クラスまるごと異世界転移

八神

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…更に進む事、数十分。


「結構広くね?地下3階にしてはだいぶデカイな」

「今ココどこらへんだ?」

「多分町と洞窟の間ぐらいじゃねーかな?」


柴田の発言に俺が聞くと藤原が予想で答える。


「なんか町に近づいてね?大丈夫か?」

「そだなー…このまま放置して更に拡大すると下手したら町ん中にダンジョンの入口が出来るかもな」

「ま、でもボスを倒せば拡大した分は消滅すっし…元の広さに戻るだろ」

「なんだそりゃ」


俺の疑問に答えた二人の説明を聞いて内心どういう仕組みか理解できねぇ…と呆れて呟いた。


「ん?行き止まりだな」

「だな」

「…なんにもねー…なっ!?」


俺らが奥に行くと急に入口ん所にドアが現れて塞がれた。


「おおー、コレはボス戦の予感!」

「でも何もいねーぜ?イベントも無さそうだし」

「また急に現れる系か?」

「かもな」


部屋の中は至って普通の行き止まりで魔獣の姿も何もない状態でボス戦の状態になったので俺らはとりあえず周りを見ながら話す。


「…おい、何も起きねーじゃねーか。ただ閉じ込められただけか?」

「みたいだな。こんなトラップなんて聞いたことねーけど」

「んじゃさっさと出て別んとこでも行くか」


…部屋の中を探し回り5分ほど経っても何も起きないので俺がそう言うと柴田が首を傾げながら返し藤原は入口のドアの方に歩き出す。


『またしても妾の餌が来たか。人間も愚かしい生き物じゃて』

「ん?今なんか聞こえなかったか?」

「エサとか人間とか言ってたな」

「なんだったんだ?…お」


俺らが辺りを見渡しながら行き止まりの奥の方に行くと…


入口のドアの前に魔獣が上から降って来る。


「この前のやつ…か?いやでもあんな見た目だったっけ?」

「多分別個体じゃね?ダンジョンも違うし」

「良く分からんけど…とりあえずアイツを倒さねーと出れねーみてーだし、やるか海!」

「へいよ」


上半身が女性で下半身が蛇の見た目の魔獣を見て俺が問うと柴田が否定したように返し藤原が合図を出すので…


いつも通り藤原のスキルで俺の兵と魔獣を別空間に送って他の兵にテントとかを設営させた。


「さーて…今度は三間飛車でも試してみるか」

「おう海、新しく作ったカードゲームやろうぜ」

「あー、俺まだデッキ作ってねーわ。ちょっと待ってて」

「おう」


魔獣を倒すまでの暇潰しとしていつも通り俺らは適当に遊んで時間を潰す事に。
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