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「まあとりあえず冗談で言ってダメなら笑って諦めて冗談で済ませば良いし…少しでも貰えたら儲けもんだろ?」
「そりゃ…そうだけどよ」
「まーどのみち半分冗談だし、行くだけ行ってみっか」
流石の俺も手持ちの金が心許なくなって来たので…少しでも可能性があるならばその手段を選ぶほど、心の余裕が無くなっていた。
…というわけで…俺はさっそく城へ行ってアポを取り、客対応の応接室で佐藤と面会する事に。
「よー、佐藤。久しぶりだな」
「あなたならわざわざ面会なんて取り付けなくても会えるでしょうに…で、三人揃って私に何の用?」
部屋に入って来た佐藤に俺が挨拶をすると少し驚いたように呟くも対面のソファに座って尋ねる。
「まあ別にお前じゃなくても良かったんだけど…王子に言って少し金くれないかなーって」
「…なに?金をたかりに来たの?」
俺の用件を聞いて佐藤は呆れたようにジト目のような白い目で見てきた。
「言い方は悪いがその通り。無理そうならただの冗談だと思って笑って忘れてくれ」
「意外。海原って確かめっちゃ稼いでたでしょ?そのお金どうしたの?」
「それがよー…ダンジョンから持ち帰った装備品を鑑定、解呪するだけで俺らの財布もすっからかんよ」
佐藤がまたしても少し驚いたように聞いて来ると柴田がため息を吐きながら答える。
「えー、うそー。ホント?」
「じゃなけりゃこんな事しねーって。そのおかげで俺と柴は今一文無しだぜ?」
「俺はまだ少しあるけど…多分一月分の生活費ぐらいだな」
「へえー、ダンジョンの探索ってそんな大変なんだ…まあとりあえずギルに聞いてみるけど、期待しないでよ?」
「おう、助かる」
佐藤は俺らの話を聞いて納得してくれたのか予防線のような断りを入れて部屋から出て行く。
そして約10分後ぐらいに戻って来た。
「…コレ、とりあえず今の時間で用意出来た分のお金。金貨5万枚だって」
「「「マジで!?」」」
佐藤がテーブルの上に小袋5つを置き、その中身を聞いた俺らは驚いて立ち上がる。
「マジで?良いの?」
「大丈夫なのか?」
「うん。なんでも『英雄が金に困るなど我が国ではそんな事態があってはならない』だってさ」
「マジか!サンキューな、佐藤!」
柴田と俺の確認に佐藤は微妙な顔をしながら王子に言われたであろう事をそのまま俺らに告げた。
「ギルがね、金に困ったらいつでも頼りに来い…って。あと『我が国は英雄に対し金貨一億枚の融資も惜しまない』って柴田達に伝えて欲しいってのも言われた」
金貨一億枚って…あなた達一体なにをしたの?と、佐藤はヒいたような目で俺らを見ながら聞いてくる。
「そりゃ…そうだけどよ」
「まーどのみち半分冗談だし、行くだけ行ってみっか」
流石の俺も手持ちの金が心許なくなって来たので…少しでも可能性があるならばその手段を選ぶほど、心の余裕が無くなっていた。
…というわけで…俺はさっそく城へ行ってアポを取り、客対応の応接室で佐藤と面会する事に。
「よー、佐藤。久しぶりだな」
「あなたならわざわざ面会なんて取り付けなくても会えるでしょうに…で、三人揃って私に何の用?」
部屋に入って来た佐藤に俺が挨拶をすると少し驚いたように呟くも対面のソファに座って尋ねる。
「まあ別にお前じゃなくても良かったんだけど…王子に言って少し金くれないかなーって」
「…なに?金をたかりに来たの?」
俺の用件を聞いて佐藤は呆れたようにジト目のような白い目で見てきた。
「言い方は悪いがその通り。無理そうならただの冗談だと思って笑って忘れてくれ」
「意外。海原って確かめっちゃ稼いでたでしょ?そのお金どうしたの?」
「それがよー…ダンジョンから持ち帰った装備品を鑑定、解呪するだけで俺らの財布もすっからかんよ」
佐藤がまたしても少し驚いたように聞いて来ると柴田がため息を吐きながら答える。
「えー、うそー。ホント?」
「じゃなけりゃこんな事しねーって。そのおかげで俺と柴は今一文無しだぜ?」
「俺はまだ少しあるけど…多分一月分の生活費ぐらいだな」
「へえー、ダンジョンの探索ってそんな大変なんだ…まあとりあえずギルに聞いてみるけど、期待しないでよ?」
「おう、助かる」
佐藤は俺らの話を聞いて納得してくれたのか予防線のような断りを入れて部屋から出て行く。
そして約10分後ぐらいに戻って来た。
「…コレ、とりあえず今の時間で用意出来た分のお金。金貨5万枚だって」
「「「マジで!?」」」
佐藤がテーブルの上に小袋5つを置き、その中身を聞いた俺らは驚いて立ち上がる。
「マジで?良いの?」
「大丈夫なのか?」
「うん。なんでも『英雄が金に困るなど我が国ではそんな事態があってはならない』だってさ」
「マジか!サンキューな、佐藤!」
柴田と俺の確認に佐藤は微妙な顔をしながら王子に言われたであろう事をそのまま俺らに告げた。
「ギルがね、金に困ったらいつでも頼りに来い…って。あと『我が国は英雄に対し金貨一億枚の融資も惜しまない』って柴田達に伝えて欲しいってのも言われた」
金貨一億枚って…あなた達一体なにをしたの?と、佐藤はヒいたような目で俺らを見ながら聞いてくる。
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