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…その後、解呪の完了した装備を受け取って今度は仕立て屋に持って行き…
またしても夕方までの時間待ちになってしまったので俺は暇つぶしにギルドにでも行って雑用の依頼を受けることにした。
「あ!居た!」
俺がギルドの建物の中でテーブル席に座って雑誌を読んでいると、佐藤が急いだ様子で入って来て俺を見て指を差す。
「あ?どうかしたのか?」
「電話じゃラチが明かないからアッチに送って!」
「はあ?んなの藤に言えよ」
「え、ウソ。海原が居ないと出来ないって言われたけど…」
俺の問いに佐藤が意味不明な要求をしてきたので呆れて返すと佐藤は意外な事を呟いた。
「ああ?…あー、はいはい。目印か」
「あっ」
俺は少し考えて納得し佐藤を送るために席を立って移動拠点へと向かう。
そしてスマホを取り出して藤に電話をかけてスキルの連携で佐藤をあっちへと送った。
ーーーーーー
「もしもし?藤、頼む」
「おおっ!?」
夕方、仕立て屋から装備を受け取った俺は移動拠点の家に多少の家具を入れてから料理長と共に温泉街へと戻る。
「…はあ~…流石に兄ちゃんも立派な家に住んでんだな…おっ!嬢ちゃん達よろしく頼むぜ!」
「うん。任せて」
料理長がリビングを見渡して呟くと住吉と深山を見てお願いすると家から出て行く。
「なんだ?お願い?」
「温泉に浸かった後にマッサージして欲しいんだとよ」
「…住吉が、マッサージ…?」
「いや、隠語じゃなくて普通のやつな」
藤原の問いに俺が返すと柴田が微妙な顔して呟くので俺は勘違いが無いように訂正する。
「ああ、いつも教会でやってるやつね。なんだ、びっくりしたわ」
「いや、普通はマッサージって聞いたらソレだろ」
「でも住吉だぜ?しかも俺らのマッサージって言ったら…」
「おい、藤。ストップだ。そろそろ飯の時間だし」
リビングには女子もいるので小声とは言え男同士の話に流れそうになったところで柴田がとめて話をズラす。
「つーか佐藤は?」
「ああ、佐藤なら斉藤と一緒に風呂入ってんぞ」
「風呂?」
「アイツ俺らに『抜け殻くれ!』って無理難題を押し付けてくんのよ。話し合いが長引いたから汗かいたんだと」
俺が周りを見て聞くと藤原が答えて柴田が呆れたように状況を教えてくれた。
「汗かくまで粘ったのかよ…」
「なんか他の国との交渉材料になるからどーしても譲って欲しいんだと」
「交渉材料ぉ?抜け殻がか?」
「かなり貴重な物だから友好の証とか言って大国に大きな貸しを作れるとか言ってたぜ」
俺も呆れたように呟くと柴田が理由を説明してくれ、疑問に思って聞くと藤原が答える。
またしても夕方までの時間待ちになってしまったので俺は暇つぶしにギルドにでも行って雑用の依頼を受けることにした。
「あ!居た!」
俺がギルドの建物の中でテーブル席に座って雑誌を読んでいると、佐藤が急いだ様子で入って来て俺を見て指を差す。
「あ?どうかしたのか?」
「電話じゃラチが明かないからアッチに送って!」
「はあ?んなの藤に言えよ」
「え、ウソ。海原が居ないと出来ないって言われたけど…」
俺の問いに佐藤が意味不明な要求をしてきたので呆れて返すと佐藤は意外な事を呟いた。
「ああ?…あー、はいはい。目印か」
「あっ」
俺は少し考えて納得し佐藤を送るために席を立って移動拠点へと向かう。
そしてスマホを取り出して藤に電話をかけてスキルの連携で佐藤をあっちへと送った。
ーーーーーー
「もしもし?藤、頼む」
「おおっ!?」
夕方、仕立て屋から装備を受け取った俺は移動拠点の家に多少の家具を入れてから料理長と共に温泉街へと戻る。
「…はあ~…流石に兄ちゃんも立派な家に住んでんだな…おっ!嬢ちゃん達よろしく頼むぜ!」
「うん。任せて」
料理長がリビングを見渡して呟くと住吉と深山を見てお願いすると家から出て行く。
「なんだ?お願い?」
「温泉に浸かった後にマッサージして欲しいんだとよ」
「…住吉が、マッサージ…?」
「いや、隠語じゃなくて普通のやつな」
藤原の問いに俺が返すと柴田が微妙な顔して呟くので俺は勘違いが無いように訂正する。
「ああ、いつも教会でやってるやつね。なんだ、びっくりしたわ」
「いや、普通はマッサージって聞いたらソレだろ」
「でも住吉だぜ?しかも俺らのマッサージって言ったら…」
「おい、藤。ストップだ。そろそろ飯の時間だし」
リビングには女子もいるので小声とは言え男同士の話に流れそうになったところで柴田がとめて話をズラす。
「つーか佐藤は?」
「ああ、佐藤なら斉藤と一緒に風呂入ってんぞ」
「風呂?」
「アイツ俺らに『抜け殻くれ!』って無理難題を押し付けてくんのよ。話し合いが長引いたから汗かいたんだと」
俺が周りを見て聞くと藤原が答えて柴田が呆れたように状況を教えてくれた。
「汗かくまで粘ったのかよ…」
「なんか他の国との交渉材料になるからどーしても譲って欲しいんだと」
「交渉材料ぉ?抜け殻がか?」
「かなり貴重な物だから友好の証とか言って大国に大きな貸しを作れるとか言ってたぜ」
俺も呆れたように呟くと柴田が理由を説明してくれ、疑問に思って聞くと藤原が答える。
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