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「とりあえずこっからは『黄泉への誘い』 って呼ばれてんだから慎重に行かねーとな」
「藤。旗と聖水はちゃんとあるか?」
「大丈夫大丈夫。聖水は99個持ってっから。海は?」
「俺も限界まで持ってるぞ」
「んじゃ俺のも合わせて約300個…中に居られるのは一週間ぐらいだな」
なんかこの魔方陣の先はやべーダンジョンらしいので行く前に一旦三人でちゃんと持ち物を確認し準備を万端にする。
「…よし、行くか!」
「「おー」」
準備を終えた俺らは柴田の合図に返事をしてから魔方陣の中に入って未知のダンジョンへと挑んだ。
「うへー…これが『瘴気』か…やべー」
「黒いモヤだか煙だかガスだかで前も見えねーな」
「とりあえず俺の旗使っとくから藤、松明持ってろ」
「おうよ」
柴田が持っていた松明を藤原に渡すと旗を取り出して棒の上の方を開いて聖水を流し込む。
「おっ…呼吸が楽になった」
「しっかし前があんま見えねーな。ま、松明のおかげで近くが見えるだけマシか」
「松明が無かったら不意打ちされる危険性があるしな」
旗のおかげで俺らの周りの瘴気とやらが消え奥に進めるようになったので適当に進んでいく。
「にしてもダンジョンにトラップが無くて良かったよなー」
「全くだ。トラップなんてあったら俺らなんて即全滅よ」
「他のダンジョンとかにもねーの?」
「仕掛けによるトラップとかはあるけど、ローグライクとかの床トラップは見た事無いな」
「ま、そこまでしたらダンジョンなんてまともに攻略できねーしな」
ゲームじゃねーんだから…と、適当に雑談しながらも敵を見つけるや否やスキルで隔離して先を急ぎ、慎重になりながらもどんどん奥へと進む。
「うひょー、なにあれ?モンスターハウス?」
「めっちゃぐるぐる回ってるし」
何度目かのひらけた場所に出るとリッチのような骸骨が壁を沿うように部屋をぐるぐると回るように歩いている。
「ま、でも4体なら楽勝よ」
「ホント便利になったなー、お前のスキルは」
「まあな」
「よし、行くぜ」
パッと消えた魔獣達を見て俺が藤原に羨ましそうに言うと嬉しそうに胸を張る。
「…なんか普通のダンジョンに比べて魔獣が少ない気がするが…気のせいか?」
「俺らが避けてるからじゃねーの?」
「もしかしたらルートの可能性もあるな。まあでも敵は少ない方がありがたいだろ」
柴田が歩きながら不思議そうに辺りを見渡しながら呟くと藤原も同様に辺りを見渡してからそう返した。
「藤。旗と聖水はちゃんとあるか?」
「大丈夫大丈夫。聖水は99個持ってっから。海は?」
「俺も限界まで持ってるぞ」
「んじゃ俺のも合わせて約300個…中に居られるのは一週間ぐらいだな」
なんかこの魔方陣の先はやべーダンジョンらしいので行く前に一旦三人でちゃんと持ち物を確認し準備を万端にする。
「…よし、行くか!」
「「おー」」
準備を終えた俺らは柴田の合図に返事をしてから魔方陣の中に入って未知のダンジョンへと挑んだ。
「うへー…これが『瘴気』か…やべー」
「黒いモヤだか煙だかガスだかで前も見えねーな」
「とりあえず俺の旗使っとくから藤、松明持ってろ」
「おうよ」
柴田が持っていた松明を藤原に渡すと旗を取り出して棒の上の方を開いて聖水を流し込む。
「おっ…呼吸が楽になった」
「しっかし前があんま見えねーな。ま、松明のおかげで近くが見えるだけマシか」
「松明が無かったら不意打ちされる危険性があるしな」
旗のおかげで俺らの周りの瘴気とやらが消え奥に進めるようになったので適当に進んでいく。
「にしてもダンジョンにトラップが無くて良かったよなー」
「全くだ。トラップなんてあったら俺らなんて即全滅よ」
「他のダンジョンとかにもねーの?」
「仕掛けによるトラップとかはあるけど、ローグライクとかの床トラップは見た事無いな」
「ま、そこまでしたらダンジョンなんてまともに攻略できねーしな」
ゲームじゃねーんだから…と、適当に雑談しながらも敵を見つけるや否やスキルで隔離して先を急ぎ、慎重になりながらもどんどん奥へと進む。
「うひょー、なにあれ?モンスターハウス?」
「めっちゃぐるぐる回ってるし」
何度目かのひらけた場所に出るとリッチのような骸骨が壁を沿うように部屋をぐるぐると回るように歩いている。
「ま、でも4体なら楽勝よ」
「ホント便利になったなー、お前のスキルは」
「まあな」
「よし、行くぜ」
パッと消えた魔獣達を見て俺が藤原に羨ましそうに言うと嬉しそうに胸を張る。
「…なんか普通のダンジョンに比べて魔獣が少ない気がするが…気のせいか?」
「俺らが避けてるからじゃねーの?」
「もしかしたらルートの可能性もあるな。まあでも敵は少ない方がありがたいだろ」
柴田が歩きながら不思議そうに辺りを見渡しながら呟くと藤原も同様に辺りを見渡してからそう返した。
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