クラスまるごと異世界転移

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「あ？もしもし？」


俺のスマホの着信音が切れたと思ったら藤原のスマホに電話が。


「…いや、海に聞いてみねー事にはな……なんか佐藤が海に謝りたいからこっちに来たいっつってるけどどうする？」

「アイツ面倒くせーからヤダ」

「面倒くせーから嫌だって。…あ？まあそれくらいなら……王都には送れるかって聞いてっけど」

「それならいいぜ」

「オッケーだと。…はいはい…海」

「へいよ」


藤原の確認に俺が拒否すると佐藤に別の要求をされたらしく『直接会わないんなら…』とソレには了承した。


「謝るっつってんだから会っても良くね？」

「アイツ昨日もこの前の事を謝って直ぐに怒ったんだぜ？感情が先立つ奴の謝罪なんて意味ねーだろ」

「ほんとドライだな、お前…お！竜玉ゲット！よっしゃ！」

「あ、俺も」

「俺もだ。しかも二個！」


柴田の言葉に俺が昨日の事を例に出して言うと藤原が呆れたように呟きレアアイテムをゲットする。


が、みんなゲットしたので早速ゲーム内の鍛冶屋へと直行した。




ーーーーーーー




「んだ今の薙ぎ払いレーザー！完全に避けてただろ！」

「おいおい、あと一回乙ったら失敗だぞ？」

「あ、やべ。海、薬草くれ」

「またかよ」

「「ただいまー」」

「あ？…もう昼飯の時間か」


朝からゲームに熱中して…気づけばすでに昼食の時間になっている。


「どーする？一旦止めて昼飯食ってからにするか？」

「いーや、コイツを倒さずに昼飯は食えねーな」

「まあもう足引き摺ってっしな」


俺の確認に藤原が熱くなったような事を言って拒否ると柴田も瀕死のモンスターの様子を見て賛同した。


「…だそうだ。先に食べといて」

「オッケー！」


なので俺は住吉にそう言ってからゲーム内で逃げたモンスターを追う。


「よし、倒した。剥ぎ取り剥ぎ取り…」

「げ、三回鱗かよ…」

「牙が一つ出た」

「俺も鱗だけだ」


それから5分もしない内にモンスターを倒したので素材を剥ぎ取った後にセーブして俺らは一旦ゲームを中断する。


「さーてメシメシ…」

「おっ、今日も美味そうだな」

「そう言えば…この村、なんか魔獣の襲撃で大変だったみたいだね」


俺らが兵の用意した昼飯を食べ始めると深山が教会で誰かから聞いたような話をした。


「あん？…そりゃどこでもそーじゃね？」

「魔獣に襲撃されても平気なとこって上位のパーティが複数居るとこぐらいだろ」

「強い奴が居ないと防壁があっても破られるみたいだしな」


メシを食いながら柴田が他の町や村でも同様だと返すと藤原も同意し、俺もこの前行った町の様子を思い出しながら同意する。


「そうなんだ…ココには強い人とか居ないの？」

「居たらそもそも魔獣の襲撃はねーな。いや…無くはないか…」


斉藤の問いに柴田は断言するも直ぐに撤回するような事を言う。