197 / 556
197
しおりを挟む
「んで?どうやって脱獄した?やっぱ力づくか?」
「看守に酒渡して王子に伝言お願いしたらトルツの王子がやって来てな。それで」
「看守に賄賂とか漫画かよ!もはやゲームの世界じゃねぇか!」
「やべー、めっちゃウケるわ。上が無能だから下の兵のやる気もねーし、笑い話としては最高だな」
柴田の疑問に俺が取った方法を話すとやっぱり二人は笑い出す。
「つーかあのアホの事だから海の顔見て直ぐに捕まえたんだろ?持ち物検査とかせずに」
「おう」
「…ってか良く考えたら牢屋に入れられた後に王妃から貰った証明書を見せなかったのか?」
藤原の確認に俺が頷くと笑いが収まって少し冷静になったのか柴田が疑問に思いながら聞いてくる。
「当然見せたぜ?」
「なのに出してくれなかったのかよ。トルツの王子にソコの問題めっちゃ突かれんじゃねーの」
「まあ証明書は捨てたみたいだしな」
「「…は?」」
俺の返事に藤原が半笑いで言うのでそう返すと二人とも急に真顔になった。
「看守に証明書見せたらソレを持って上の方に確認に行ったのよ。そしたら証明書は無かったとか言われた」
「…いや、そこまで行くともう笑えねーわ」
「流石に一線超えすぎだろ…無能もそこまで行くとガチなレベルでやべーな」
「んで、王子が…トルツのよ?あっちの王に聞きに行ったら『証拠が無いから使者では無い』とか言われたんだと」
「「ええ…」」
俺の説明に若干ヒいた様子の二人も説明を続けるとドン引きして呟く。
「ソレはもう無能とかのレベルじゃなくね?明確な敵対行為だろ」
「『勘違いでしたごめんなさい』で済むラインを遥かに飛び越してねー?ってかそんな状況で良く帰って来れたな」
「そりゃ王子の協力でな。後ろ歩いてフード被るだけで余裕だったぜ」
「…まあこんだけやらかす無能がそこだけ急に有能に覚醒するわけじゃねーから当然といえば当然か」
「…確かに」
柴田が不快そうな表情で言うと藤原も同じ顔をしながら聞いてくるので俺が脱出方法を話すと二人とも納得した様子で頷く。
「んじゃはえーとこ王様とか王妃にソレを伝えた方が良くね?」
「佐藤には牢の中にいる時に電話で状況を話したから多分もう伝わってるんじゃねーかな?」
「へー。既に手は打ってんのか…すげーな、お前」
「いや、たまたま牢屋の中に居た時に佐藤から電話が来たってだけよ」
「たまたまかい!運が良いのか悪いのか分かんねーな、おい」
柴田の問いにそう返すと藤原が感心したように言うので偶然だと返すと柴田がツッコんで来てその後に呆れたように呟いた。
…そして昼食後。
トルツの第四王子がクランチェスターの家に来たので藤原にお願いしてスキルの連携でこっちに移動させる。
「やあ、ようこそ?と言うべきか?」
「…先程の場所とは違う…?」
「ほー、やっぱ王子はどいつもこいつも面が良いな」
「育ちの良さが顔に出るんじゃねーの?」
俺が声をかけると王子は周りをキョロキョロと見渡しながら不思議そうに呟き、その様子を見ていた藤原と柴田が羨ましそうに言う。
「ココは…ってかココも俺の家でね。あっちは危ないから今住んでる場所へと呼んだってわけよ」
「…どういう…?」
「ま、とりあえず藤。頼むわ」
「オッケ」
俺はちょっとだけ説明してから藤原に頼んで困惑する王子ごと王都の移動拠点へと移動した。
「看守に酒渡して王子に伝言お願いしたらトルツの王子がやって来てな。それで」
「看守に賄賂とか漫画かよ!もはやゲームの世界じゃねぇか!」
「やべー、めっちゃウケるわ。上が無能だから下の兵のやる気もねーし、笑い話としては最高だな」
柴田の疑問に俺が取った方法を話すとやっぱり二人は笑い出す。
「つーかあのアホの事だから海の顔見て直ぐに捕まえたんだろ?持ち物検査とかせずに」
「おう」
「…ってか良く考えたら牢屋に入れられた後に王妃から貰った証明書を見せなかったのか?」
藤原の確認に俺が頷くと笑いが収まって少し冷静になったのか柴田が疑問に思いながら聞いてくる。
「当然見せたぜ?」
「なのに出してくれなかったのかよ。トルツの王子にソコの問題めっちゃ突かれんじゃねーの」
「まあ証明書は捨てたみたいだしな」
「「…は?」」
俺の返事に藤原が半笑いで言うのでそう返すと二人とも急に真顔になった。
「看守に証明書見せたらソレを持って上の方に確認に行ったのよ。そしたら証明書は無かったとか言われた」
「…いや、そこまで行くともう笑えねーわ」
「流石に一線超えすぎだろ…無能もそこまで行くとガチなレベルでやべーな」
「んで、王子が…トルツのよ?あっちの王に聞きに行ったら『証拠が無いから使者では無い』とか言われたんだと」
「「ええ…」」
俺の説明に若干ヒいた様子の二人も説明を続けるとドン引きして呟く。
「ソレはもう無能とかのレベルじゃなくね?明確な敵対行為だろ」
「『勘違いでしたごめんなさい』で済むラインを遥かに飛び越してねー?ってかそんな状況で良く帰って来れたな」
「そりゃ王子の協力でな。後ろ歩いてフード被るだけで余裕だったぜ」
「…まあこんだけやらかす無能がそこだけ急に有能に覚醒するわけじゃねーから当然といえば当然か」
「…確かに」
柴田が不快そうな表情で言うと藤原も同じ顔をしながら聞いてくるので俺が脱出方法を話すと二人とも納得した様子で頷く。
「んじゃはえーとこ王様とか王妃にソレを伝えた方が良くね?」
「佐藤には牢の中にいる時に電話で状況を話したから多分もう伝わってるんじゃねーかな?」
「へー。既に手は打ってんのか…すげーな、お前」
「いや、たまたま牢屋の中に居た時に佐藤から電話が来たってだけよ」
「たまたまかい!運が良いのか悪いのか分かんねーな、おい」
柴田の問いにそう返すと藤原が感心したように言うので偶然だと返すと柴田がツッコんで来てその後に呆れたように呟いた。
…そして昼食後。
トルツの第四王子がクランチェスターの家に来たので藤原にお願いしてスキルの連携でこっちに移動させる。
「やあ、ようこそ?と言うべきか?」
「…先程の場所とは違う…?」
「ほー、やっぱ王子はどいつもこいつも面が良いな」
「育ちの良さが顔に出るんじゃねーの?」
俺が声をかけると王子は周りをキョロキョロと見渡しながら不思議そうに呟き、その様子を見ていた藤原と柴田が羨ましそうに言う。
「ココは…ってかココも俺の家でね。あっちは危ないから今住んでる場所へと呼んだってわけよ」
「…どういう…?」
「ま、とりあえず藤。頼むわ」
「オッケ」
俺はちょっとだけ説明してから藤原に頼んで困惑する王子ごと王都の移動拠点へと移動した。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
308
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる