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「手紙?」
「執事のおじさんに頼まれたから。つーわけで行くわ」
料理長が不思議そうに手紙を見るので理由を話してから兵を5体召喚し、そいつらを預けて俺は第一王子の執務室へと向かった。
「おっと、ココだ」
「…入れ」
「失礼しまーす」
ドアをノックすると直ぐに許可が下りるので挨拶しながら部屋の中へと入る。
「ウミハラ殿か。今日は何の用だ?」
「コレ。佐藤の執事から王子に渡せって」
「…手紙?何かあったのか…?」
王子の問いに俺は手紙を見せた後に机の上に置いてそう話すと表情が険しくなりすぐに中身を確認し始めた。
「……はぁ…また喧嘩になってしまったのか…重ね重ね失礼をかけて申し訳ない」
手紙の内容はおそらく報告だったのか…王子は最後に沈んだ表情でため息を吐いて顔を片手で覆いながら謝ってくる。
「まー、しょうがねー…王子以外は眼中に無いから対応が雑になるんじゃねーの?」
「…民の上に立つ人間が感情に振り回されるなど本来ならあってはならない事なのだが…アカリがその立場を理解してくれるまで時間がかかりそうだ…」
俺が一応佐藤をフォローしつつ返すと王子は疲れたような表情で呟き、またため息を吐いた。
「とりあえず報酬は用意しよう。少し待っていてくれ」
今回も佐藤の代わりに金を出してくれるらしく…
王子はこの部屋で待機するよう言ってから部屋から出て行く。
…そしてソファに座って待つ事、約15分。
「すまない、確認に少し手間取った」
王子が謝りながら三人ほどの兵と一緒に戻ってくる。
「コレが今回の報酬の金貨87万5千枚だ」
「…流石に多いな」
「俺も驚いた。まさか一週間も経たずにここまでの金を使うとは…しかも一人に」
「まあそれだけの働きはしたし。逆にチュートリアルのサービスで割引したぐらいだよ」
「…良く分からんが、俺からもアカリの手助けしてくれた事に礼を言う。ありがとう」
「いやいや、俺の方こそ。じゃ、またなんかあったらよろしく」
俺は10万枚の金貨が入っている大きめの袋を8つと5万枚の金貨が入っている中ぐらいの袋を一つ…
1万枚の金貨が入ってる小袋を2つと5000枚の金貨が入ってる小袋を受け取ると最後に営業の挨拶をして移動拠点へと戻り、藤原に電話して帰宅した。
…翌日。
「お、コイツ硬くね?」
「切れ味が足りねーんだろ」
「こういう時のハンマーよ」
「溜め3は弾かれねーから便利だな。つーか心眼が欲しーわ」
野郎三人で朝からゲームをしてるとまたしても俺のスマホに佐藤からの着信が。
「…そろそろ足引きずるハズだけどな」
「電話でねーの?」
「佐藤からだから」
「あー…」
俺が無視してゲームを続けてたら柴田の聞いてくるので電話相手の名前を言うと昨日の話を思い出したのか藤原が納得したように呟く。
「執事のおじさんに頼まれたから。つーわけで行くわ」
料理長が不思議そうに手紙を見るので理由を話してから兵を5体召喚し、そいつらを預けて俺は第一王子の執務室へと向かった。
「おっと、ココだ」
「…入れ」
「失礼しまーす」
ドアをノックすると直ぐに許可が下りるので挨拶しながら部屋の中へと入る。
「ウミハラ殿か。今日は何の用だ?」
「コレ。佐藤の執事から王子に渡せって」
「…手紙?何かあったのか…?」
王子の問いに俺は手紙を見せた後に机の上に置いてそう話すと表情が険しくなりすぐに中身を確認し始めた。
「……はぁ…また喧嘩になってしまったのか…重ね重ね失礼をかけて申し訳ない」
手紙の内容はおそらく報告だったのか…王子は最後に沈んだ表情でため息を吐いて顔を片手で覆いながら謝ってくる。
「まー、しょうがねー…王子以外は眼中に無いから対応が雑になるんじゃねーの?」
「…民の上に立つ人間が感情に振り回されるなど本来ならあってはならない事なのだが…アカリがその立場を理解してくれるまで時間がかかりそうだ…」
俺が一応佐藤をフォローしつつ返すと王子は疲れたような表情で呟き、またため息を吐いた。
「とりあえず報酬は用意しよう。少し待っていてくれ」
今回も佐藤の代わりに金を出してくれるらしく…
王子はこの部屋で待機するよう言ってから部屋から出て行く。
…そしてソファに座って待つ事、約15分。
「すまない、確認に少し手間取った」
王子が謝りながら三人ほどの兵と一緒に戻ってくる。
「コレが今回の報酬の金貨87万5千枚だ」
「…流石に多いな」
「俺も驚いた。まさか一週間も経たずにここまでの金を使うとは…しかも一人に」
「まあそれだけの働きはしたし。逆にチュートリアルのサービスで割引したぐらいだよ」
「…良く分からんが、俺からもアカリの手助けしてくれた事に礼を言う。ありがとう」
「いやいや、俺の方こそ。じゃ、またなんかあったらよろしく」
俺は10万枚の金貨が入っている大きめの袋を8つと5万枚の金貨が入っている中ぐらいの袋を一つ…
1万枚の金貨が入ってる小袋を2つと5000枚の金貨が入ってる小袋を受け取ると最後に営業の挨拶をして移動拠点へと戻り、藤原に電話して帰宅した。
…翌日。
「お、コイツ硬くね?」
「切れ味が足りねーんだろ」
「こういう時のハンマーよ」
「溜め3は弾かれねーから便利だな。つーか心眼が欲しーわ」
野郎三人で朝からゲームをしてるとまたしても俺のスマホに佐藤からの着信が。
「…そろそろ足引きずるハズだけどな」
「電話でねーの?」
「佐藤からだから」
「あー…」
俺が無視してゲームを続けてたら柴田の聞いてくるので電話相手の名前を言うと昨日の話を思い出したのか藤原が納得したように呟く。
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