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「へー、こんな所もあんだな」
「…聖女ミヤマ様。この者達は?」
俺は城の庭の方にある小さい教会のような建物に入りながら呟くと中には偉そうな人達がいっぱいいて、一番奥にいたおっさんが深山に尋ねる。
「私の友人達です。精神を安定させるために連れて来ました」
「そうでしたか。…くれぐれも儀式の邪魔せんようにな」
「へいへい」
「善処しまーす」
「気をつけまーす」
深山の返答を聞いてにこやかな笑顔で返したおっさんは俺らを見てあからさまに不機嫌そうな顔で言うので柴田と藤原がふざけながら返した。
「…では。これより『清浄の儀』を始めます」
深山が祭壇の前に立ってそういうとおっさんを含めた偉そうな人達がモーゼのように両側に分かれ、包帯だらけの男が連れて来られる。
「「「…おお…!」」」
「奇跡だ…!」
「聖女様の奇跡だ…!」
深山が包帯だらけの男に手を向けるとスキルを使ったのかピカーと男が光り始め…
一瞬目を瞑るほどの眩しい光を放つと一気に元の明るさに戻った。
「…終わりました」
「…おお!治っている!何年も動かなかった下半身が動く!見えなかった右目も見える!そして声も!ああ…!聖女様!感謝いたします!」
深山の言葉に男は立ち上がると色々と確かめ、深山の前で床に膝を着くと手を組んで祈るようなポーズをしながら感謝の言葉を言う。
「ほへー…なんか知らんけどアイツの言ってる事が本当ならヤバくね?」
「右目の失明、下半身の不随、声帯の病気…を一気に治したって事になるな」
「うーん、まさに奇跡…紛う事なきチートだな」
藤原の間の抜けたような反応での問いに俺がそう答えると柴田が腕を組んで頷きながら返す。
「柴田くん達、行こ」
「いやー、すっげーな。深山、疑って悪かったな」
「そんな…英雄って言われてる藤原くんほどじゃないって」
外に出て藤原が褒めて謝ると深山は謙遜するかのように否定する。
「そんな事ないって!ミミちゃんは凄いよ。自信持って!」
「…でも、一日一回しか出来ないし…それに治せても一人だけだから…困ってる人は数え切れないほどいるのに…」
「もう、ミミ。そんな事考えたってしょうがないでしょ!今でも十分凄いんだからもっと胸を張ってよ!」
斉藤も褒めたのに何故か深山は落ち込んだように呟くので住吉が励まそうとした。
「なんで急に落ち込んでんだ?」
「急激にMPが減ったからじゃね?多分精神的な疲れが出たんだろ」
「へー、そんな副作用みたいのもあんのか」
深山の変わりように不思議に思った俺が聞くと藤原が予想しながら説明する。
「…聖女ミヤマ様。この者達は?」
俺は城の庭の方にある小さい教会のような建物に入りながら呟くと中には偉そうな人達がいっぱいいて、一番奥にいたおっさんが深山に尋ねる。
「私の友人達です。精神を安定させるために連れて来ました」
「そうでしたか。…くれぐれも儀式の邪魔せんようにな」
「へいへい」
「善処しまーす」
「気をつけまーす」
深山の返答を聞いてにこやかな笑顔で返したおっさんは俺らを見てあからさまに不機嫌そうな顔で言うので柴田と藤原がふざけながら返した。
「…では。これより『清浄の儀』を始めます」
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「「「…おお…!」」」
「奇跡だ…!」
「聖女様の奇跡だ…!」
深山が包帯だらけの男に手を向けるとスキルを使ったのかピカーと男が光り始め…
一瞬目を瞑るほどの眩しい光を放つと一気に元の明るさに戻った。
「…終わりました」
「…おお!治っている!何年も動かなかった下半身が動く!見えなかった右目も見える!そして声も!ああ…!聖女様!感謝いたします!」
深山の言葉に男は立ち上がると色々と確かめ、深山の前で床に膝を着くと手を組んで祈るようなポーズをしながら感謝の言葉を言う。
「ほへー…なんか知らんけどアイツの言ってる事が本当ならヤバくね?」
「右目の失明、下半身の不随、声帯の病気…を一気に治したって事になるな」
「うーん、まさに奇跡…紛う事なきチートだな」
藤原の間の抜けたような反応での問いに俺がそう答えると柴田が腕を組んで頷きながら返す。
「柴田くん達、行こ」
「いやー、すっげーな。深山、疑って悪かったな」
「そんな…英雄って言われてる藤原くんほどじゃないって」
外に出て藤原が褒めて謝ると深山は謙遜するかのように否定する。
「そんな事ないって!ミミちゃんは凄いよ。自信持って!」
「…でも、一日一回しか出来ないし…それに治せても一人だけだから…困ってる人は数え切れないほどいるのに…」
「もう、ミミ。そんな事考えたってしょうがないでしょ!今でも十分凄いんだからもっと胸を張ってよ!」
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「なんで急に落ち込んでんだ?」
「急激にMPが減ったからじゃね?多分精神的な疲れが出たんだろ」
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