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…町に帰るとまたしても頭の中に『レベルアップ!スキルレベルが15になりました』という声が。
「まーたレベルが上がったみたいだな。しかも今度は15だと」
「もしかしてあの骸骨、実は強かったんじゃね?つーか結局レベル上がっても延長と拡大だけじゃねーかよ」
「あ!俺、なんかレベル上がって縛れるのが二箇所に増えたっぽい!」
「マジで?」「マジで?」
俺と藤原が適当な感じで話していると柴田だけスキルがパワーアップしたような事を言う。
「後で確かめに行こうぜ」
「そーだな。でもその前に装備の鑑定しに行こうぜ」
「ギルドから先に行かね?」
「んじゃ、ギルドから行くか」
俺と藤原で意見が分かれたが柴田は俺の方に賛同した。
藤原も特に反発せずにギルドに向かい俺らは真っ先にあの骸骨の事を図鑑で調べる。
「えーと、リッチリッチ………ねぇな。ラ行に載ってねぇ」
「マジで?アレ、絶対にリッチだと思ったのに」
「んじゃ『死霊王』の方じゃね?」
柴田が図鑑をめくって調べるも見つからないらしく俺は適当に二つ名を挙げてみた。
「死霊王、ね……あった『死霊王 リッチ』だと。やっぱリッチであってたみたいだな」
「だろうな。あの見た目じゃそれ以外ねーだろ」
「うおっ、なんかアイツAランクだったみてぇだぞ」
「マジで?だからあんなにレベルが上がったのか」
図鑑を見ながら驚く柴田の発言に俺はさっきの事に納得したように返す。
「でもAランクのボスを倒しても2から15ってしょっぱくね?」
「確かに。経験値が渋いな」
「普通レベルが低いと必要経験値も低めに設定されてるはずなんだがな…そこらへんの判定ガバガバじゃねぇか」
「まあとりあえず依頼探してみっか」
この世界の設定に文句を言いつつも、結局は何も変わらないんだろう…と思い気持ちを切り替えて依頼書を見ていく。
「…ねぇな、そっちは?」
「今受けてるパーティは無いみたいだぜ」
「受付に聞いてみるか?…すみませーん。Aランクの依頼でリッチのやつってある?」
Aランクの依頼書を探すも見つからないので藤原に壁に貼られてる依頼書を見てもらうも見つからず柴田が受付嬢に直接確認する。
「…リッチ?」
「Aランクの魔獣のやつ」
「ああ、死霊王リッチのことですね?残念ながら、この町にはその依頼を受けるレベルに達しているパーティや冒険者が常駐していないので…無いんですよ」
「マジかー」
「ノトゥヘムなら王都に次ぐ規模の都市なのであると思いますが」
受付嬢の返答に俺がガッカリしていると依頼書がありそうな場所を教えてくれた。
「へー、そうなんだ。どこにあるの?」
「この町と王都のちょうど中間地点ですよ。馬で3日ほどの距離です」
「ほうほう…ありがと」
俺は受付嬢にお礼を言ってからギルドを出て藤原柴田と一緒に鑑定屋へと向かう。
「まーたレベルが上がったみたいだな。しかも今度は15だと」
「もしかしてあの骸骨、実は強かったんじゃね?つーか結局レベル上がっても延長と拡大だけじゃねーかよ」
「あ!俺、なんかレベル上がって縛れるのが二箇所に増えたっぽい!」
「マジで?」「マジで?」
俺と藤原が適当な感じで話していると柴田だけスキルがパワーアップしたような事を言う。
「後で確かめに行こうぜ」
「そーだな。でもその前に装備の鑑定しに行こうぜ」
「ギルドから先に行かね?」
「んじゃ、ギルドから行くか」
俺と藤原で意見が分かれたが柴田は俺の方に賛同した。
藤原も特に反発せずにギルドに向かい俺らは真っ先にあの骸骨の事を図鑑で調べる。
「えーと、リッチリッチ………ねぇな。ラ行に載ってねぇ」
「マジで?アレ、絶対にリッチだと思ったのに」
「んじゃ『死霊王』の方じゃね?」
柴田が図鑑をめくって調べるも見つからないらしく俺は適当に二つ名を挙げてみた。
「死霊王、ね……あった『死霊王 リッチ』だと。やっぱリッチであってたみたいだな」
「だろうな。あの見た目じゃそれ以外ねーだろ」
「うおっ、なんかアイツAランクだったみてぇだぞ」
「マジで?だからあんなにレベルが上がったのか」
図鑑を見ながら驚く柴田の発言に俺はさっきの事に納得したように返す。
「でもAランクのボスを倒しても2から15ってしょっぱくね?」
「確かに。経験値が渋いな」
「普通レベルが低いと必要経験値も低めに設定されてるはずなんだがな…そこらへんの判定ガバガバじゃねぇか」
「まあとりあえず依頼探してみっか」
この世界の設定に文句を言いつつも、結局は何も変わらないんだろう…と思い気持ちを切り替えて依頼書を見ていく。
「…ねぇな、そっちは?」
「今受けてるパーティは無いみたいだぜ」
「受付に聞いてみるか?…すみませーん。Aランクの依頼でリッチのやつってある?」
Aランクの依頼書を探すも見つからないので藤原に壁に貼られてる依頼書を見てもらうも見つからず柴田が受付嬢に直接確認する。
「…リッチ?」
「Aランクの魔獣のやつ」
「ああ、死霊王リッチのことですね?残念ながら、この町にはその依頼を受けるレベルに達しているパーティや冒険者が常駐していないので…無いんですよ」
「マジかー」
「ノトゥヘムなら王都に次ぐ規模の都市なのであると思いますが」
受付嬢の返答に俺がガッカリしていると依頼書がありそうな場所を教えてくれた。
「へー、そうなんだ。どこにあるの?」
「この町と王都のちょうど中間地点ですよ。馬で3日ほどの距離です」
「ほうほう…ありがと」
俺は受付嬢にお礼を言ってからギルドを出て藤原柴田と一緒に鑑定屋へと向かう。
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