クラスまるごと異世界転移

八神

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…昼食後、目印作りも終わったので俺は藤原に頼んでドリードとかいう町に移動する。 


「へー、こんな町もあるんだな」

「街中が結構寂れてんなー…魔獣の襲撃の激しさが分かるわー」

「防壁って町の外だっけ?」


…何故かついて来た柴田と藤原と共に暇潰しに町を見て回ってから一旦別れ、俺は防壁のある町の外れへと向かった。


「あ、へー…なるほど。峡谷みたいなとこに防壁作ってんだ」

「ん?なんだお前?」


俺がボロボロになった防壁を見て呟くと近くにいた現場作業員のようなガタイの良い男が近づいてくる。


「俺はこういう者」

「…なんだ?任命書…?…!?こいつは第一王子の印とサインじゃないか!」

「城から仕事の依頼を受けて来たんだけど…何をすれば良い?」


王子から貰った紙を見せると男の見る目が変わったので俺は仕事内容を尋ねた。


「…とうの昔に見捨てられたと思っていたが…!高段者の派遣といい、王族達はちゃんと俺たちの事を考えてくれていたのか!資材置き場へと案内しよう!こっちだ」

「はいはい」


男は感極まったように上を向いて叫ぶと急にテンションを上げて案内を始める。


…資材置き場へと案内された俺は『ここの資材を使って防壁を修復すれば良い』というアバウトでザックリとした指示を貰ったので…


兵を大量に召喚して適当に城壁の修復作業を開始させる。


…やり方とかは特に聞いてないので普通の城壁や町や村を囲う防壁、塀を作るような要領でやらせる事に。


流石に三桁もいると早く終わり、時間を見るとまだ夕飯前。


なので俺はギルドの人に依頼達成のサインを貰ってから藤原に王都に送ってもらい報酬を受け取って帰宅した。


「おう海、どうだった?」

「なんか早く終わったからって報酬が5000増えた」

「マジで!?Aランクの報酬分ぐらい増えてんじゃねーか!」


家に着くと柴田が聞いてくるので追加報酬があった事を伝えると藤原が羨ましそうに驚く。



そして翌日。



深山が別の町に行きたいと提案して女子達も賛成するので色々と意見を聞いた結果…


大きな家があるトラルとかいうのどかな田舎の村へと移動する事に。


「ん?なんか外が騒がしくねーか?」

「祭りでもやってんじゃね?」

「祭り!見に行こ!」

「うん!」


藤原と俺のスキルの連携でみんなをトラルに移動させるとなにやら外が騒がしく…


藤原の発言に住吉と深山が反応して嬉しそうに外に出て行くので俺らもついて行くように外に出た。
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