クラスまるごと異世界転移

八神

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「…マジだ。いつもと格好が違うから分からんかったけど…良くみたらそこかしらに海の兵が居るじゃねーか」

「いやいや、おかしいだろ。じゃあなんだ?このパーティーはほとんど海の兵で開催されてるってことか?」

「そうなるな」

「え、ギル…ソレはホントの話なの?」

「残念ながらそのとおりだ。ウミハラ殿が居なければ延期か最悪中止に追い込まれていただろう」


俺の話が信じられなかったのか…佐藤が王子に確認すると悔しそうな感じを出しながら頷く。


「なんで?」

「料理長いわく内部政争…権力争いによる妨害だと」


住吉の疑問に俺は料理長からさっき聞いた事をそのまま話した。


「権力争いねぇ~…まるでアニメかゲームの世界だな」


ま、俺らには関係ねーが。と、藤原は呆れたように呟いた後にどうでもよさそうに言って皿を取り料理を物色し始める。


「そだな。おい海、なんかオススメの料理とかねーのかよ」

「ああ?オススメ?あっちにあるグリル系はエビとか肉とかバーベキューっぽい雑に美味いのがあるぞ」

「マジで?藤、行こうぜ」

「ちょっと待て、柴。このベーコン巻きだけ…」

「私達も食べよっか」

「そうだね」

「では私はこれで。…アカリは友人達とゆっくりしておくと良い」

「お気遣い感謝いたします」


藤原の行動がキッカケとなり食事を始める雰囲気になったので王子が挨拶をして去って行き…


どうやら佐藤は斉藤達と一緒に食事をする事にしたらしい。



…それから数日後。



「おーい海~。今暇か~?」

「これが忙しいように見えるか?」


俺がソファで寝っ転がって雑誌を読んでいると柴田がやって来た。


「この前から藤とちょくちょく話してたんだけどよ。あのリッチ倒した後の魔法陣覚えてっか?めっちゃ不気味な色してたやつ」

「……ああ。そういえばあったな」

「あの先行ってみねーか?どうなってるかずっと気になっててよ」

「いやでもココからだと遠くね?急いだとしても行き帰りだけで数日はかかんだろ」


柴田の提案に俺は距離と時間を考えて難色を示しながら返す。


「別にいーじゃねーか。藤も乗り気なんだから行こうぜ」

「うーん…」

「この機会を逃したら次は無いかも知れんぞ?」

「そーだな…とりあえず斉藤達にも話を通しとかんと。教会に泊まる事になるかもしれんし」

「んなの教会騎士に送り迎えさせりゃいーんだよ。とりあえず住吉達がオッケーしたらオッケー?」

「ああ」


俺は柴田の確認に頷いてスマホを取り出し斉藤に電話をして確認を取る事に。


…結果はオッケーだと言う事になったので俺らは出発の前に色々と準備をした。
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