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…翌日。
深山が佐藤経由で王様に呼び出されたので斉藤と住吉を除いた俺らも一緒に行く事に。
「聖女よ、呼び出しに応じてくれて感謝する」
「あ、いえ」
「そんな堅くならずともよろしくてよ。ただの世間話ですもの」
…城に着くと玉座のある謁見室では無く普通の応接室に通され…
何故か王妃が王様の隣に座っている。
「それで?何の用なの?」
「なに、聖女の『奇跡の力』について聞きたい事があってな」
俺の問いに王様は言葉遣いを咎める事も無くニコニコと笑顔で話を切り出した。
「確か聖女の使う奇跡の力は『一日一回一人のみ』と聞いておる。この前我が国に訪問した時に実際に見せてもらった時も一度きりであった」
「へー、そういや何回か来てんだもんな」
「うん」
「しかし…昨日の報告ではたった一日で王都の傷病者数がゼロになったと。しかも聖女の奇跡の力で、だ」
王様が話してる間に藤原が深山に話しかけるも特に気にせずに話を続ける。
「どうも聞いていた話と辻褄が合わない」
「おいおいまた深山を疑うのかよ」
「こう言いたくはねぇけど…あっちの王はだいぶバカだったけど、この国の王もバカか?」
「藤の言うことがあってればこの世界の王は全てバカ、って図式が成り立つな」
あっちの国の王と似たような事を言い出すので俺らは売られた喧嘩を買うように言い返す。
「まさか!ウチの夫は頭は良い方ですよ」
「私の言い方で気を悪くしたのなら撤回しよう。どうやら回りくどい事を言うとあらぬ誤解を招くようだ…単刀直入に聞いた方が良かったか」
「そうですね。若い方達ですもの、ただの疑問として『なんで?』と聞けば良かったかもしれませんね」
王妃が笑いながら否定すると王様は頭を掻きながら反省したように呟き、またしても王妃が笑う。
「ただの好奇心だ。聖女はなぜ急に奇跡の力を何度も使えるようになったのだ?」
「えーっと…」
「おう、海。王様に言ってやれ」
「そうだぞ海。ビシッとな」
「俺がかよ」
王様の質問に深山が俺らを見ながら言い淀むと柴田が俺を指名し藤原も乗っかってくるので俺は思わずツッコむ。
「まさかウミハラ殿がその秘密を握っているのですか?」
「いやいや秘密っつーほどでも…とりあえず深山の装備の付与スキル…効果のおかげ?」
「「装備?」」
王妃の質問に俺が疑問系で答えると二人揃って深山をガン見する。
「死皇帝…?初めて見る名だ」
「私もです。ですが名称を見る限り『死皇帝』なる魔獣が存在したのでしょう」
国のトップである二人にガン見され、深山は居心地悪そうに目線を泳がせるが王様も王妃もそんな所には気が回ってないかのように呟く。
深山が佐藤経由で王様に呼び出されたので斉藤と住吉を除いた俺らも一緒に行く事に。
「聖女よ、呼び出しに応じてくれて感謝する」
「あ、いえ」
「そんな堅くならずともよろしくてよ。ただの世間話ですもの」
…城に着くと玉座のある謁見室では無く普通の応接室に通され…
何故か王妃が王様の隣に座っている。
「それで?何の用なの?」
「なに、聖女の『奇跡の力』について聞きたい事があってな」
俺の問いに王様は言葉遣いを咎める事も無くニコニコと笑顔で話を切り出した。
「確か聖女の使う奇跡の力は『一日一回一人のみ』と聞いておる。この前我が国に訪問した時に実際に見せてもらった時も一度きりであった」
「へー、そういや何回か来てんだもんな」
「うん」
「しかし…昨日の報告ではたった一日で王都の傷病者数がゼロになったと。しかも聖女の奇跡の力で、だ」
王様が話してる間に藤原が深山に話しかけるも特に気にせずに話を続ける。
「どうも聞いていた話と辻褄が合わない」
「おいおいまた深山を疑うのかよ」
「こう言いたくはねぇけど…あっちの王はだいぶバカだったけど、この国の王もバカか?」
「藤の言うことがあってればこの世界の王は全てバカ、って図式が成り立つな」
あっちの国の王と似たような事を言い出すので俺らは売られた喧嘩を買うように言い返す。
「まさか!ウチの夫は頭は良い方ですよ」
「私の言い方で気を悪くしたのなら撤回しよう。どうやら回りくどい事を言うとあらぬ誤解を招くようだ…単刀直入に聞いた方が良かったか」
「そうですね。若い方達ですもの、ただの疑問として『なんで?』と聞けば良かったかもしれませんね」
王妃が笑いながら否定すると王様は頭を掻きながら反省したように呟き、またしても王妃が笑う。
「ただの好奇心だ。聖女はなぜ急に奇跡の力を何度も使えるようになったのだ?」
「えーっと…」
「おう、海。王様に言ってやれ」
「そうだぞ海。ビシッとな」
「俺がかよ」
王様の質問に深山が俺らを見ながら言い淀むと柴田が俺を指名し藤原も乗っかってくるので俺は思わずツッコむ。
「まさかウミハラ殿がその秘密を握っているのですか?」
「いやいや秘密っつーほどでも…とりあえず深山の装備の付与スキル…効果のおかげ?」
「「装備?」」
王妃の質問に俺が疑問系で答えると二人揃って深山をガン見する。
「死皇帝…?初めて見る名だ」
「私もです。ですが名称を見る限り『死皇帝』なる魔獣が存在したのでしょう」
国のトップである二人にガン見され、深山は居心地悪そうに目線を泳がせるが王様も王妃もそんな所には気が回ってないかのように呟く。
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