クラスまるごと異世界転移

八神

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「なんだ。びっくりしたー」

「でも藤と海は浄化する前のやべー時に普通に寝てたからな?」

「え?なんで?」

「男が幽霊なんざ見えねーものにビビるなんて情けねぇだろ?」

「そうか?柴は普通にビビり散らしてたぞ」

「ビビってはいたけどビビり散らしてはねぇわ!」


柴田の言葉に深山が尋ねてくると藤原がカッコつけたように返し、俺が疑問に思って反論すると柴田がツッコんで来る。


「あんなやべー雰囲気だと普通はビビるだろ。おめーら頭のネジ何本飛んでんだよ」

「俺3本」

「勝った。俺5本」

「いや普通に否定せぇや!」


柴田の言い訳に俺が乗るようにボケると藤原も勝ち誇った顔をして乗っかってくるので柴田はまたしてもツッコむ。


「ふふっ。ほんと仲良いなぁ…」

「ほんと。私男子達が仲良くしてる所見るの好き」

「似た者同士だから仲良いんじゃない?」


…そんな俺らのやりとりを見て女子達が面白そうに笑う。


「…そーいやとりあえず深山の部屋を決めといた方が良いんじゃね?」

「あ、そっか!」

「そうだね。ミミ、先に私達の部屋の場所を教えるよ」

「うん!」


藤原のふと思いついたような発言に女子達は賛同してはしゃぎながら歩いて行った。



…翌日。



「おい海。聞いたか?」

「あん?」

「なんでも最近ギルドや酒場で妙な噂が流れてるらしいぜ」

「妙な噂?」


柴田が家に帰って来るや否やよく分からない話を切り出してくる。


「おう、なんかダンジョンの中に魔獣が居ねーんだと。しかも奥まで行って外に出て来たらクリア扱いでダンジョンが消滅するんだとか」

「へー、ダンジョンの消滅ってあるのか?」

「一応雑魚とボスを全て倒せば消える。何回かやった事あっけど…かなりめんどくせーぜ?」

「へー…なら確かに妙な噂だな」


んな面倒な奉仕活動を誰がやってんだか…と俺は柴田の話に疑問に思いながら返す。


「たでーまー…なんかおもしれー話聞いたぜ!」

「妙な噂の事か?ダンジョン内に魔獣が居ないとかいう」

「そーそー、ソレソレ。なんか続報?で、蛇の魔獣が大量に発生しているダンジョンがあるんだとよ」


藤原の話に俺がさっき柴田から聞いた内容を喋って聞くとどうやらソレに関連しているらしい。


「蛇?そんなんどこにでもいるだろ」

「俺もそう思ったんだけど…ギルドの話だとここ数ヶ月、不思議なほどに目撃情報が無かったとか言ってたぜ?」

「ほー…そんな蛇の魔獣が大量発生ねぇ…どういうこった?」

「さあな。とりあえずおもしれーと思ってな」

「まあ確かにおもしれー話ではあるな」


柴田の発言に藤原が否定するような情報を言うので俺が不思議に思って聞くもどうやら詳しい事は分からないようだ。
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