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「ああー…あなた達ならノリと勢いでやりかねないわ。確かに」
男子が三人揃うと、ねぇ…と佐藤は良く分からないが俺にとっては不本意な感じで納得した。
「んで、本題っつーか、お前にわざわざ会いに来た用件だけど。深山を庇って欲しい」
「深山さんを?庇うって…なにから?」
「一応俺ら多少強引だったとはいえ、ちゃんと深山の意思を確認して尊重した上で連れて来たわけだ。なのにあっちの国では『聖女誘拐』とか『拉致』扱いになっててな」
「ええー!ちょっと待ってよ海原!そんな重い問題持ち込まないでよー!」
部屋に入ってソファに座った後に俺が用件の内容を話すと佐藤は立ち上がって驚きのあまり叫ぶ。
「ごめん…」
「や、深山さんに言ってるわけじゃないから」
「おめーの婚約者の王子様にでも頼めばどうとでもなるだろ」
「確かにギルならどうとでも出来ると思うけど…多分その前に聖女の証明をしないと周りを納得させられないかも」
深山が謝ると佐藤は即座にフォローして俺の発言について考え始める。
「誰か近くにいねーか?大怪我とか欠損とか重病とか」
「いないことはないけど…」
「だれだ?」
「王妃…ギルのお母さん。内臓を悪くしてるとかで…前までは少しくらいなら歩けたんだけど、今はもうずっと寝たきりになってるぐらい体調が悪化してるんだって」
俺の問いに佐藤は少しためらった後にちょっと判断に困った様子で話した。
「へー、ちょうど良いのが居んじゃん。深山行こうぜ」
「え?あ、うん」
「いやいやいや!待って!海原、ダメだって!直接はホントダメなんだって!」
「そんなん行ってみねーと分かんねーだろ」
「あああー!!待って!」
俺が部屋を出ると佐藤が焦りながら止めるように後を追いかけて来るも適当にあしらうとパニックになったように叫び出した。
「…ココか」
「待って海原ホントお願い!一旦戻って!」
「おや、ウミハラ殿。どうなされました?迷子ですかな?」
王妃の部屋の前に着くと佐藤がめっちゃ焦りながら指示してくるが…がっつりシカトしてるとドアの前を警護している兵が笑顔で話しかけてくる。
「いや、王妃に用があるんだけど」
「…残念ながらいかにウミハラ殿といえど入室許可が無ければ入れる事は出来ません」
「でなければ我々警護が居る意味がありませんので…どうぞご理解ください」
俺が用件を言うも佐藤の言う通り普通に却下された。
「へー、やっぱりか。お仕事ご苦労さん」
「ほらだから言ったでしょ?気が済んだ?一旦戻ろって。ホント言うこと聞いてよ」
「…どうした?何かあったのか?」
兵士に労いの言葉をかける俺の服を佐藤が泣きそうな顔で引っ張りながら早口で指示すると…
その騒ぎを聞きつけたのか第一王子がやって来る。
男子が三人揃うと、ねぇ…と佐藤は良く分からないが俺にとっては不本意な感じで納得した。
「んで、本題っつーか、お前にわざわざ会いに来た用件だけど。深山を庇って欲しい」
「深山さんを?庇うって…なにから?」
「一応俺ら多少強引だったとはいえ、ちゃんと深山の意思を確認して尊重した上で連れて来たわけだ。なのにあっちの国では『聖女誘拐』とか『拉致』扱いになっててな」
「ええー!ちょっと待ってよ海原!そんな重い問題持ち込まないでよー!」
部屋に入ってソファに座った後に俺が用件の内容を話すと佐藤は立ち上がって驚きのあまり叫ぶ。
「ごめん…」
「や、深山さんに言ってるわけじゃないから」
「おめーの婚約者の王子様にでも頼めばどうとでもなるだろ」
「確かにギルならどうとでも出来ると思うけど…多分その前に聖女の証明をしないと周りを納得させられないかも」
深山が謝ると佐藤は即座にフォローして俺の発言について考え始める。
「誰か近くにいねーか?大怪我とか欠損とか重病とか」
「いないことはないけど…」
「だれだ?」
「王妃…ギルのお母さん。内臓を悪くしてるとかで…前までは少しくらいなら歩けたんだけど、今はもうずっと寝たきりになってるぐらい体調が悪化してるんだって」
俺の問いに佐藤は少しためらった後にちょっと判断に困った様子で話した。
「へー、ちょうど良いのが居んじゃん。深山行こうぜ」
「え?あ、うん」
「いやいやいや!待って!海原、ダメだって!直接はホントダメなんだって!」
「そんなん行ってみねーと分かんねーだろ」
「あああー!!待って!」
俺が部屋を出ると佐藤が焦りながら止めるように後を追いかけて来るも適当にあしらうとパニックになったように叫び出した。
「…ココか」
「待って海原ホントお願い!一旦戻って!」
「おや、ウミハラ殿。どうなされました?迷子ですかな?」
王妃の部屋の前に着くと佐藤がめっちゃ焦りながら指示してくるが…がっつりシカトしてるとドアの前を警護している兵が笑顔で話しかけてくる。
「いや、王妃に用があるんだけど」
「…残念ながらいかにウミハラ殿といえど入室許可が無ければ入れる事は出来ません」
「でなければ我々警護が居る意味がありませんので…どうぞご理解ください」
俺が用件を言うも佐藤の言う通り普通に却下された。
「へー、やっぱりか。お仕事ご苦労さん」
「ほらだから言ったでしょ?気が済んだ?一旦戻ろって。ホント言うこと聞いてよ」
「…どうした?何かあったのか?」
兵士に労いの言葉をかける俺の服を佐藤が泣きそうな顔で引っ張りながら早口で指示すると…
その騒ぎを聞きつけたのか第一王子がやって来る。
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