135 / 556
135
しおりを挟む
…佐藤に案内された応接室で雑談しながら待つ事、約10分。
「待たせてすまない」
「主人はもう少し遅れて来ますので」
第一王子が謝りながら王妃と一緒に部屋の中へと入って来る。
「先に渡せるだけの代金を払っておこう」
そして王子はそう言うとドサドサ!とテーブルの上に大量の紙を置いた。
「紙?」
「今、現時点で国が所有している全ての町や村の空き地および空き家の書類だ。条件は200坪以上の土地であること」
「うへー…めっちゃ大量にあるじゃねーか」
「コレ全部に目を通せっつーのかよ…」
俺の問いに王子が説明するように答えると柴田と藤原が面倒くさそうに呟く。
「多少割高でも構わないのならこちらで選んだ物件をそのまま譲り受けると言う選択肢もあるが…」
「まあ値段によるかな」
「ではこちらを確認いただこう」
王子はテーブルの上の紙を退けると厚みのある封筒を5枚テーブルの上に置く。
「…おおー、ちゃんと村の地図まで載ってんじゃん。分かりやすっ」
「へー…やっぱ大抵広い空き地とか大きめの家は中心地から離れてんだな」
「俺はコレでもいいかな」
柴田と藤原が数枚の紙を見て話すので俺も数枚の紙を見るも途中で面倒になってきたので王子チョイスの物件に賛成する。
「俺ももういいかな。センスがある事は分かったし」
「俺も。…で、これだけでいくら分になんの?」
柴田が同意すると藤原も同意をした後に値段を確認した。
「48軒で合計が金貨740万枚分となる」
「740万って…4200万分足りねぇじゃん」
「そこはほら…今準備出来る分だから。一応他の国の土地の分も用意する予定で動いてるけど、やっぱり時間かかるじゃん?」
「他の国!?そんなん出来んの!?」
王子の発言に俺がそう言うと佐藤が他にまだあるような事を返し藤原がその内容に驚く。
「もしかして貴族が持ってた土地を接収するって事か?」
「ちょっと!柴田、誤解を生むような事言わないでよ!接収じゃなくて交渉!使わない土地を譲ってもらうだけ!」
「ほんとかあ~?」
「当たり前でしょ。強制的に取り上げようもんなら反乱とか起こされてもおかしくないし」
柴田の疑問に佐藤が訂正するように説明すると藤原が弄るように聞き、佐藤は呆れたように返す。
「とりあえずコレにサインすりゃあいいのか?」
「そうだ。ソレで名義変更が完了する」
「だってよ」
「んじゃ海任せた」
「俺らは家より現金が欲しいからな」
「ああ?面倒くせーな…」
どうやら柴田と藤原は土地建物を全て俺に譲ってくれるようなので…
俺は48枚の紙にサインした。
「待たせてすまない」
「主人はもう少し遅れて来ますので」
第一王子が謝りながら王妃と一緒に部屋の中へと入って来る。
「先に渡せるだけの代金を払っておこう」
そして王子はそう言うとドサドサ!とテーブルの上に大量の紙を置いた。
「紙?」
「今、現時点で国が所有している全ての町や村の空き地および空き家の書類だ。条件は200坪以上の土地であること」
「うへー…めっちゃ大量にあるじゃねーか」
「コレ全部に目を通せっつーのかよ…」
俺の問いに王子が説明するように答えると柴田と藤原が面倒くさそうに呟く。
「多少割高でも構わないのならこちらで選んだ物件をそのまま譲り受けると言う選択肢もあるが…」
「まあ値段によるかな」
「ではこちらを確認いただこう」
王子はテーブルの上の紙を退けると厚みのある封筒を5枚テーブルの上に置く。
「…おおー、ちゃんと村の地図まで載ってんじゃん。分かりやすっ」
「へー…やっぱ大抵広い空き地とか大きめの家は中心地から離れてんだな」
「俺はコレでもいいかな」
柴田と藤原が数枚の紙を見て話すので俺も数枚の紙を見るも途中で面倒になってきたので王子チョイスの物件に賛成する。
「俺ももういいかな。センスがある事は分かったし」
「俺も。…で、これだけでいくら分になんの?」
柴田が同意すると藤原も同意をした後に値段を確認した。
「48軒で合計が金貨740万枚分となる」
「740万って…4200万分足りねぇじゃん」
「そこはほら…今準備出来る分だから。一応他の国の土地の分も用意する予定で動いてるけど、やっぱり時間かかるじゃん?」
「他の国!?そんなん出来んの!?」
王子の発言に俺がそう言うと佐藤が他にまだあるような事を返し藤原がその内容に驚く。
「もしかして貴族が持ってた土地を接収するって事か?」
「ちょっと!柴田、誤解を生むような事言わないでよ!接収じゃなくて交渉!使わない土地を譲ってもらうだけ!」
「ほんとかあ~?」
「当たり前でしょ。強制的に取り上げようもんなら反乱とか起こされてもおかしくないし」
柴田の疑問に佐藤が訂正するように説明すると藤原が弄るように聞き、佐藤は呆れたように返す。
「とりあえずコレにサインすりゃあいいのか?」
「そうだ。ソレで名義変更が完了する」
「だってよ」
「んじゃ海任せた」
「俺らは家より現金が欲しいからな」
「ああ?面倒くせーな…」
どうやら柴田と藤原は土地建物を全て俺に譲ってくれるようなので…
俺は48枚の紙にサインした。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
309
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる