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「うへー、ただでさえやべーチートが『ぶっ壊れ』になったなー」
「そだな。こんなやべーのを連発出来たらマジでやべーって」
「あの杖ってやっぱりすげーやつだったんだな」
…ゆうに100人は居るであろう人達全員に奇跡の効果が与えられたのを実際に目の当たりにして、俺らはもはやどう反応していいか分からなかった。
「聖女様!ありがとうございます!」
「聖女様!」
「聖女様!」
「みなさん!聖女様はお疲れです!本当に感謝の気持ちがあるのであれば!今はゆっくりと休ませてあげましょう!」
集まった人達が一斉に感謝の言葉を言いながら深山に近づいてくると神父が大声を出してみんなの行動を止めるように呼び掛ける。
「確かに…」
「そうだ、こんなに強い力を使ったんだ…」
「申し訳ありません、聖女様」
神父の思いやりが功を奏したらしくみんなは深山に対して手を組んで祈りのポーズを取ると教会から出て行った。
「おおー、流石は神父。人心掌握術がうめーぜ」
「人心掌握っつーより誘導の方じゃね?」
「ありがとうございます。神父様」
「いえいえ!そんな!お礼を言うのはむしろ我々の方ですよ。聖女様」
藤原の感心したような言葉に柴田がツッコミ…深山がお礼を言うと神父は手を振って謙遜するような態度で返す。
「それにしても…噂以上にとてつもない力でございますね。一日に一回、お一人にしか使えないとお聞きしましたが…」
「あ、えーっと…」
「そりゃ昨日までの話だろ?」
「なるほど。良き友に囲まれて成長した…というわけですか」
神父の話を聞いて深山が言葉に詰まるので俺が適当に返すと、ソレで察してくれたのか特に追求はしなかった。
「海原くんありがと」
「気にすんな」
「でね、あと一ヶ所行きたい所があるんだけど…」
「おー、良いじゃん。行こうぜ」
深山が言いづらそうな感じで遠慮がちに言うと柴田があっさりと受け入れる。
「…城?」
深山の後をついて行くと何故か城門を通って城の中に戻って来た。
「おや、これはこれは聖女様ではありませんか。このような場所になんのご用ですかな?」
「あの…負傷してる人達を、集めてもらいたいんですけど…」
兵舎の方に行くと廊下で偉そうな軍服を着た男が話しかけてくるので深山が頼むように言う。
「…負傷兵を?いったいなんの目的があって、ですか?」
「うっせーな、なんでもいーじゃねーか。んなのはどーでもいーからさっさと深山の言う通りにしろや」
「…分かりました。直ぐにお集めいたします」
男が不思議そうに理由を聞くと柴田が不機嫌そうに指示し、その態度に男はすごい形相で俺らを睨んできたが深山の手前抑えたのか笑顔で頭を下げて歩いて行く。
「そだな。こんなやべーのを連発出来たらマジでやべーって」
「あの杖ってやっぱりすげーやつだったんだな」
…ゆうに100人は居るであろう人達全員に奇跡の効果が与えられたのを実際に目の当たりにして、俺らはもはやどう反応していいか分からなかった。
「聖女様!ありがとうございます!」
「聖女様!」
「聖女様!」
「みなさん!聖女様はお疲れです!本当に感謝の気持ちがあるのであれば!今はゆっくりと休ませてあげましょう!」
集まった人達が一斉に感謝の言葉を言いながら深山に近づいてくると神父が大声を出してみんなの行動を止めるように呼び掛ける。
「確かに…」
「そうだ、こんなに強い力を使ったんだ…」
「申し訳ありません、聖女様」
神父の思いやりが功を奏したらしくみんなは深山に対して手を組んで祈りのポーズを取ると教会から出て行った。
「おおー、流石は神父。人心掌握術がうめーぜ」
「人心掌握っつーより誘導の方じゃね?」
「ありがとうございます。神父様」
「いえいえ!そんな!お礼を言うのはむしろ我々の方ですよ。聖女様」
藤原の感心したような言葉に柴田がツッコミ…深山がお礼を言うと神父は手を振って謙遜するような態度で返す。
「それにしても…噂以上にとてつもない力でございますね。一日に一回、お一人にしか使えないとお聞きしましたが…」
「あ、えーっと…」
「そりゃ昨日までの話だろ?」
「なるほど。良き友に囲まれて成長した…というわけですか」
神父の話を聞いて深山が言葉に詰まるので俺が適当に返すと、ソレで察してくれたのか特に追求はしなかった。
「海原くんありがと」
「気にすんな」
「でね、あと一ヶ所行きたい所があるんだけど…」
「おー、良いじゃん。行こうぜ」
深山が言いづらそうな感じで遠慮がちに言うと柴田があっさりと受け入れる。
「…城?」
深山の後をついて行くと何故か城門を通って城の中に戻って来た。
「おや、これはこれは聖女様ではありませんか。このような場所になんのご用ですかな?」
「あの…負傷してる人達を、集めてもらいたいんですけど…」
兵舎の方に行くと廊下で偉そうな軍服を着た男が話しかけてくるので深山が頼むように言う。
「…負傷兵を?いったいなんの目的があって、ですか?」
「うっせーな、なんでもいーじゃねーか。んなのはどーでもいーからさっさと深山の言う通りにしろや」
「…分かりました。直ぐにお集めいたします」
男が不思議そうに理由を聞くと柴田が不機嫌そうに指示し、その態度に男はすごい形相で俺らを睨んできたが深山の手前抑えたのか笑顔で頭を下げて歩いて行く。
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