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「…お、お前ドロウィンの使者って本当なのか?」
「その酒見ても疑うんならもう俺から言える事は何も無いんだけど」
「た、確かに…!こんな高級なアイシェをただの盗人が持ってるわけないもんな…!」
「でもさっきも言った通り、ソレはもう使う事無いから貰っていいよ。取り引きの対価だし」
兵士の確認に俺がワインを指差して返すと残念そうな顔で同意するので、俺はワインを兵士に譲渡した事を念押しした。
「ほ、本当か!?本当に、いいんだな!?」
「要らないんなら返して?他の誰かにあげるから」
「いーやコレはもう俺の物だ!誰にも渡さん!ははは!まさに夢のようだ!」
兵士がしつこく確認してくるので俺は返却するように言うも拒否される。
すると俺のスマホに着信が。
「もしもし?」
「あ、海原。もう王子には会えた?」
電話に出ると佐藤が用件を確認してきた。
「一応会えた事は会えたな」
「で、どうだった?今大丈夫?」
「どうもこうも…俺今捕まってっからなー」
「…はあ?捕まってる?なにに?女?」
「いや、普通に今城の地下牢にぶち込まれてる」
「は…はあああ!!?」
「うるせっ…!」
佐藤の質問攻めに現状を話すと大声で驚かれたので俺はスマホを耳から離す。
「なんで!?どうして!?また今度は何をやらかしたの!?」
「何もやらかしてねーよ。逆に今回やらかしたのはあっちだし」
「待って、どゆこと?何もしてないのに捕まったの?マジで?そんなことある?」
「マジマジ。こっちでは俺らは今でも聖女誘拐の犯人なんだと」
驚く佐藤に俺がそう返すと今度は理解出来ないような感じで聞いて来たので俺は賛同しながら説明する。
「え?聖女誘拐って…アレもう何カ月も前に終わった話でしょ?犯人はウチで処刑された事になってるし…ってか王妃から渡された証明書は見せなかったの?」
「なんと、証明書は取り上げられて…多分捨てられたかな?んで無かった事にされた」
「…は?」
「だから使者は来てない扱いになるんだと」
「は、はあああ!!?そんなんアリ!!?」
今度は佐藤が驚く事が予想出来たので俺はスマホを耳から離した状態で答えた。
「友好国にソレやられたらどうしようも無いじゃん!もう約束も合意もルールも話し合いも何も出来ない敵対の戦争状態って事になるけど!」
「だよな。俺もここまでやるとは思わなかったからびっくりしたわ」
「いや、普通はびっくりで済まないって…そんなの漫画やゲームでも中々無いよ」
「まあトルツの王子が今文句言いに行ってるみたいだし、俺は最悪柴や藤を召喚すりゃ簡単に逃げ出せるしな」
驚愕したような様子の佐藤に緩く返すと呆れたように言うので俺は現状を話す。
「…いくらなんでも海原肝が座り過ぎだって…私だったらショックで泣くよ」
「男がこれぐらいで泣いたらダサいって馬鹿にされまくるぜ?」
「流石に泣かなくても普通パニクるんじゃない?」
「まあ予想は出来てた事だしな。最悪の事態として、だけど」
「…海原達が前に言ってたけど、その国の王様ってマジで頭おかしいじゃん。こんなの普通なら絶対ありえないって…実は今までのって全部冗談でしょ?『嘘松乙』的な」
なんかしらんけど…ついに佐藤が笑って現実逃避みたいな事を言い出した。
「その酒見ても疑うんならもう俺から言える事は何も無いんだけど」
「た、確かに…!こんな高級なアイシェをただの盗人が持ってるわけないもんな…!」
「でもさっきも言った通り、ソレはもう使う事無いから貰っていいよ。取り引きの対価だし」
兵士の確認に俺がワインを指差して返すと残念そうな顔で同意するので、俺はワインを兵士に譲渡した事を念押しした。
「ほ、本当か!?本当に、いいんだな!?」
「要らないんなら返して?他の誰かにあげるから」
「いーやコレはもう俺の物だ!誰にも渡さん!ははは!まさに夢のようだ!」
兵士がしつこく確認してくるので俺は返却するように言うも拒否される。
すると俺のスマホに着信が。
「もしもし?」
「あ、海原。もう王子には会えた?」
電話に出ると佐藤が用件を確認してきた。
「一応会えた事は会えたな」
「で、どうだった?今大丈夫?」
「どうもこうも…俺今捕まってっからなー」
「…はあ?捕まってる?なにに?女?」
「いや、普通に今城の地下牢にぶち込まれてる」
「は…はあああ!!?」
「うるせっ…!」
佐藤の質問攻めに現状を話すと大声で驚かれたので俺はスマホを耳から離す。
「なんで!?どうして!?また今度は何をやらかしたの!?」
「何もやらかしてねーよ。逆に今回やらかしたのはあっちだし」
「待って、どゆこと?何もしてないのに捕まったの?マジで?そんなことある?」
「マジマジ。こっちでは俺らは今でも聖女誘拐の犯人なんだと」
驚く佐藤に俺がそう返すと今度は理解出来ないような感じで聞いて来たので俺は賛同しながら説明する。
「え?聖女誘拐って…アレもう何カ月も前に終わった話でしょ?犯人はウチで処刑された事になってるし…ってか王妃から渡された証明書は見せなかったの?」
「なんと、証明書は取り上げられて…多分捨てられたかな?んで無かった事にされた」
「…は?」
「だから使者は来てない扱いになるんだと」
「は、はあああ!!?そんなんアリ!!?」
今度は佐藤が驚く事が予想出来たので俺はスマホを耳から離した状態で答えた。
「友好国にソレやられたらどうしようも無いじゃん!もう約束も合意もルールも話し合いも何も出来ない敵対の戦争状態って事になるけど!」
「だよな。俺もここまでやるとは思わなかったからびっくりしたわ」
「いや、普通はびっくりで済まないって…そんなの漫画やゲームでも中々無いよ」
「まあトルツの王子が今文句言いに行ってるみたいだし、俺は最悪柴や藤を召喚すりゃ簡単に逃げ出せるしな」
驚愕したような様子の佐藤に緩く返すと呆れたように言うので俺は現状を話す。
「…いくらなんでも海原肝が座り過ぎだって…私だったらショックで泣くよ」
「男がこれぐらいで泣いたらダサいって馬鹿にされまくるぜ?」
「流石に泣かなくても普通パニクるんじゃない?」
「まあ予想は出来てた事だしな。最悪の事態として、だけど」
「…海原達が前に言ってたけど、その国の王様ってマジで頭おかしいじゃん。こんなの普通なら絶対ありえないって…実は今までのって全部冗談でしょ?『嘘松乙』的な」
なんかしらんけど…ついに佐藤が笑って現実逃避みたいな事を言い出した。
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