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…そして夕方。
「ねえ海原君、聞いた?」
「何を?」
「さっき教会から帰る時に聞いたんだけど…町に魔獣の襲撃があったんだって」
「マジで?藤の言う通り洒落にならん事態になってきてんなぁ…」
斉藤の問いに聞き返すと住吉がなにやら事件があった事を教えてくれたので俺は昼間のやりとりを思い出して呟く。
「ま、ココは町の中心地にある超一等地だからな。中に侵入されない限りは一番安全だろ」
「一応俺らも居るし。深山達も危ないと思ったら家から出ない方がいいぜ」
「うん。そうする」
藤原が余裕のある発言をすると柴田が補足して女子達に注意喚起をする。
翌日。
「おう海。あのダンジョン行こうぜ」
「はあ?なんでだよ」
「ちょっとおもしれー噂を聞いてな。確かめに」
「噂ぁ?んなのほっとけよ」
昼前に藤原と柴田が帰ってきたと思ったら何故か冒険に誘ってくるので俺は面倒だからと拒否した。
「いーじゃねーか。どうせ暇だろ?」
「まあ暇だけどよ」
「危ねーなら逃げりゃーいいし、上手く行けば倒せて安全になるじゃん」
「なー、頼むよ海。行こうぜー」
「…分かったよ。行きゃあ良いんだろ」
柴田の説得と藤原のしつこさに負けた俺はとりあえず一緒に近くのダンジョンへと行くだけ行ってみる事に。
…そして町から馬車に乗る事10分ほどの場所にある洞窟へと到着。
「結構ちけー場所にあんだな」
「んで?噂ってのはどんなやつなんだ?」
「ああ、なんか超つえーボスが色んなダンジョンを移動してんだと」
洞窟の中に入って俺が聞くと藤原が思い出したように話す。
「…どういう事だ?」
「俺らにも良く分からん。基本ダンジョンのボスって自分のとこに引きこもって動かないから他ん所には行かねーのよ」
「なのに今回のは色んなとこで目撃されるボスがダンジョンごとの別個体じゃなくて全部同じ同一個体じゃねーか、って噂があってな」
「あー…だからソレを確かめるために来たわけね」
「そゆこと」
雑魚敵を避けて進みながら二人の話を聞いて俺は来た理由に納得する。
「でもそんな都合良くこんなトコにいんのか?」
「さっき帰還した奴が『見た』っていう話を聞いたから急いで来たのよ」
ま、今も居る保証はねーけど…と俺の疑問に藤原はしつこく急かせた理由を話した。
「なんでも王都の高段者のパーティでも討ちもらしたらしいぜ?まあがっつり準備不足で本来なら戦えるレベルでも無い状態で…だったらしいけどな」
「ソレが言い訳じゃねーといいんだけどな」
「万全の状態ならワケねーって話だからせいぜいAランクの最上位の中でも下から数えた方が早いレベルじゃね?」
「だといいんだが」
柴田と藤原の話を適当に聞きながら階段を降りて更に奥へと進む。
「ねえ海原君、聞いた?」
「何を?」
「さっき教会から帰る時に聞いたんだけど…町に魔獣の襲撃があったんだって」
「マジで?藤の言う通り洒落にならん事態になってきてんなぁ…」
斉藤の問いに聞き返すと住吉がなにやら事件があった事を教えてくれたので俺は昼間のやりとりを思い出して呟く。
「ま、ココは町の中心地にある超一等地だからな。中に侵入されない限りは一番安全だろ」
「一応俺らも居るし。深山達も危ないと思ったら家から出ない方がいいぜ」
「うん。そうする」
藤原が余裕のある発言をすると柴田が補足して女子達に注意喚起をする。
翌日。
「おう海。あのダンジョン行こうぜ」
「はあ?なんでだよ」
「ちょっとおもしれー噂を聞いてな。確かめに」
「噂ぁ?んなのほっとけよ」
昼前に藤原と柴田が帰ってきたと思ったら何故か冒険に誘ってくるので俺は面倒だからと拒否した。
「いーじゃねーか。どうせ暇だろ?」
「まあ暇だけどよ」
「危ねーなら逃げりゃーいいし、上手く行けば倒せて安全になるじゃん」
「なー、頼むよ海。行こうぜー」
「…分かったよ。行きゃあ良いんだろ」
柴田の説得と藤原のしつこさに負けた俺はとりあえず一緒に近くのダンジョンへと行くだけ行ってみる事に。
…そして町から馬車に乗る事10分ほどの場所にある洞窟へと到着。
「結構ちけー場所にあんだな」
「んで?噂ってのはどんなやつなんだ?」
「ああ、なんか超つえーボスが色んなダンジョンを移動してんだと」
洞窟の中に入って俺が聞くと藤原が思い出したように話す。
「…どういう事だ?」
「俺らにも良く分からん。基本ダンジョンのボスって自分のとこに引きこもって動かないから他ん所には行かねーのよ」
「なのに今回のは色んなとこで目撃されるボスがダンジョンごとの別個体じゃなくて全部同じ同一個体じゃねーか、って噂があってな」
「あー…だからソレを確かめるために来たわけね」
「そゆこと」
雑魚敵を避けて進みながら二人の話を聞いて俺は来た理由に納得する。
「でもそんな都合良くこんなトコにいんのか?」
「さっき帰還した奴が『見た』っていう話を聞いたから急いで来たのよ」
ま、今も居る保証はねーけど…と俺の疑問に藤原はしつこく急かせた理由を話した。
「なんでも王都の高段者のパーティでも討ちもらしたらしいぜ?まあがっつり準備不足で本来なら戦えるレベルでも無い状態で…だったらしいけどな」
「ソレが言い訳じゃねーといいんだけどな」
「万全の状態ならワケねーって話だからせいぜいAランクの最上位の中でも下から数えた方が早いレベルじゃね?」
「だといいんだが」
柴田と藤原の話を適当に聞きながら階段を降りて更に奥へと進む。
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