クラスまるごと異世界転移

八神

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「つーか速攻でその問題点に気づいたあのおじさんヤバくね?」

「多分かなり有能なんだろうな」

「第一王子の名前出してたし…元々は側近とかなんじゃねーの?年齢的に昔は王様に仕えててもおかしくなさそうだし」

「「あー…」」


佐藤を説得してる執事のおじさんを見ながら藤原と柴田が話してくるので俺は予想で返した。






ーーーーーー






「…海原酷くない?」

「なにが?」

「私を嵌めようとしたでしょ!」

「はあ?知識もないくせに値段交渉なんてしたおめーの自業自得だろーが」

「うっ…!」

「「確かに」」「返す言葉もございませんな」


佐藤の意味不明な逆恨みに俺が呆れながら返すと図星を突かれたように言葉に詰まり、ほかの三人も納得したように頷く。


「そ、それでも!普通なら教えてくれても良いでしょ!」

「そもそも仕事を頼むのに値切りをする事自体やばくね?」

「うっ…!」

「こっちは色々考えて金額を提示してるわけじゃん?おめーが値段交渉なんてしなけりゃ何の問題も無く丸く収まってたじゃねーか」

「「確かに」」「まったくもって返す言葉もございませんな」

「ううっ…!」


逆ギレするかのような佐藤に俺がそっちに非がある事を説明すると言葉に詰まり柴田達も同意する。


「まーでも今回ので勉強になっただろ?なんでもかんでも交渉すりゃ得するワケじゃねーんだよ。高い勉強代を払わずに済んだのはそのおじさんのおかげなんだし、感謝しとけよ」

「海原嫌い!!」

「「「「あ」」」」


俺の説教に佐藤は怒ったように叫んでどっかに走って行く。


「なんかガキみてーな事言って逃げてったぞ」

「海ちょっと言いすぎたんじゃね?」

「アレでか?全然足りなくね?」

「まー女は感情的な生き物だからな。正論とか言っても男みてーに論理的な思考をしろってのは無理だろ」


柴田の言葉に俺がそう返すと藤原はフォローしてるのか馬鹿にしてるのか分からない事を言ってきた。


「いや、普通の一般人ならそれでもいいけどアイツ今貴族だぜ?町長みたいな立場の奴がソレじゃヤバくねーか?」

「庶民がいきなり貴族になったんならしょうがなくね?そういう教育を受けてねーんだから感情的にもなるだろ」

「そこはしょうがないんじゃねーの?」

「…それもそうか」


俺が佐藤の立場を考えながら言うも柴田と藤原は佐藤をフォローしてくるので俺は面倒になって折れる事に。


「で、どうする?」

「佐藤にはあのおじさんが付いてったしほっときゃいーんじゃね?」

「ま、距離を置いて冷静になるまで待つしかねーか。どのみち俺らが行ってどうにかなる問題じゃ無さそうだし」


藤原の問いに俺が適当に返すと柴田も同意する。


「…にしても海、お前佐藤に嫌われたな」

「おもっくそ『嫌い』って叫んでたしな」

「別にノーチャンの奴に嫌われたところでな…斉藤とか住吉ならショックつーかキツイけど」

「ソレもそうか」

「深山達には嫌われねーように気をつけよ」

「一緒に住んでる分流石にソコは色々と配慮しとかねーとマズイからな」

「特に住吉あたりに嫌われたらヤバくね?頼んでも拒否られそうだし」

「だから配慮しろ、って話だろ?」


野郎三人で雑談しながら佐藤の帰りを待つも10分経っても戻って来なかったので…


柴田が電話で佐藤に帰宅する事を話して村に戻りスキルの連携で俺らは家へと帰った。
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