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…数日後。
「おい海。なんか招待状みたいなのを貰ったぜ」
「あー…王子の婚約パーティーのだろ?」
「マジで?…マジだ。良く分かったな」
「おーい藤、海。なんか招待状みたいなの…あれ?」
帰宅した藤原がギルドで貰ったんであろう招待状の事を話して来るので俺は心当たりを言うとビンゴだったらしく…
同じ招待状を貰った柴田も帰って来た。
「やっぱ藤も貰ってたか。で、どうする?『同行者は一人まで』って書いてあるけど」
「お前らで斉藤と住吉連れてけよ」
「お前は?」
「海も招待状貰ってんだとよ」
柴田の問いに俺がそう提案すると藤原が意味不明な事を言い出す。
「マジで?」
「俺は貰ってねーよ。冒険者ですらねーのに貰えるわけねーだろ」
「マジで?じゃあなんで見る前に内容が分かったんだよ」
「仕事。パーティーの一月前から城での仕事の予約が依頼で入ってんだよ」
「へー、じゃああっちで合流だな」
俺が藤原の勘違いを訂正すると柴田が招待状を開けながら返した。
その夜、柴田と藤原が明日のパーティーに斉藤と住吉を誘うと速攻でオッケーされ4人で行く事になったらしい。
「お城でパーティーだって!楽しみだね!」
「うん。美味しい料理がいっぱい出て来るんだろうなー」
「あ、でも海原君は?」
「俺も仕事で行くから大丈夫」
「そっか。じゃあみんなで行けるんだね」
寝る前だと言うのに女子二人は高テンションを維持したまま、はしゃいでいた。
…翌日。
「そーいやよ、結局アレからまだ抜け殻は見つかってねーみてーだぜ」
「マジで?アレからもう二ヶ月近く経ってんだろ?流石に世界中であんだけ狩り尽くされてんだからどっかのパーティが一つぐらいは見つけててもおかしくねーんじゃねーの?」
朝食後に男三人、広い部屋の中でダラダラしてると柴田が急に何かを思い出したかのように話題を出して藤原が反応する。
「俺らも話題に乗ってリッチを狩りに行ったんだけどよ…傷だらけの骨一つしか残らなかったわ」
「柴もか。俺らに至っては骨一つすら残らなかったし…やっぱドロップ条件があんのかね?『時間を引き延ばして戦う』とか」
「は?お前らわざわざまたリッチを倒しに行ったのかよ」
「当たり前だろ!金貨一億枚だぞ!抜け殻一つで10億円稼げるんなら普通行くだろ!」
二人の会話を聞いて俺が呆れたように聞くと何故か柴田が熱弁し始めた。
「…金貨なら一枚100円換算じゃね?」
「そこ!?だとしたら100億か……あー!勿体ねーことしたわー!」
「でも俺らが最初にあげなきゃ一億の値はついてないわけだしなー…」
悔しがる柴田に藤原も若干遠い目をしながら呟く。
「おめーら最初にその話は『考えるだけ無駄だ』って結論になっただろーが。今更蒸し返してもどうにもならねーぞ」
「へーへー、金持ってる人は心に余裕があって羨ましい限りですなぁ。なあ藤」
「全くだ。1級パーティに入ってあんだけ稼いだのにまさか手元に金が全然残らないとは…思いもしなかったわー」
「…散財するからだろうが。おめーらが社会に出たら『付き合いだから』って言って飲み屋とかキャバクラとかで給料を使いまくる姿が目に浮かぶぜ」
「「う…」」
柴田が当てつけのように言うので俺もため息を吐いて意趣返しのように棘のある言葉で返す。
「おい海。なんか招待状みたいなのを貰ったぜ」
「あー…王子の婚約パーティーのだろ?」
「マジで?…マジだ。良く分かったな」
「おーい藤、海。なんか招待状みたいなの…あれ?」
帰宅した藤原がギルドで貰ったんであろう招待状の事を話して来るので俺は心当たりを言うとビンゴだったらしく…
同じ招待状を貰った柴田も帰って来た。
「やっぱ藤も貰ってたか。で、どうする?『同行者は一人まで』って書いてあるけど」
「お前らで斉藤と住吉連れてけよ」
「お前は?」
「海も招待状貰ってんだとよ」
柴田の問いに俺がそう提案すると藤原が意味不明な事を言い出す。
「マジで?」
「俺は貰ってねーよ。冒険者ですらねーのに貰えるわけねーだろ」
「マジで?じゃあなんで見る前に内容が分かったんだよ」
「仕事。パーティーの一月前から城での仕事の予約が依頼で入ってんだよ」
「へー、じゃああっちで合流だな」
俺が藤原の勘違いを訂正すると柴田が招待状を開けながら返した。
その夜、柴田と藤原が明日のパーティーに斉藤と住吉を誘うと速攻でオッケーされ4人で行く事になったらしい。
「お城でパーティーだって!楽しみだね!」
「うん。美味しい料理がいっぱい出て来るんだろうなー」
「あ、でも海原君は?」
「俺も仕事で行くから大丈夫」
「そっか。じゃあみんなで行けるんだね」
寝る前だと言うのに女子二人は高テンションを維持したまま、はしゃいでいた。
…翌日。
「そーいやよ、結局アレからまだ抜け殻は見つかってねーみてーだぜ」
「マジで?アレからもう二ヶ月近く経ってんだろ?流石に世界中であんだけ狩り尽くされてんだからどっかのパーティが一つぐらいは見つけててもおかしくねーんじゃねーの?」
朝食後に男三人、広い部屋の中でダラダラしてると柴田が急に何かを思い出したかのように話題を出して藤原が反応する。
「俺らも話題に乗ってリッチを狩りに行ったんだけどよ…傷だらけの骨一つしか残らなかったわ」
「柴もか。俺らに至っては骨一つすら残らなかったし…やっぱドロップ条件があんのかね?『時間を引き延ばして戦う』とか」
「は?お前らわざわざまたリッチを倒しに行ったのかよ」
「当たり前だろ!金貨一億枚だぞ!抜け殻一つで10億円稼げるんなら普通行くだろ!」
二人の会話を聞いて俺が呆れたように聞くと何故か柴田が熱弁し始めた。
「…金貨なら一枚100円換算じゃね?」
「そこ!?だとしたら100億か……あー!勿体ねーことしたわー!」
「でも俺らが最初にあげなきゃ一億の値はついてないわけだしなー…」
悔しがる柴田に藤原も若干遠い目をしながら呟く。
「おめーら最初にその話は『考えるだけ無駄だ』って結論になっただろーが。今更蒸し返してもどうにもならねーぞ」
「へーへー、金持ってる人は心に余裕があって羨ましい限りですなぁ。なあ藤」
「全くだ。1級パーティに入ってあんだけ稼いだのにまさか手元に金が全然残らないとは…思いもしなかったわー」
「…散財するからだろうが。おめーらが社会に出たら『付き合いだから』って言って飲み屋とかキャバクラとかで給料を使いまくる姿が目に浮かぶぜ」
「「う…」」
柴田が当てつけのように言うので俺もため息を吐いて意趣返しのように棘のある言葉で返す。
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