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「すまない。遅くなった」
王子が書類の最終確認をしていると王様が謝りながら入ってくる。
「おお、ギルバート。すまないな」
「いえ、この程度の事。父様の手を煩わせるまでもありません」
王様が王子に労いの言葉をかけるも笑顔で返し、確認が終わったのか書類を揃えてテーブルの上に置く。
「確認が完了しました。現時点を持ってこの書類に明記されている土地建物の所有者はウミハラ殿になります」
「どーも」
「ところで…さきほど見せて貰った骸なのだが…」
王子の差し出した書類を受け取って俺がお礼を言うと王様が別の話を切り出してきた。
「そうですね!私も気になりますわ」
「確かに。見た目は抜け殻と似ていたが…」
「おう柴、言ってやれ」
「そうだぞ柴。ビシッとな」
「俺!?」
王妃と王子の疑問に俺が弄るように振ると藤原も乗っかり柴田はツッコむように自分を指差して驚く。
「アレは『亡霊王の骸』って言ってな。藤、後は任せた」
「えー、普通に亡霊王を倒したら落としたって言えよ」
「亡霊王…といえば死霊王と対を為す魔獣ではないか!その骸だと!?本物なのか?」
「いやいや、鑑定してねぇから偽物よ」
柴田が投げやりに言って藤原に投げると同じく適当な感じで言い、王子が驚いて確認してくるので俺は面倒ごとを回避するために適当な事を返す。
「偽物…?いや、しかし…」
「もう一度見せてくれませんこと?」
「そうだな。直に見れば分かるはずだ…頼む、ウミハラ殿」
「えー…まあいいけど」
王妃と王様にお願いされてしまったので俺は兵士に指示して骸を持って来させた。
「…コレは…どう見ても本物にしか見えないが…」
「死霊王の抜け殻との違いが分かりませんね…」
「タダであげるのは嫌だけどこの前みたいな貸し出しならオッケーだぜ?なあ?」
「えー、またあんなメンドくせーことやんの?」
「ギルドの所持印登録だけで良くね?それなら俺らだけでも早く終わんだろ」
王様と王妃がマジマジと見ながら呟くと柴田が先手を打って提案し、藤原が怠そうに言うので俺は簡略化した手続きを提案する。
「なんと!では気が変わらない内に…おい!急いでギルドの職員を呼ぶんだ!所持印登録をさせる!」
「は、はっ!」
王様が廊下に出て指示を出すと兵士が敬礼した後に慌てて走って行く。
「…つーか俺らが行った方が早かったんじゃね?」
「確かに」
「そーだな」
少しして藤原が思いついたように聞いて来るので俺と柴田は同意した。
「そうだ。ウミハラ殿、待っている間に仕事の依頼をしたいのですが…」
「おっ、なに?」
「王子から直接仕事の依頼だなんて海も偉くなったもんだな」
「全くだ。俺らも鼻が高いぜ」
王子の依頼に俺が内容を聞くと藤原と柴田がニヤニヤと笑いながら弄るように言ってくる。
王子が書類の最終確認をしていると王様が謝りながら入ってくる。
「おお、ギルバート。すまないな」
「いえ、この程度の事。父様の手を煩わせるまでもありません」
王様が王子に労いの言葉をかけるも笑顔で返し、確認が終わったのか書類を揃えてテーブルの上に置く。
「確認が完了しました。現時点を持ってこの書類に明記されている土地建物の所有者はウミハラ殿になります」
「どーも」
「ところで…さきほど見せて貰った骸なのだが…」
王子の差し出した書類を受け取って俺がお礼を言うと王様が別の話を切り出してきた。
「そうですね!私も気になりますわ」
「確かに。見た目は抜け殻と似ていたが…」
「おう柴、言ってやれ」
「そうだぞ柴。ビシッとな」
「俺!?」
王妃と王子の疑問に俺が弄るように振ると藤原も乗っかり柴田はツッコむように自分を指差して驚く。
「アレは『亡霊王の骸』って言ってな。藤、後は任せた」
「えー、普通に亡霊王を倒したら落としたって言えよ」
「亡霊王…といえば死霊王と対を為す魔獣ではないか!その骸だと!?本物なのか?」
「いやいや、鑑定してねぇから偽物よ」
柴田が投げやりに言って藤原に投げると同じく適当な感じで言い、王子が驚いて確認してくるので俺は面倒ごとを回避するために適当な事を返す。
「偽物…?いや、しかし…」
「もう一度見せてくれませんこと?」
「そうだな。直に見れば分かるはずだ…頼む、ウミハラ殿」
「えー…まあいいけど」
王妃と王様にお願いされてしまったので俺は兵士に指示して骸を持って来させた。
「…コレは…どう見ても本物にしか見えないが…」
「死霊王の抜け殻との違いが分かりませんね…」
「タダであげるのは嫌だけどこの前みたいな貸し出しならオッケーだぜ?なあ?」
「えー、またあんなメンドくせーことやんの?」
「ギルドの所持印登録だけで良くね?それなら俺らだけでも早く終わんだろ」
王様と王妃がマジマジと見ながら呟くと柴田が先手を打って提案し、藤原が怠そうに言うので俺は簡略化した手続きを提案する。
「なんと!では気が変わらない内に…おい!急いでギルドの職員を呼ぶんだ!所持印登録をさせる!」
「は、はっ!」
王様が廊下に出て指示を出すと兵士が敬礼した後に慌てて走って行く。
「…つーか俺らが行った方が早かったんじゃね?」
「確かに」
「そーだな」
少しして藤原が思いついたように聞いて来るので俺と柴田は同意した。
「そうだ。ウミハラ殿、待っている間に仕事の依頼をしたいのですが…」
「おっ、なに?」
「王子から直接仕事の依頼だなんて海も偉くなったもんだな」
「全くだ。俺らも鼻が高いぜ」
王子の依頼に俺が内容を聞くと藤原と柴田がニヤニヤと笑いながら弄るように言ってくる。
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