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「え、えー」
「もう一匹!?」
「お、おい…やべぇんじゃ…」
斉藤側の左から出て来たもう一体のミノタウルスの姿に俺らは困惑して軽くパニック状態に陥る。
「だから、早く逃げてって!」
「うるせえ!黙れ!」
「柴!」
「おう!」
ミノタウルスが、逃げるよう叫んだ斉藤の方を向くので藤原が鉄格子を蹴飛ばしてミノタウルスの気を引くように叫ぶ。
「あ!」
「ちょっ…!」
俺がもう一体のミノタウルスの方に大量の兵士を向かわせると…
別空間に居た兵士達は範囲攻撃で全てやられたのか最初の一匹が戻って来た。
「「ブモォー!!」」
「や、やべぇ!二匹に増えたぞ!海!どうすんだよ!俺が縛れるのは一匹だけだぞ!」
「とりあえず斉藤は隔離したけど…ここからどうする?」
「下手したらあの横穴からこっち側に来るかもしれんしな…どうするよ?」
二匹のミノタウルスが鉄格子の前まで近づいて来ての威嚇に俺らはまたしても軽いパニック状態だ。
「これ以上増えたらマジでやべーってかコッチ来たらどうすんの?」
「知らねーよ。だからと言って斉藤を置いてけねーだろ…おい、海、お前の兵隊で斉藤だけ運ぶ事はできねーのかよ」
「さっきやってたけど無理だったじゃねぇか。あいつらの範囲攻撃をどうにかしねぇ事にはな」
「じゃあどうすんだよ!俺のスキルにも時間制限あんだぞ!」
「そりゃかけ直せばいいだけだろ」
「あ、そっか」
…俺ら三人で色々と話し合うも状況を打破する案が浮かばないまま時間だけが過ぎていく。
「「ブモォー!ブモー!」」
「おいおい、あいつら遂に鉄格子に攻撃し始めたぞ」
「…一か八か、一匹別空間に送って残ったやつ縛って斉藤だけ引っ張ってくか?」
「でも俺の兵が速攻でやられたら全滅すんぞ」
「でもやらないよりはマシだろ」
ミノタウルスが雄叫びを上げながら斧で鉄格子を殴り始めると柴田が賭けのような作戦を告げる。
「…待てよ?おい、藤。お前のスキルって座標移動とか出来ねえのか?」
柴田の『別空間』という単語に俺はふと漫画で読んだ事のある知識を思いついたので藤原に聞いてみた。
「あ?座標移動?」
「こっちの空間に戻す時に斉藤の座標…位置を変える事は出来るか?」
「出来るわけねーだろ、そんなんやったことねーし」
「じゃあやってみようぜ」
「はあ!?」
俺がチャレンジするように親指を立てながら言うと藤原はありえないといった感じで驚く。
「海お前何聞いてたんだよ!俺出来ねーって言ったじゃん!」
「うるせー、男なら出来る出来ないじゃなくて『やる』んだよ」
「大丈夫大丈夫。藤、お前なら出来るって」
「柴…お前他人事だと思って…失敗しても知らんからな!」
俺と柴田の後押しに藤原はヤケクソ気味になって挑戦する気になった。
「もう一匹!?」
「お、おい…やべぇんじゃ…」
斉藤側の左から出て来たもう一体のミノタウルスの姿に俺らは困惑して軽くパニック状態に陥る。
「だから、早く逃げてって!」
「うるせえ!黙れ!」
「柴!」
「おう!」
ミノタウルスが、逃げるよう叫んだ斉藤の方を向くので藤原が鉄格子を蹴飛ばしてミノタウルスの気を引くように叫ぶ。
「あ!」
「ちょっ…!」
俺がもう一体のミノタウルスの方に大量の兵士を向かわせると…
別空間に居た兵士達は範囲攻撃で全てやられたのか最初の一匹が戻って来た。
「「ブモォー!!」」
「や、やべぇ!二匹に増えたぞ!海!どうすんだよ!俺が縛れるのは一匹だけだぞ!」
「とりあえず斉藤は隔離したけど…ここからどうする?」
「下手したらあの横穴からこっち側に来るかもしれんしな…どうするよ?」
二匹のミノタウルスが鉄格子の前まで近づいて来ての威嚇に俺らはまたしても軽いパニック状態だ。
「これ以上増えたらマジでやべーってかコッチ来たらどうすんの?」
「知らねーよ。だからと言って斉藤を置いてけねーだろ…おい、海、お前の兵隊で斉藤だけ運ぶ事はできねーのかよ」
「さっきやってたけど無理だったじゃねぇか。あいつらの範囲攻撃をどうにかしねぇ事にはな」
「じゃあどうすんだよ!俺のスキルにも時間制限あんだぞ!」
「そりゃかけ直せばいいだけだろ」
「あ、そっか」
…俺ら三人で色々と話し合うも状況を打破する案が浮かばないまま時間だけが過ぎていく。
「「ブモォー!ブモー!」」
「おいおい、あいつら遂に鉄格子に攻撃し始めたぞ」
「…一か八か、一匹別空間に送って残ったやつ縛って斉藤だけ引っ張ってくか?」
「でも俺の兵が速攻でやられたら全滅すんぞ」
「でもやらないよりはマシだろ」
ミノタウルスが雄叫びを上げながら斧で鉄格子を殴り始めると柴田が賭けのような作戦を告げる。
「…待てよ?おい、藤。お前のスキルって座標移動とか出来ねえのか?」
柴田の『別空間』という単語に俺はふと漫画で読んだ事のある知識を思いついたので藤原に聞いてみた。
「あ?座標移動?」
「こっちの空間に戻す時に斉藤の座標…位置を変える事は出来るか?」
「出来るわけねーだろ、そんなんやったことねーし」
「じゃあやってみようぜ」
「はあ!?」
俺がチャレンジするように親指を立てながら言うと藤原はありえないといった感じで驚く。
「海お前何聞いてたんだよ!俺出来ねーって言ったじゃん!」
「うるせー、男なら出来る出来ないじゃなくて『やる』んだよ」
「大丈夫大丈夫。藤、お前なら出来るって」
「柴…お前他人事だと思って…失敗しても知らんからな!」
俺と柴田の後押しに藤原はヤケクソ気味になって挑戦する気になった。
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