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「ん?…あー、あのキングミノタウルスね。依頼があったのかよ」
「おっとそうだ。柴、コレ…斉藤達を助ける依頼の報酬」
正確には女の子一人の救出が目的で斉藤達はついでだったが…と、俺は依頼の内容を説明しながら報酬をテーブルの上で三等分する。
「んな依頼もあったのかよ…サンキュー」
「大変長らくお待たせ致しました」
報酬の分配が終わると受付嬢が数人の男と共にやって来た。
「精査の結果、あの頭は確かにキングミノタウルスの物と判明しましたので依頼達成になります」
「つきましてはご相談を申し上げたく存じまして…」
「相談?」
受付嬢がテーブルの上に報酬を置くと片眼鏡を付けた男が話を切り出してくる。
「あの頭は非常に良い状態でしたので是非我々にお譲りいただけないかと…」
「ソレは王冠も含めてって事か?」
「…はい」
男の話に柴田が聞くと少し考えたような間が空いて他の男が答えた。
「だってよ。海、どうする?」
「俺はどっちでも。藤、依頼受けたのは一応お前って事になってっからお前が決めたら?」
「いいのか?」
「俺もどっちでも良いから好きにしろよ」
俺が藤原に話を振ると柴田に確認するも、やっぱり興味無さそうに返す。
「んじゃ俺らが持ってても使い道無いだろうし、他の二人がオッケーしてるんで良いっすよ」
「!!!ありがとうございます!!」
…藤原がどうでも良さそうに了承すると男達はワーワーと騒ぎ出し抱き合って喜び合う。
「…値段の方はこちらでよろしいでしょうか?」
「お、なに?買い取ってくれんの?…高っ!」
「マジで?…マジだ!こんな値段で大丈夫か!?」
「…おお、儲けたな」
受付嬢が電卓上の数字を見せて確認するとその数字を見た藤原と柴田が驚く。
「では用意して来ますので少々お待ちください」
「アレって換金アイテムかなんかか?普通にAクラスの報酬の倍ぐらいあったぞ」
「分からん」
「俺もそんなん聞いた事ないな…ただ『ミノタウルスの頭を残して倒すのは難しい』ってしか聞いてないし」
受付嬢がペコリと頭を下げて歩いていくので俺が疑問を聞くもどうやら二人にも分からないようだ。
「まあなんにせよ臨時収入はありがたいもんだな」
「全くだ。俺らは海と違って常に金欠だったからな」
「雑用関係の依頼を受けようにも誰かさんが独占してるし」
「受けもしないくせに良く言うぜ」
「お待たせ致しました」
弄るような藤原の言葉に俺が呆れたように返すと受付嬢が金を持ってくるので依頼の報酬と合わせて三等分にして一旦別れる事に。
「おっとそうだ。柴、コレ…斉藤達を助ける依頼の報酬」
正確には女の子一人の救出が目的で斉藤達はついでだったが…と、俺は依頼の内容を説明しながら報酬をテーブルの上で三等分する。
「んな依頼もあったのかよ…サンキュー」
「大変長らくお待たせ致しました」
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「精査の結果、あの頭は確かにキングミノタウルスの物と判明しましたので依頼達成になります」
「つきましてはご相談を申し上げたく存じまして…」
「相談?」
受付嬢がテーブルの上に報酬を置くと片眼鏡を付けた男が話を切り出してくる。
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「俺はどっちでも。藤、依頼受けたのは一応お前って事になってっからお前が決めたら?」
「いいのか?」
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「んじゃ俺らが持ってても使い道無いだろうし、他の二人がオッケーしてるんで良いっすよ」
「!!!ありがとうございます!!」
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「お、なに?買い取ってくれんの?…高っ!」
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「…おお、儲けたな」
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「では用意して来ますので少々お待ちください」
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「分からん」
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「受けもしないくせに良く言うぜ」
「お待たせ致しました」
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