
「今父様達はどこに滞在しているんだ?」
「えーと…どこだったかな…?トラル…は昨日か。確かグリーバンリーだったはず…」
「…なるほど、もうそこまで…今日の夜にナンホクナンまで送ってくれないだろうか?おそらく明日の朝には父様達もナンホクナンに移動するはずなので」
「オッケー。じゃあまた夜に」
王子の依頼に俺は軽く引き受けてから部屋を出て、深山を回収するべく佐藤の部屋へと向かう。
「おーい深山、帰るぞー」
「え、もう?」
「もう終わったの?」
「…早くない?」
俺が佐藤の部屋のドアを開けて声をかけると深山が軽く驚いたように返し、佐藤と清水が残念そうに聞いてくる。
「そりゃ報酬の残りの受け取りだけだからな」
「えー…もっとなんかないの?仕事の話とか」
「喋りてーんならお前らもコッチくれば良いじゃねーか。…今の家にはプールもあるぞ」
「「えっ!?」」
名残惜しそうに言ってくる佐藤に俺は呆れながら提案しつつ、ふと閃いた悪魔の囁きに耳を傾けた。
「行く行く!プールってホント!?」
「うん。眺めも良くて最高だよ」
「行く!」
佐藤の確認に深山が経験談を話すと清水も乗り気になり、オタク女子の二人はあの家に泳ぎに来る事にしたらしい。
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