クラスまるごと異世界転移

八神

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「実は柴の言う通りゲーム機なんだなー、コレが」

「「はあ!?」」

「しかも色々と夢の機能付きの」

「夢の機能だぁ?」

「何言ってんだお前?」


驚く二人に俺がドヤ顔で言うも疑い目の向けられて信じないかのように返されてしまった。


「まー『百聞は一見に如かず』だ。実際やってみっか」

「テレビもねーのにどうやって遊ぶっつーんだよ」


俺が小型バッテリーにコンセントを繋いでセッティングしてると柴が訝しむような顔で聞いてくる。


「そりゃ見てのお楽しみよ」

「見てのお楽しみって…」


俺の先送りに藤原は呆れたように呟いた。


「…でーきた」


…ミニプレステに小型のUSBメモリーを4つ刺してコントローラーも同じように4つ付けてから作業が完了。


「出来たって…モニターはどうすんだよ?テレビなんてねーぞ」

「コレが代用品」

「んだソレ?額縁?」


柴田の問いに俺が100均で売ってそうな簡易的な額縁を見せると藤原が不思議そうに聞く。


「そうそう中には黒い板を入れてある」

「…なるほど、プロジェクターか!」

「ああ!その手があったか!」

「残念。惜しいな…よし、オッケー」


俺が説明しながら額縁を横向きに置いてスマホのスタンドっぽいやつで固定すると柴田と藤原が何かを思いついたように驚くが俺は否定した。


そして額縁の横のキリで開けた穴にAVケーブルのピンプラグを差し込むと…


「ああ?…おっ!えっ?なんか映ったぞ」

「…なんだコレ?どういう仕組みなんだ?」


ゲームの待機画面が写り藤原と柴田が驚きながら仕組みを尋ねてくる。


「俺も良く分からんが多分プロジェクターみたいな仕組みじゃね?ガラスとかプラスチックみたいに透明で光を反射する物にならなんでも映るんだと」

「へー、マジで夢みたいな機能だな」

「普通に音も入るしな」

「マジで夢みたいな機能じゃねーか!」


俺の適当な説明に藤原が納得したように呟くので補足を入れると柴田がツッコむように返した。


「いや、俺の言ってる夢みたいな機能ってソコじゃねーんだわ」

「はあ!?」

「他にもあんのかよ!?」

「おめーら絶対驚くぜ。マジで夢みたいな機能だからよ」

「おいおい、やけにハードル上げんな」

「大丈夫か?んな事言ってよ」


俺が否定するとまたしても驚く二人にニヤニヤしながら言うと柴田も藤原もワクワクしたように顔がニヤける。


「大丈夫大丈夫。どんなにハードル上げてもソレを100%超えてくっから」

「ソレめっちゃ気になるやつ!」

「どんな夢の機能なんだよ、早く見せろ!」

「ふっふっふ…」


俺は焦らして柴田と藤原の反応を見て笑いながら兵に額縁を三つ持って来させてさっきと同じようにモニターみたいに設置させた。
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