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それから二日後。
「おーい、海。聞いたか?」
「聞いた聞いた」
「ホントかぁ~?何の話だよ」
「聞いた聞いた」
「壊れた人形かよ!知らねーじゃねーか!」
柴田の確認に俺が適当に返すと怪しむように聞いてくるので同じ言葉を繰り返すとツッコんで来た。
「聞いた聞いた」
「いや、ぜってー聞いてねーだろ。なんかこの辺りでリッチのダンジョンが発見されたらしーぜ」
「聞いた…え、マジで?」
「ほーらみろ。やっぱ初耳じゃねーか」
俺が柴田を弄るように同じ言葉を繰り返してると呆れたように内容を言うので驚いて聞くとドヤ顔で返す。
「まあリッチがボスかはまだ未確認みてーだけど『死霊の洞穴』のダンジョンが確認されたんだと」
「へー、アイツの運の無さよ」
「日頃の行いだろ。悪いことばっかしてっからタイミングも悪くなんじゃね?」
「だな」
柴田の話を聞いて俺が灰村を引き合いに出すと柴田は肩をすくめながら言うので俺も同意する。
「で、どうする?俺らが先に倒しとくか?」
「いや、それは流石にやりすぎだろ。行く理由が無いんならアイツに譲ってやろうぜ」
柴田がニヤリと悪い顔をして提案して来るので俺は呆れたように却下した。
…その翌日、珍しく朝早くからギルドの受付嬢が家に来た。
なんでも柴田と藤原に用があると言うので応接室へと通してから二人を起こしに行く。
ーーーーーーーー
「…ではよろしくお願いします」
「朝食は?」
「あ、もう済ませてます」
10分ぐらいで話が終わったらしく部屋から出てきた受付嬢に善意で聞くも笑顔で拒否られる。
「あー腹減った…」
「何の用だったんだ?」
「依頼。例のダンジョンの調査を頼みたいんだとよ」
部屋から出てきた柴田に俺が聞くと藤原が内容を話してきた。
「へー」
「なんか良く分からんけど、リッチの他にボスが居たり居なかったりするんだと」
「…どういう事だ?」
「さーな。この前みたいに一つのダンジョンにボスが二体いるのかもしれんし、別個体のボスとは別に永江みたいな同一個体が居るのかもしれんし…」
こればっかりは行ってみねー事にはな。と藤原は柴田の後に予想を言ってくる。
「つーわけで海、飯食ったらダンジョン行こーぜ」
「ああ?受けたのかよ」
「報酬が調査代にプラスで討伐時に1.5倍だぜ?二体倒せば2万超えるとなりゃあ受けるだろ」
「まあどうせ暇だから良いけどよ…にしてもアイツ、ホントついてねーな」
俺は二人の話を聞いて同行を了承すると灰村に同情して呟く。
「おーい、海。聞いたか?」
「聞いた聞いた」
「ホントかぁ~?何の話だよ」
「聞いた聞いた」
「壊れた人形かよ!知らねーじゃねーか!」
柴田の確認に俺が適当に返すと怪しむように聞いてくるので同じ言葉を繰り返すとツッコんで来た。
「聞いた聞いた」
「いや、ぜってー聞いてねーだろ。なんかこの辺りでリッチのダンジョンが発見されたらしーぜ」
「聞いた…え、マジで?」
「ほーらみろ。やっぱ初耳じゃねーか」
俺が柴田を弄るように同じ言葉を繰り返してると呆れたように内容を言うので驚いて聞くとドヤ顔で返す。
「まあリッチがボスかはまだ未確認みてーだけど『死霊の洞穴』のダンジョンが確認されたんだと」
「へー、アイツの運の無さよ」
「日頃の行いだろ。悪いことばっかしてっからタイミングも悪くなんじゃね?」
「だな」
柴田の話を聞いて俺が灰村を引き合いに出すと柴田は肩をすくめながら言うので俺も同意する。
「で、どうする?俺らが先に倒しとくか?」
「いや、それは流石にやりすぎだろ。行く理由が無いんならアイツに譲ってやろうぜ」
柴田がニヤリと悪い顔をして提案して来るので俺は呆れたように却下した。
…その翌日、珍しく朝早くからギルドの受付嬢が家に来た。
なんでも柴田と藤原に用があると言うので応接室へと通してから二人を起こしに行く。
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「…ではよろしくお願いします」
「朝食は?」
「あ、もう済ませてます」
10分ぐらいで話が終わったらしく部屋から出てきた受付嬢に善意で聞くも笑顔で拒否られる。
「あー腹減った…」
「何の用だったんだ?」
「依頼。例のダンジョンの調査を頼みたいんだとよ」
部屋から出てきた柴田に俺が聞くと藤原が内容を話してきた。
「へー」
「なんか良く分からんけど、リッチの他にボスが居たり居なかったりするんだと」
「…どういう事だ?」
「さーな。この前みたいに一つのダンジョンにボスが二体いるのかもしれんし、別個体のボスとは別に永江みたいな同一個体が居るのかもしれんし…」
こればっかりは行ってみねー事にはな。と藤原は柴田の後に予想を言ってくる。
「つーわけで海、飯食ったらダンジョン行こーぜ」
「ああ?受けたのかよ」
「報酬が調査代にプラスで討伐時に1.5倍だぜ?二体倒せば2万超えるとなりゃあ受けるだろ」
「まあどうせ暇だから良いけどよ…にしてもアイツ、ホントついてねーな」
俺は二人の話を聞いて同行を了承すると灰村に同情して呟く。
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