クラスまるごと異世界転移

八神

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「住ちゃんどうする?」

「私は別にどっちでも…理恵は?」

「うーん…藤原君達についていってもいいかな?」

「そうする?じゃあ一緒に行く」

「オッケ、じゃあ明日の朝に出るから準備しといて」


女子二人で相談して決断するので俺は移動の予定を告げる。


…男だけなら準備も何も無いから夕飯食べたら直ぐに出発出来たんだがな。



…翌日。



朝食を食べて直ぐに馬車を二台用意してから次の街へと向かう事に。


…そして途中の村で休憩を挟んだりしながら移動する事、約4日ほど。


城壁っぽい大きな壁に囲まれた街に到着。


「うへー…こんな街もあるんだな」

「いつ見てもでけぇ壁だな。でも王都のはもっとでけぇんだけど」

「まー確かに。王都のは初めて見た時ビビったわ」


俺が壁の高さに驚くも柴田と藤原は何回か来た事があるのか慣れたような反応だった。


「海原君は来た事無いの?」

「こういう物価が高そうな所には行かなかったな。田舎の方が空き家とか安いし」

「へー意外。海原って結構堅実なんだ」


クラスメイト女子にも驚かれながら俺らは街の中へと入る。


「…こうも広いと拠点を探すのも大変だな。今回は手分けしようぜ」

「オッケー、見つけたら海に電話すりゃあ良いのか?」

「おう。一応候補が多かったら内覧した方が良いかもな」

「じゃあ私達も手伝うよ」

「…じゃあ…そうだな。誰か一人コイツらと三人で探してくれ」


一人は俺と。と、人数を分けた後に値段や広さについて簡単に話し合って一旦別れた。


「俺は斉藤とか。よろしくな」

「うん。こっちこそ」


街の案内板を見て不動産屋の場所を探して俺は斉藤と一緒に探す事に。


…そして夕方。


色々見て回り、何度も話し合った結果…柴田達が見つけた、いかにもワケありっぽそうな屋敷に決定。


…街の中心部にありながら建物の大きさと広い庭がある割に相場よりも遥かに安い値段が決め手になった。


とりあえずしばらく住んでみてヤバかったらあと一つの候補である、街の端っこの方にある空き家を買って引っ越す…という保険も用意しての判断になってしまったが。
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