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「そんな言い方って…」
「『人事を尽くして天命を待つ』ってんなら教会に行くのも分かっけど…ただ楽したい奴らが集まるのは教会としてもどうなのよ?」
「だよな。アイツらの話聞いてたら大変大変ってしか言わんからな…本当に大変なら教会に行く前にやる事があんだろ、って思ったわ」
「マジか…つーか海に仕事を頼むのに『ぼったくり』って結構ヤバくね?じゃあ別の所に依頼すればいーんでねーの?ってしか思わねーし」
深山が窘める感じで言いかけるも藤原が愚痴るように言ったのを皮切りに俺と柴田も愚痴るような感じで話す。
「…魔獣の襲撃で困ってる人達をそんな風に言うの?」
「いくら困ってるからって人をタダでこき使って良い理由にはならねーだろ」
「全くだ。流石柴、良い事言った」
「柴の言う通り手伝って欲しいなら金じゃなくても何かしらの見返りを用意しないとな」
ムッとしたような少し怒った感じの深山に柴田が現実的な話をするので藤原と俺はその意見に深く同意する。
「お金以外の見返り…って?」
「そーだな…例えば今回出た利益を全て教会に寄付する、とか?」
「ソレって見返りか?」
「ただの慈善活動じゃねーか」
深山の疑問に俺が考えながら例を挙げるの柴田と藤原に笑ってツッコまれた。
「別に俺は金の亡者とか守銭奴じゃねーから慈善活動ぐらいはしても良いんだけど…今回のって農家が得するだけだから納得いかねーじゃん?」
「そりゃそーだ」「確かに」
「だから生活費や経費を除いた売り上げの金をこの村の復興に回すとかなら協力してやっても良いかな」
「おー、流石『豊穣の神様』は言う事が違いますなぁ」
「俺らにもほんのひと欠片でもいいから少しぐらい恵んで欲しいものだ」
俺が深山に協力する条件を提示すると柴田と藤原がニヤニヤと笑いながら弄ってくる。
「農家の人達が教会に寄付してくれるんなら手伝うの?」
「今言った通りだな」
「でも…なんで教会に?」
「簡単よ。教会に金がありゃあ村の復興に必要な時に出すだろ?あと身寄りの無い人とか世話するにも金かかりそーだし」
深山の確認に頷くと疑問を聞いてくるので俺は適当な感じで理由を話した。
「ほうほう…助け合いの精神ってやつか」
「そりゃ俺だけ慈善活動するのは割に合わねーからな。周りを強制的に巻き込むのよ」
「おめー天使の所業のくせにまるで悪魔のような考えだな」
すると藤原がまたしても弄るようにニヤニヤ笑いながら言うのでそう返すと柴田が呆れたように言う。
「これぞまさに『天使と悪魔』ってやつだな」
「いや、使い方ちげーだろ」
「二律背反ってやつか?」
「善と悪の二律背反か…なんかまた一気に厨二臭くなったな」
「そもそも使い方あってんのか?二律背反」
「どういう意味だっけ?」
「さーな。忘れた」
俺らがゲーム内の素材集めをしながら適当に喋ってるといつの間にか深山の姿がなくなっている。
「あれ?深山は?」
「ん?…まあ風呂か部屋にでも行ったんじゃね?」
「…結局さっきの話はどうなったんだ?」
「さあ?」
俺の問いに柴田が周りを見て予想すると藤原が疑問を聞いてくるので適当に返した。
「『人事を尽くして天命を待つ』ってんなら教会に行くのも分かっけど…ただ楽したい奴らが集まるのは教会としてもどうなのよ?」
「だよな。アイツらの話聞いてたら大変大変ってしか言わんからな…本当に大変なら教会に行く前にやる事があんだろ、って思ったわ」
「マジか…つーか海に仕事を頼むのに『ぼったくり』って結構ヤバくね?じゃあ別の所に依頼すればいーんでねーの?ってしか思わねーし」
深山が窘める感じで言いかけるも藤原が愚痴るように言ったのを皮切りに俺と柴田も愚痴るような感じで話す。
「…魔獣の襲撃で困ってる人達をそんな風に言うの?」
「いくら困ってるからって人をタダでこき使って良い理由にはならねーだろ」
「全くだ。流石柴、良い事言った」
「柴の言う通り手伝って欲しいなら金じゃなくても何かしらの見返りを用意しないとな」
ムッとしたような少し怒った感じの深山に柴田が現実的な話をするので藤原と俺はその意見に深く同意する。
「お金以外の見返り…って?」
「そーだな…例えば今回出た利益を全て教会に寄付する、とか?」
「ソレって見返りか?」
「ただの慈善活動じゃねーか」
深山の疑問に俺が考えながら例を挙げるの柴田と藤原に笑ってツッコまれた。
「別に俺は金の亡者とか守銭奴じゃねーから慈善活動ぐらいはしても良いんだけど…今回のって農家が得するだけだから納得いかねーじゃん?」
「そりゃそーだ」「確かに」
「だから生活費や経費を除いた売り上げの金をこの村の復興に回すとかなら協力してやっても良いかな」
「おー、流石『豊穣の神様』は言う事が違いますなぁ」
「俺らにもほんのひと欠片でもいいから少しぐらい恵んで欲しいものだ」
俺が深山に協力する条件を提示すると柴田と藤原がニヤニヤと笑いながら弄ってくる。
「農家の人達が教会に寄付してくれるんなら手伝うの?」
「今言った通りだな」
「でも…なんで教会に?」
「簡単よ。教会に金がありゃあ村の復興に必要な時に出すだろ?あと身寄りの無い人とか世話するにも金かかりそーだし」
深山の確認に頷くと疑問を聞いてくるので俺は適当な感じで理由を話した。
「ほうほう…助け合いの精神ってやつか」
「そりゃ俺だけ慈善活動するのは割に合わねーからな。周りを強制的に巻き込むのよ」
「おめー天使の所業のくせにまるで悪魔のような考えだな」
すると藤原がまたしても弄るようにニヤニヤ笑いながら言うのでそう返すと柴田が呆れたように言う。
「これぞまさに『天使と悪魔』ってやつだな」
「いや、使い方ちげーだろ」
「二律背反ってやつか?」
「善と悪の二律背反か…なんかまた一気に厨二臭くなったな」
「そもそも使い方あってんのか?二律背反」
「どういう意味だっけ?」
「さーな。忘れた」
俺らがゲーム内の素材集めをしながら適当に喋ってるといつの間にか深山の姿がなくなっている。
「あれ?深山は?」
「ん?…まあ風呂か部屋にでも行ったんじゃね?」
「…結局さっきの話はどうなったんだ?」
「さあ?」
俺の問いに柴田が周りを見て予想すると藤原が疑問を聞いてくるので適当に返した。
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