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すると二時間後、佐藤から電話があり…
どうやら王様と王妃も温泉で保養したいと言い出したらしく藤原に『家主の許可を取れ』と言われたらしい。
俺は面倒なことをしなくていいなら…と色々と確認してから条件付きで許可を出した。
そして翌日。
俺と藤原の新技『拠点ワープ』で王様と王妃、第一王子と佐藤を温泉街へと移動させた。
「ほお…これは凄い…!英雄フジワラ殿はこんな能力を隠していたのか…!」
「あー、隠してたというわけじゃ…」
家から出た王様が周りを見て驚きながら呟き佐藤が困ったように遠慮がちにツッコむ。
「王都から国の端の方まで一瞬とは…素晴らしくありがたい力だ」
「そうですね。フジワラ殿とウミハラ殿に感謝して今日一日ゆっくりと休養しましょう」
第一王子と王妃も家から出て行き…結局いつも通り家の中は野郎三人だけとなる。
「王様とか来てっけど仕事は大丈夫なのか?」
「佐藤が言うには過労で倒れたからスケジュールを調整し直したんだと」
「あー…まあ倒れた人に無理やり仕事をさせるわけにはいかんからな」
「本当は今週いっぱい空ける予定だったらしいけど深山のおかげで明日の昼までに短縮したとか言ってたぜ」
「深山様様だな。ってか藤のおかげでもあるのか…さっすが英雄」
「だろ?もっと褒めてもいいんだぜ?」
「ウワーフジワラスゴイ」
「棒読みじゃねーか!海、おめーぜってーバカにしてんだろ!」
「ウワーフジワラサスガ」
「柴てめー!」
俺と柴田が調子に乗った藤原を弄るように言うとソファから立ち上がってツッコんできた。
…そして昼食後。
「すまない。聖女がココに居ると聞いたんだが…」
ギルドで雑用の依頼を受けているとゴツいおっさんが俺に近づいてきて急に話しかけてくる。
「だってさ」
「あの…私がウミハラさんを紹介したのですが…」
「マジで?」
受付嬢にそのまま投げるも逆に困惑したように返されてしまった。
「君なら聖女の居場所を知っていると聞いたのだが…」
「用件次第かな。物騒なやつならお断りよ?」
いかつい顔のおっさんの言葉に俺はいつでも逃げられるような体勢を取ってから条件を付けて返す。
「奇跡の力とやらに頼りたい。今は怪我や病気で引退した段位持ちも彼女を頼ると聞く」
「へー。まあありえない事では無いか…深山達なら教会に居るよ」
「感謝する」
おっさんは軽く頭を下げるとノソノソとゆったりした動作で歩いて行く。
「聖女様って凄いですよね。クランチェスターでも元高段者の人達を治してたみたいですし」
「あー…」
受付嬢の言葉に俺はこの前深山が治した包帯ぐるぐるの女性を思い出しながら呟いた。
「あの時は一日に一人しか治せなかったみたいですけど…今は無償で色んな人を治してますからね」
まさに聖女の鏡!と、受付嬢は深山を尊敬するかのような熱のこもった説明をし始める。
どうやら王様と王妃も温泉で保養したいと言い出したらしく藤原に『家主の許可を取れ』と言われたらしい。
俺は面倒なことをしなくていいなら…と色々と確認してから条件付きで許可を出した。
そして翌日。
俺と藤原の新技『拠点ワープ』で王様と王妃、第一王子と佐藤を温泉街へと移動させた。
「ほお…これは凄い…!英雄フジワラ殿はこんな能力を隠していたのか…!」
「あー、隠してたというわけじゃ…」
家から出た王様が周りを見て驚きながら呟き佐藤が困ったように遠慮がちにツッコむ。
「王都から国の端の方まで一瞬とは…素晴らしくありがたい力だ」
「そうですね。フジワラ殿とウミハラ殿に感謝して今日一日ゆっくりと休養しましょう」
第一王子と王妃も家から出て行き…結局いつも通り家の中は野郎三人だけとなる。
「王様とか来てっけど仕事は大丈夫なのか?」
「佐藤が言うには過労で倒れたからスケジュールを調整し直したんだと」
「あー…まあ倒れた人に無理やり仕事をさせるわけにはいかんからな」
「本当は今週いっぱい空ける予定だったらしいけど深山のおかげで明日の昼までに短縮したとか言ってたぜ」
「深山様様だな。ってか藤のおかげでもあるのか…さっすが英雄」
「だろ?もっと褒めてもいいんだぜ?」
「ウワーフジワラスゴイ」
「棒読みじゃねーか!海、おめーぜってーバカにしてんだろ!」
「ウワーフジワラサスガ」
「柴てめー!」
俺と柴田が調子に乗った藤原を弄るように言うとソファから立ち上がってツッコんできた。
…そして昼食後。
「すまない。聖女がココに居ると聞いたんだが…」
ギルドで雑用の依頼を受けているとゴツいおっさんが俺に近づいてきて急に話しかけてくる。
「だってさ」
「あの…私がウミハラさんを紹介したのですが…」
「マジで?」
受付嬢にそのまま投げるも逆に困惑したように返されてしまった。
「君なら聖女の居場所を知っていると聞いたのだが…」
「用件次第かな。物騒なやつならお断りよ?」
いかつい顔のおっさんの言葉に俺はいつでも逃げられるような体勢を取ってから条件を付けて返す。
「奇跡の力とやらに頼りたい。今は怪我や病気で引退した段位持ちも彼女を頼ると聞く」
「へー。まあありえない事では無いか…深山達なら教会に居るよ」
「感謝する」
おっさんは軽く頭を下げるとノソノソとゆったりした動作で歩いて行く。
「聖女様って凄いですよね。クランチェスターでも元高段者の人達を治してたみたいですし」
「あー…」
受付嬢の言葉に俺はこの前深山が治した包帯ぐるぐるの女性を思い出しながら呟いた。
「あの時は一日に一人しか治せなかったみたいですけど…今は無償で色んな人を治してますからね」
まさに聖女の鏡!と、受付嬢は深山を尊敬するかのような熱のこもった説明をし始める。
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