14 / 556
14
しおりを挟む
「あっ!た、助けて!」
「海!」
「おおよ」
斉藤の時に何かしらコツを掴んだのか藤原は鉄格子越しにミノタウルスから逃げ回っている女性と俺の兵をスキルで消すと…
ミノタウルス側に兵士が、そして俺らの隣に女性が戻ってくる。
「おいおい…まるでワープじゃねーか」
「便利でありがたいことだな」
柴田が羨ましがりながらも悔しそうに言うので俺は兵に女性を拘束しているロープを切るよう指示して返事をする。
「あ、ありがとうございます!もう少しで私…あの化物に…!」
「礼には及ばない…けど、あと何人捕まってる?」
頭を下げてお礼を言う女性に藤原はカッコつけたように返した。
「私が知る限りではあと三人ですが…」
「つー事はあと二人か」
「どうする?流石にこの人連れてこのまま進めねーだろ」
「そーだな…藤、お前その人を送ってけ。俺と柴で他の人探しとくから」
俺は兵を20体召喚して藤原の護衛兼囮として付ける事に。
「分かったよ。ちゃんと目印用意しとけよ?」
「俺の兵が一体でも残ってれば道案内させるわ」
「…全滅したら終わりじゃねーか」
俺らは一旦藤原と別れてから来た道を戻って別れ道の逆を進む。
「お!また宝箱!」
「アレは藤が戻って来ないと無理だな」
「ココで待つか?」
「そだな…魔獣も周りにいねぇし」
…宝箱を守る魔獣は居るものの、宝箱の前から離れようとしないので大丈夫だろう…と俺らは藤原と合流するまで休憩する事にした。
「おーい!」
…少しの間座って柴田と喋っていると兵を15体ほど引き連れた藤原が戻ってくる。
「お、来た来た」
「んじゃ、行きますか」
「お!アレ宝箱じゃん!」
藤原と合流し、宝箱を開けるも中身はまたしても鍵だった。
「いらねぇ~」
「ってかなんで宝箱の中にカギが?」
「さあな。ミノタウルスがわざわざ入れたんじゃね?」
「そんな知恵があるようには見えなかったけどな」
必要ないとは思いつつも鍵を袋の中に入れて奥の方へと進む。
するとキン、キン…という金属音がどこからか聞こえてくる。
「なんか聞こえねぇ?」
「ツルハシで鉱石でも掘ってんじゃねーの?」
「こんなところでか?」
「じゃあ何の音だよ」
「知らねーよ」
とりあえず何の音か気になるので音のする方へと行ってみる事に。
「海!」
「おおよ」
斉藤の時に何かしらコツを掴んだのか藤原は鉄格子越しにミノタウルスから逃げ回っている女性と俺の兵をスキルで消すと…
ミノタウルス側に兵士が、そして俺らの隣に女性が戻ってくる。
「おいおい…まるでワープじゃねーか」
「便利でありがたいことだな」
柴田が羨ましがりながらも悔しそうに言うので俺は兵に女性を拘束しているロープを切るよう指示して返事をする。
「あ、ありがとうございます!もう少しで私…あの化物に…!」
「礼には及ばない…けど、あと何人捕まってる?」
頭を下げてお礼を言う女性に藤原はカッコつけたように返した。
「私が知る限りではあと三人ですが…」
「つー事はあと二人か」
「どうする?流石にこの人連れてこのまま進めねーだろ」
「そーだな…藤、お前その人を送ってけ。俺と柴で他の人探しとくから」
俺は兵を20体召喚して藤原の護衛兼囮として付ける事に。
「分かったよ。ちゃんと目印用意しとけよ?」
「俺の兵が一体でも残ってれば道案内させるわ」
「…全滅したら終わりじゃねーか」
俺らは一旦藤原と別れてから来た道を戻って別れ道の逆を進む。
「お!また宝箱!」
「アレは藤が戻って来ないと無理だな」
「ココで待つか?」
「そだな…魔獣も周りにいねぇし」
…宝箱を守る魔獣は居るものの、宝箱の前から離れようとしないので大丈夫だろう…と俺らは藤原と合流するまで休憩する事にした。
「おーい!」
…少しの間座って柴田と喋っていると兵を15体ほど引き連れた藤原が戻ってくる。
「お、来た来た」
「んじゃ、行きますか」
「お!アレ宝箱じゃん!」
藤原と合流し、宝箱を開けるも中身はまたしても鍵だった。
「いらねぇ~」
「ってかなんで宝箱の中にカギが?」
「さあな。ミノタウルスがわざわざ入れたんじゃね?」
「そんな知恵があるようには見えなかったけどな」
必要ないとは思いつつも鍵を袋の中に入れて奥の方へと進む。
するとキン、キン…という金属音がどこからか聞こえてくる。
「なんか聞こえねぇ?」
「ツルハシで鉱石でも掘ってんじゃねーの?」
「こんなところでか?」
「じゃあ何の音だよ」
「知らねーよ」
とりあえず何の音か気になるので音のする方へと行ってみる事に。
0
お気に入りに追加
329
あなたにおすすめの小説
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
良家で才能溢れる新人が加入するので、お前は要らないと追放された後、偶然お金を落とした穴が実はガチャで全財産突っ込んだら最強になりました
ぽいづん
ファンタジー
ウェブ・ステイは剣士としてパーティに加入しそこそこ活躍する日々を過ごしていた。
そんなある日、パーティリーダーからいい話と悪い話があると言われ、いい話は新メンバー、剣士ワット・ファフナーの加入。悪い話は……ウェブ・ステイの追放だった……
失意のウェブは気がつくと街外れをフラフラと歩き、石に躓いて転んだ。その拍子にポケットの中の銅貨1枚がコロコロと転がり、小さな穴に落ちていった。
その時、彼の目の前に銅貨3枚でガチャが引けます。という文字が現れたのだった。
※小説家になろうにも投稿しています。
アレク・プランタン
かえるまる
ファンタジー
長く辛い闘病が終わった
と‥‥転生となった
剣と魔法が織りなす世界へ
チートも特典も何もないまま
ただ前世の記憶だけを頼りに
俺は精一杯やってみる
毎日更新中!
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
私公爵令嬢としてこの世界を楽しみます!
神桜
ファンタジー
小学生の子を事故から救った華倉愛里。本当は死ぬ予定じゃなかった華倉愛里を神が転生させて、愛し子にし家族や精霊、神に愛されて楽しく過ごす話!
『私公爵令嬢としてこの世界を楽しみます!』の番外編を『私公爵令嬢としてこの世界を楽しみます!番外編』においています!良かったら見てください!
投稿は1日おきか、毎日更新です。不規則です!宜しくお願いします!
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる