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…翌日。
王妃の提案で俺はトルツの王子に研究の事を話すために『クランチェスター』へと移動した。
「…ん?お前は…!」
「うわ、バレた。でも問題無いんだなー、コレが」
城門前の広場に行くと前には居なかったハズの巡回中の兵が俺を見て顔色を変えるがスルーして城門の方へと歩く。
「…何の用だ?今は一般開放されて居ないぞ。一般人は立ち去れ」
「トルツの王子がココに居る、って話だけど…城の中に居んの?」
城門の前に居た兵が近づいて来た俺に冷たい目を向けながら言うので俺は使者の証明書を見せながら尋ねる。
「…コレは『ドロウィン』の…!失礼しました。トルツの王子なら城内の来賓室にてお休みになられています」
「へー。入れる?それとも呼んでくれる?」
「少々お待ちください」
証明書を見た兵士の態度が変わって説明してくれるので俺がそう聞くとあと一人の兵士の所へと歩いて行く。
「…開門!」
少しして兵士が声を上げると門が開いた。
「入城の許可が下りました。どうぞお入り下さい」
「ありがと」
どうやら城に入って良いみたいなので俺は兵士にお礼を言って中に入る。
「…来賓室ねぇ…来賓室…来賓室…」
「!貴様は、この前の…!」
「ん?」
俺が場所を呟きながらとりあえず誰かに聞いてみようと廊下を歩いていると…
後ろから声が聞こえて来たので振り向くと小太りのおっさんが驚いたように俺を見ていた。
「聖女誘拐の犯人がノコノコと現れおって!この恥知らずが!兵ども集まれ!!」
「あ?アレはとっくに終わった話だろ?今更俺を捕まえても意味無いぜ?」
「閣下!」「どうなされましたか!」
この前の事を知ってるおっさんに犯人扱いされたので俺が適当に否定すると兵士達がゾロゾロと集まってくる。
「こやつを捕まえろ!あの聖女誘拐の犯人だ!」
「…はあ…後悔するなよ?」
「抜かせ!!さっさとしろ!」
「痛い目にあいたくないなら大人しくしろ!」
「はいはい…」
何の確認も無くいきなり周りの兵に命令したおっさんに俺は呆れつつも内心ビビりながら強がりで脅したが…
やっぱりアホには通じなかったので両手を上げて大人しく捕まる事に。
「閣下!この者をどういたしましょうか!」
「ふん、処遇が決まるまで牢に放り込んでおけ!」
「はっ!」
「…ええー…」
おっさんは兵の言葉に身元確認も持ち物の確認もせずに指示を出し、マジでそのまま地下牢に連れてかれたので俺は呆れ返って思わず呟く。
王妃の提案で俺はトルツの王子に研究の事を話すために『クランチェスター』へと移動した。
「…ん?お前は…!」
「うわ、バレた。でも問題無いんだなー、コレが」
城門前の広場に行くと前には居なかったハズの巡回中の兵が俺を見て顔色を変えるがスルーして城門の方へと歩く。
「…何の用だ?今は一般開放されて居ないぞ。一般人は立ち去れ」
「トルツの王子がココに居る、って話だけど…城の中に居んの?」
城門の前に居た兵が近づいて来た俺に冷たい目を向けながら言うので俺は使者の証明書を見せながら尋ねる。
「…コレは『ドロウィン』の…!失礼しました。トルツの王子なら城内の来賓室にてお休みになられています」
「へー。入れる?それとも呼んでくれる?」
「少々お待ちください」
証明書を見た兵士の態度が変わって説明してくれるので俺がそう聞くとあと一人の兵士の所へと歩いて行く。
「…開門!」
少しして兵士が声を上げると門が開いた。
「入城の許可が下りました。どうぞお入り下さい」
「ありがと」
どうやら城に入って良いみたいなので俺は兵士にお礼を言って中に入る。
「…来賓室ねぇ…来賓室…来賓室…」
「!貴様は、この前の…!」
「ん?」
俺が場所を呟きながらとりあえず誰かに聞いてみようと廊下を歩いていると…
後ろから声が聞こえて来たので振り向くと小太りのおっさんが驚いたように俺を見ていた。
「聖女誘拐の犯人がノコノコと現れおって!この恥知らずが!兵ども集まれ!!」
「あ?アレはとっくに終わった話だろ?今更俺を捕まえても意味無いぜ?」
「閣下!」「どうなされましたか!」
この前の事を知ってるおっさんに犯人扱いされたので俺が適当に否定すると兵士達がゾロゾロと集まってくる。
「こやつを捕まえろ!あの聖女誘拐の犯人だ!」
「…はあ…後悔するなよ?」
「抜かせ!!さっさとしろ!」
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「はいはい…」
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「閣下!この者をどういたしましょうか!」
「ふん、処遇が決まるまで牢に放り込んでおけ!」
「はっ!」
「…ええー…」
おっさんは兵の言葉に身元確認も持ち物の確認もせずに指示を出し、マジでそのまま地下牢に連れてかれたので俺は呆れ返って思わず呟く。
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