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「…マジで?」
「んなことある?」
「…マジか」
余裕の状態からのまさかのクエスト失敗に俺らは呆然としながら呟いた。
「…せっかく天鱗手に入れたのに…」
「いや、まあ怪獣バトルが見れただけでも天鱗分の価値はあっただろ」
「んな巻き込まれの事故死もあるんだな。次からは気をつけねーと」
柴田がため息を吐きながら呟くので俺と藤原が一応フォローに入る。
「まあいいや…俺にとっては丁度良いし。んで、トルツ以外の国ってどこ?」
俺はとりあえずセーブした後に両手を上にあげて背筋を伸ばしながら王子に聞く。
「ワウシャープだ。干ばつの影響で水不足が深刻化している、と」
「干ばつ…っつったら昨日の所もだろ?」
「確かそっちの王子に研究結果を見せた時も干ばつがどうこう言ってなかったっけ?」
「あー…だったな」
王子の言葉に藤原と柴田が聞いてくるので俺は思い出すように返す。
「どこもかしこも干ばつかよ…そんなに雨が降らねーなんてなんかあんじゃねーの?」
「自然現象に原因なんてあんのか?」
「分からなくね?海みたいに魔法農法を使える奴がやってるかもしれんし」
「…海以外には考えられんけど、似たような感じで天候を操ってる可能性もあるのか…」
柴田が原因を探るように言うと藤原が反論するも丸め込まれたかのように納得した。
「…魔獣…いや、しかし…」
「魔獣?そんな事が出来るやつがいんの?」
「周りに災厄をばら撒く程の桁外れの力を持つ魔獣は存在する。が、まだこの近隣諸国での報告は無いハズだが…」
思い当たるフシがあるような王子の呟きに俺が聞くと、説明するように言うも納得がいかないように考えながらまたしても呟く。
「あー、聞いた事あるわ。災魔とか害獣とか呼ばれてるやつだろ?」
「災魔?害獣?」
「俺はまだ見た事ねーけど、なんでも段位持ちでしか対抗できねーぐれーだからギルドではランク外に指定されてるっつー魔獣よ」
「へー、じゃあめっちゃ強いのか」
「一応リッチよりも強いらしいぜ?高段者パーティでもギリギリって感じらしいし」
「多分今の永江と同じぐらいは強いんじゃね?」
藤原が思い出したように確認するので俺が聞くと柴田が答え、分かりやすく身近な魔獣を例に出して例える。
「永江と同じってったら結構だな」
「だから歩く災害とか厄災とか言われてんだろーよ」
「アイツもあのまま放置してたらそう呼ばれてただろうな。…まあその前に高段者に狩られてなければ、だけど」
「…そこで、ウミハラ殿の力を借りたい」
俺が軽く驚きながら呟くと柴田がそう返し藤原が予想しながら言うと王子が話を本題に戻した。
「ま、いいでしょう。ワウシャープならこっちの王子から貰った家があるし」
「本当か!?助かる!」
「んじゃ藤、頼む」
「おう」
俺の返事に王子が喜ぶので藤原にお願いしてスキルの連携でさっそく現地の家へと移動する事に。
「んなことある?」
「…マジか」
余裕の状態からのまさかのクエスト失敗に俺らは呆然としながら呟いた。
「…せっかく天鱗手に入れたのに…」
「いや、まあ怪獣バトルが見れただけでも天鱗分の価値はあっただろ」
「んな巻き込まれの事故死もあるんだな。次からは気をつけねーと」
柴田がため息を吐きながら呟くので俺と藤原が一応フォローに入る。
「まあいいや…俺にとっては丁度良いし。んで、トルツ以外の国ってどこ?」
俺はとりあえずセーブした後に両手を上にあげて背筋を伸ばしながら王子に聞く。
「ワウシャープだ。干ばつの影響で水不足が深刻化している、と」
「干ばつ…っつったら昨日の所もだろ?」
「確かそっちの王子に研究結果を見せた時も干ばつがどうこう言ってなかったっけ?」
「あー…だったな」
王子の言葉に藤原と柴田が聞いてくるので俺は思い出すように返す。
「どこもかしこも干ばつかよ…そんなに雨が降らねーなんてなんかあんじゃねーの?」
「自然現象に原因なんてあんのか?」
「分からなくね?海みたいに魔法農法を使える奴がやってるかもしれんし」
「…海以外には考えられんけど、似たような感じで天候を操ってる可能性もあるのか…」
柴田が原因を探るように言うと藤原が反論するも丸め込まれたかのように納得した。
「…魔獣…いや、しかし…」
「魔獣?そんな事が出来るやつがいんの?」
「周りに災厄をばら撒く程の桁外れの力を持つ魔獣は存在する。が、まだこの近隣諸国での報告は無いハズだが…」
思い当たるフシがあるような王子の呟きに俺が聞くと、説明するように言うも納得がいかないように考えながらまたしても呟く。
「あー、聞いた事あるわ。災魔とか害獣とか呼ばれてるやつだろ?」
「災魔?害獣?」
「俺はまだ見た事ねーけど、なんでも段位持ちでしか対抗できねーぐれーだからギルドではランク外に指定されてるっつー魔獣よ」
「へー、じゃあめっちゃ強いのか」
「一応リッチよりも強いらしいぜ?高段者パーティでもギリギリって感じらしいし」
「多分今の永江と同じぐらいは強いんじゃね?」
藤原が思い出したように確認するので俺が聞くと柴田が答え、分かりやすく身近な魔獣を例に出して例える。
「永江と同じってったら結構だな」
「だから歩く災害とか厄災とか言われてんだろーよ」
「アイツもあのまま放置してたらそう呼ばれてただろうな。…まあその前に高段者に狩られてなければ、だけど」
「…そこで、ウミハラ殿の力を借りたい」
俺が軽く驚きながら呟くと柴田がそう返し藤原が予想しながら言うと王子が話を本題に戻した。
「ま、いいでしょう。ワウシャープならこっちの王子から貰った家があるし」
「本当か!?助かる!」
「んじゃ藤、頼む」
「おう」
俺の返事に王子が喜ぶので藤原にお願いしてスキルの連携でさっそく現地の家へと移動する事に。
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