152 / 556
152
しおりを挟む
「わ!…え?…は?…ええー!?」
「いやいやいや!なんだコレ!?おかしいだろ!」
「んだコレ!?今までの比じゃねーくれーぶっちぎりでやべーやつじゃねーか!」
兵達が魔法を発動させる度に種から芽が出て苗になり、苗木になって木になる成長過程を見ながら三人は驚愕した。
「コレが植物の成長促進っつーやつ。ちなみに近くに大量の水が無いと出来ねーし、大量の栄養がねーと実が成らないか…運良く成っても美味しくねーからな」
「待て待て!だから成長速度おかしくね!?5分くらいで種から木になるとかどういう仕組みだよ!」
「普通種から木になるまで数年かかるだろ!なんでこんな短時間でアホみてーに成長してんだよ!」
俺が説明して注意事項を話すと柴田と藤原が詰め寄って来ながらツッコむように更に細かい説明を求めてくる。
「土と水と木の魔法で無理やり成長させてるってだけよ。水分が十分じゃないと途中で枯れるか成長不良を起こして奇形になるけど」
「…マジかよ、そんな事も出来んのかよ…魔法の応用性と無限の可能性を舐めてたわ」
「…つーかもうそこまで行くともはや神の領域に片足突っ込んでんじゃねーか?」
「天候制御に地盤操作、そして植物の強制成長…確かに。柴田の言う通り『豊穣の神』だよね、もはや。やってる事は」
「片足どころか全身どっぷりじゃねーか!」
俺の更なる説明と注意に藤原が自分の認識の甘さを反省すると…
柴田が呆れたように意味分からん事を呟き、佐藤は腕を組んで難しい顔をしながら思い返すように同意してソレに藤原がツッコむ。
「つまりどっかの国の研究は神の研究だった…って事か?なんか厨二っぽくね?」
「なんか急にダサいってか厨二臭くなるな。『神の研究』」
「『豊穣の神』って響き自体はカッコいいんだけどな」
俺が少し考えてそう聞くと柴田がなんとも言えないような顔で頷き藤原はちょっとだけフォローした。
「つまり『豊穣の神』ならぬ『豊穣の海』…ってこと?」
「やめろ!そんな恥ずい事言うんじゃねぇ!」
「ははっ!神と海を掛けたのか!うまいな」
「佐藤おめーおもしれー事言うじゃねーか!座布団一枚持ってこい!」
佐藤の何気ない一言に俺が力一杯反発するも柴田と藤原が『良いことを聞いた』と言わんばかりに笑う。
「良かったな、海。二つ名が『豊穣の海』になったじゃねーか」
「ふざけんなよ。おめーらソレをあだ名にしたら流石に殴んぞ」
「大丈夫大丈夫、言いにくいから普段は呼ばねーし。紹介する時に言うぐらいよ」
「海原が豊穣って事は…柴田は『縛り神』?」
柴田の笑いながらの弄りに俺がイラついて怒りながら返すも藤原も笑いながら弄って来て、佐藤が今度は柴田に目を付ける。
「縛り神!?」
「ははっ、祟り神みたいでカッコいーじゃん」
「そ、そーかぁ?」
「えーと、藤原は…」
「俺も!?いや、佐藤俺はいいって…」
佐藤が今度は藤原に矛先を移すと驚いた後に嫌がるように言う。
「…思いつかないから今はいいや」
「いや何もねーんかい!なんかくれよ!なんで今の流れで俺だけ何も無いんだよ!」
佐藤の諦めたような言葉に藤原はホッとするかと思いきや、意外にも要求しながらツッコむ。
「いやいやいや!なんだコレ!?おかしいだろ!」
「んだコレ!?今までの比じゃねーくれーぶっちぎりでやべーやつじゃねーか!」
兵達が魔法を発動させる度に種から芽が出て苗になり、苗木になって木になる成長過程を見ながら三人は驚愕した。
「コレが植物の成長促進っつーやつ。ちなみに近くに大量の水が無いと出来ねーし、大量の栄養がねーと実が成らないか…運良く成っても美味しくねーからな」
「待て待て!だから成長速度おかしくね!?5分くらいで種から木になるとかどういう仕組みだよ!」
「普通種から木になるまで数年かかるだろ!なんでこんな短時間でアホみてーに成長してんだよ!」
俺が説明して注意事項を話すと柴田と藤原が詰め寄って来ながらツッコむように更に細かい説明を求めてくる。
「土と水と木の魔法で無理やり成長させてるってだけよ。水分が十分じゃないと途中で枯れるか成長不良を起こして奇形になるけど」
「…マジかよ、そんな事も出来んのかよ…魔法の応用性と無限の可能性を舐めてたわ」
「…つーかもうそこまで行くともはや神の領域に片足突っ込んでんじゃねーか?」
「天候制御に地盤操作、そして植物の強制成長…確かに。柴田の言う通り『豊穣の神』だよね、もはや。やってる事は」
「片足どころか全身どっぷりじゃねーか!」
俺の更なる説明と注意に藤原が自分の認識の甘さを反省すると…
柴田が呆れたように意味分からん事を呟き、佐藤は腕を組んで難しい顔をしながら思い返すように同意してソレに藤原がツッコむ。
「つまりどっかの国の研究は神の研究だった…って事か?なんか厨二っぽくね?」
「なんか急にダサいってか厨二臭くなるな。『神の研究』」
「『豊穣の神』って響き自体はカッコいいんだけどな」
俺が少し考えてそう聞くと柴田がなんとも言えないような顔で頷き藤原はちょっとだけフォローした。
「つまり『豊穣の神』ならぬ『豊穣の海』…ってこと?」
「やめろ!そんな恥ずい事言うんじゃねぇ!」
「ははっ!神と海を掛けたのか!うまいな」
「佐藤おめーおもしれー事言うじゃねーか!座布団一枚持ってこい!」
佐藤の何気ない一言に俺が力一杯反発するも柴田と藤原が『良いことを聞いた』と言わんばかりに笑う。
「良かったな、海。二つ名が『豊穣の海』になったじゃねーか」
「ふざけんなよ。おめーらソレをあだ名にしたら流石に殴んぞ」
「大丈夫大丈夫、言いにくいから普段は呼ばねーし。紹介する時に言うぐらいよ」
「海原が豊穣って事は…柴田は『縛り神』?」
柴田の笑いながらの弄りに俺がイラついて怒りながら返すも藤原も笑いながら弄って来て、佐藤が今度は柴田に目を付ける。
「縛り神!?」
「ははっ、祟り神みたいでカッコいーじゃん」
「そ、そーかぁ?」
「えーと、藤原は…」
「俺も!?いや、佐藤俺はいいって…」
佐藤が今度は藤原に矛先を移すと驚いた後に嫌がるように言う。
「…思いつかないから今はいいや」
「いや何もねーんかい!なんかくれよ!なんで今の流れで俺だけ何も無いんだよ!」
佐藤の諦めたような言葉に藤原はホッとするかと思いきや、意外にも要求しながらツッコむ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
308
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる