クラスまるごと異世界転移

33

「…はよ～」

「おう、はよ」


翌朝、まだ薄暗い時間に目が覚めて起きると藤原も眠そうに起きてきた。


「うう…時々聞こえる呻き声のせいであんまり眠れなかった…」

「最初は笑い声だったのにな。ま、それだけ清浄化が進んでるって事だろうけど」

「笑い声…？正常化…？」

「俺は教会に行ってくっから先に宿屋に行っといて」

「お、おう」


朝イチで浄化してもらうために俺は藤原にそう言って近くの教会へと行き、神父に依頼を出した。




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「おー、はよー」

「おはよ」


…神父が実際に家を見に来て『準備して来ます』と言われたので宿屋に行って柴田達と合流して朝食を食う。


「藤、あの家どうだった？」

「ああ、寝れない事は無いけど…たまに呻き声がうるさい時に少し起こされる程度だな」

「う、呻き声…」

「海が言うには最初は笑い声だったらしいんだけど俺はソレ聞こえなかったんだよな…」


柴田からの興味津々の質問に藤原は体験した結果を話すもその内容に柴田と女子がヒいていた。


「じゃあやっぱり街の端っこの方の家にした方が良いんじゃない？そんな家には怖くて住みたくないんだけど…」

「大丈夫大丈夫。さっき教会にいって浄化をお願いして来たから」

「それなら…」


住吉の提案に俺が既に対応手段を取った事を話すと斉藤が安心したように呟く。


「とりあえず遅くても夕方までには作業が終わるだろうし…終わったら電話すっからそれまで適当に時間潰してて」

「「分かった」」

「んじゃ、俺らはギルドに行こうぜ」

「そだな」


女子に指示を出すと柴田と藤原も時間を潰す場所を考えていた。


「おっと」

「お？なにやら人が集まってんな」

「準備が終わったのか？」


朝食後に三人でギルドに行く前に一旦帰宅すると家の前に神父っぽい格好をした人達が集まっている。


「おお、ちょうど良いところに…寄付金として金貨1000枚を頂戴いたしますが作業を行ってもよろしいですか？」

「オッケーでーす。はい」

「…確かに。あなた方に神のご加護があらんことを」


多分浄化作業を仕切っているんであろう神父の言葉に俺は事前に聞いていた金額と同じだったので了承して金を渡す。