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…少しして10体の兵の魔法が発動するとどんどん雲が出来ていき…
5分もしない内に目の前で雨が降り始めた。
「やっぱりそんな時間がかからねーのかよ」
「まあ降らせるまではいいんだが…問題はそのあとでな。いつまで降るかとかは分かんねーんだわ」
「え?そうなの?」
「そうそう。作った後に空気中の水分が増えたり減ったりするから…ソコが自然の恐ろしさよ」
柴田のツッコミに俺が問題点を話すと佐藤が驚いたように聞くので理由を話す。
「雨雲を移動させらんねーのか?」
「火水風雷の魔法で移動はさせられっけど、こんなもん勝手に移動させたら迷惑だろ」
「…確かに」
柴田が雨が降る様子を見ながら方法を尋ねるので俺は肯定しつつ道徳的な感じで返すと藤原が腕を組んで同意する。
「霧散させたら?」
「今からソレをやるから良く見とけよ」
佐藤の提案に俺はみんなに注視するように言ってから兵達に魔法を使わせて水路の上に雨雲を移動させてから強制的に霧散させた。
するとドバドバと大量の水が滝のように勢いよく水路の中に落ちて行く。
「なんだぁ?雨雲を無くしたら大量の水が落ちてきたぞ」
「アレは雨雲に残った水の量だ。今回は塩抜きで水路の水が減ってたからやったけど、普通にやると下手したら急な増水で川が氾濫とかして水害が起きる」
藤原が驚きながら状況を説明するので俺は理由を説明してから注意喚起する。
「…おおぅ…ある程度の制御が出来るのはすげーけど、やっぱ自然ってこえーな」
「だから天候操作系の魔法は簡単には使えないんだ…うーわ、良かったぁ。勉強になったわ」
柴田が水路の水かさを見ながら呟くと佐藤は納得したように呟いた後に安心したように息を吐く。
「やっぱすげーな。そのどっかの国の研究ってのは」
「そだな。普通魔法で天候を操ろうなんて思わねーだろ」
「天候操作系の魔法ってコッチにはねーの?」
「あるにはあるけど、雷落としたりとか氷柱落としたりとか…操作すんのは攻撃するまででその後は放置よ」
「自然消滅を待つのが普通だしな。おかげで氷の範囲攻撃なんてされたらしばらく寒いのなんのって」
「「ええ…」」
藤原と柴田の言葉に俺が疑問を尋ねると予想外の返答に俺と佐藤のヒいた呟きが被った。
「炎の範囲攻撃なんて地獄だよな、めちゃクソ暑いし」
「脱いでも暑いしな。ソレに比べりゃ着込めば良い分寒い方がマシよ」
やっぱりパーティ時代にそんなことがあったのか柴田と藤原が思い出話で盛り上がる。
「…で、さっきの気になるやつは?」
「気になるやつ?…なんかあったか?」
急に佐藤がよく分からない事を言ってくるので俺はちょっと考えたが結局分からなかったのでどんなのかを聞く。
「植物がどうたらって言ってたでしょ?」
「ああ。植物の成長促進ね」
「ソレ!雨降らすより気になるんだけど!」
佐藤は興味津々と言った様子で食い気味に聞いてきた。
「言葉のまんまだから特に説明も何も言える事がねーんだよな…ま、とりあえず見てろ」
「うん」
俺が頭を掻きながらそう言って取り出した種を畑に埋めると佐藤は嬉しそうに頷く。
5分もしない内に目の前で雨が降り始めた。
「やっぱりそんな時間がかからねーのかよ」
「まあ降らせるまではいいんだが…問題はそのあとでな。いつまで降るかとかは分かんねーんだわ」
「え?そうなの?」
「そうそう。作った後に空気中の水分が増えたり減ったりするから…ソコが自然の恐ろしさよ」
柴田のツッコミに俺が問題点を話すと佐藤が驚いたように聞くので理由を話す。
「雨雲を移動させらんねーのか?」
「火水風雷の魔法で移動はさせられっけど、こんなもん勝手に移動させたら迷惑だろ」
「…確かに」
柴田が雨が降る様子を見ながら方法を尋ねるので俺は肯定しつつ道徳的な感じで返すと藤原が腕を組んで同意する。
「霧散させたら?」
「今からソレをやるから良く見とけよ」
佐藤の提案に俺はみんなに注視するように言ってから兵達に魔法を使わせて水路の上に雨雲を移動させてから強制的に霧散させた。
するとドバドバと大量の水が滝のように勢いよく水路の中に落ちて行く。
「なんだぁ?雨雲を無くしたら大量の水が落ちてきたぞ」
「アレは雨雲に残った水の量だ。今回は塩抜きで水路の水が減ってたからやったけど、普通にやると下手したら急な増水で川が氾濫とかして水害が起きる」
藤原が驚きながら状況を説明するので俺は理由を説明してから注意喚起する。
「…おおぅ…ある程度の制御が出来るのはすげーけど、やっぱ自然ってこえーな」
「だから天候操作系の魔法は簡単には使えないんだ…うーわ、良かったぁ。勉強になったわ」
柴田が水路の水かさを見ながら呟くと佐藤は納得したように呟いた後に安心したように息を吐く。
「やっぱすげーな。そのどっかの国の研究ってのは」
「そだな。普通魔法で天候を操ろうなんて思わねーだろ」
「天候操作系の魔法ってコッチにはねーの?」
「あるにはあるけど、雷落としたりとか氷柱落としたりとか…操作すんのは攻撃するまででその後は放置よ」
「自然消滅を待つのが普通だしな。おかげで氷の範囲攻撃なんてされたらしばらく寒いのなんのって」
「「ええ…」」
藤原と柴田の言葉に俺が疑問を尋ねると予想外の返答に俺と佐藤のヒいた呟きが被った。
「炎の範囲攻撃なんて地獄だよな、めちゃクソ暑いし」
「脱いでも暑いしな。ソレに比べりゃ着込めば良い分寒い方がマシよ」
やっぱりパーティ時代にそんなことがあったのか柴田と藤原が思い出話で盛り上がる。
「…で、さっきの気になるやつは?」
「気になるやつ?…なんかあったか?」
急に佐藤がよく分からない事を言ってくるので俺はちょっと考えたが結局分からなかったのでどんなのかを聞く。
「植物がどうたらって言ってたでしょ?」
「ああ。植物の成長促進ね」
「ソレ!雨降らすより気になるんだけど!」
佐藤は興味津々と言った様子で食い気味に聞いてきた。
「言葉のまんまだから特に説明も何も言える事がねーんだよな…ま、とりあえず見てろ」
「うん」
俺が頭を掻きながらそう言って取り出した種を畑に埋めると佐藤は嬉しそうに頷く。
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