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「…てか思ったんだけどよぉ」
夕飯後、ソファに座っていた柴田が急に話を切り出してくる。
「もし俺のスキルで範囲攻撃を縛れたとしても、敵が複数居たらヤバイわけじゃん?」
「そうだな」
「だったらそういう時に藤原のスキルが役に立つんじゃね?」
「…そうかぁ?」
柴田の提案に藤原本人は経験談からか怪訝そうな感じで返す。
「相手が二人ならいけるかもしれんけど…ソレ、俺が一番危ねーじゃん」
「は?お前のスキルって強制タイマンだろ?だったら敵と海原を一対一にすればいいだろうが」
「…はあ?そんな使い方出来るわけねーだろ」
「やった事あんのかよ?」
…柴田の提案した作戦の内容を巡って二人は口論のような感じで言い合う。
「した事ねーから出来るか分かんねーよ!」
「俺だって範囲攻撃を縛れるかなんて試した事ねーから分かんねーよ!」
「…それに俺の決闘は一対一だぜ?海原の人海戦術とは相性悪くねえか?」
「まあ、海原の兵士がどういう風に判定されるか次第だな」
若干ヒートアップした話し合いも藤原が少し冷静になったからか落ち着くところに落ち着いたようだ。
「とりあえず明日適当な依頼を受けて試してみればいいだろ」
「それもそうだ」
「あんまり強い魔獣だと失敗した時やべーからこの前と同じでDクラスでいいだろ」
「そうだな」
…明日のスキルの確認に向けての打ち合わせも終わり時間も時間なので俺は部屋に戻って就寝した。
…翌日。
一番最初にDクラスの中でも最弱とされる魔獣討伐の依頼を受け、柴田の作戦が本当に実行可能かを確かめる事にした。
ーーーーーーー
…結果は成功。
どうやら藤原のスキルは色々と本人の判断での融通が利くらしい。
柴田の縛りも有効なのかは分からないがとりあえず範囲攻撃を縛る事自体は出来るとの事。
検証は済んだので、俺たちは報酬を三等分して一旦別れ…
俺はいつも通りFとEの依頼を片っ端から受けて資金調達をした。
「お、そういえば!海原お前聞いた?」
「聞いた聞いた」
「嘘つけ!」
柴田の良くあるウザい問いに俺が適当に流すとツッコむように声の大きさを上げる。
「昼間に藤原から聞いたんだけど、なんか近くの町に女子が居たみたいだぜ」
「マジで?」
「おう。どうする?行ってみっか?」
「そうだな…とりあえず依頼が無くなったら行くか。その町の空き家がいくらするか分からんし、金は一円でも多い方がいいだろ」
「そだな」
藤原が風呂に入っている間に俺と柴田で簡単な予定を立てた。
…そして4日後。
雑用と呼ばれるFランクEランクの依頼がついに尽きたので…
俺たちはクラスメイト女子が目撃された町へと向かう事に。
「なあ藤、この町からどれくらいかかるんだ?」
「さあな。俺の場合はパーティが急いでたから馬で休まず移動して一日ぐらいだったし」
「途中に村とかあんのか?」
「通る道にもよると思うが…確か俺の時は村二つぐらい経由した」
「んじゃ、そのルートで行くか。急いでるわけでもないし…途中の村で適度に休憩いれた方がいいだろ」
俺は藤原の話を聞いてそのルートで目的の町へと向かう事に決めた。
夕飯後、ソファに座っていた柴田が急に話を切り出してくる。
「もし俺のスキルで範囲攻撃を縛れたとしても、敵が複数居たらヤバイわけじゃん?」
「そうだな」
「だったらそういう時に藤原のスキルが役に立つんじゃね?」
「…そうかぁ?」
柴田の提案に藤原本人は経験談からか怪訝そうな感じで返す。
「相手が二人ならいけるかもしれんけど…ソレ、俺が一番危ねーじゃん」
「は?お前のスキルって強制タイマンだろ?だったら敵と海原を一対一にすればいいだろうが」
「…はあ?そんな使い方出来るわけねーだろ」
「やった事あんのかよ?」
…柴田の提案した作戦の内容を巡って二人は口論のような感じで言い合う。
「した事ねーから出来るか分かんねーよ!」
「俺だって範囲攻撃を縛れるかなんて試した事ねーから分かんねーよ!」
「…それに俺の決闘は一対一だぜ?海原の人海戦術とは相性悪くねえか?」
「まあ、海原の兵士がどういう風に判定されるか次第だな」
若干ヒートアップした話し合いも藤原が少し冷静になったからか落ち着くところに落ち着いたようだ。
「とりあえず明日適当な依頼を受けて試してみればいいだろ」
「それもそうだ」
「あんまり強い魔獣だと失敗した時やべーからこの前と同じでDクラスでいいだろ」
「そうだな」
…明日のスキルの確認に向けての打ち合わせも終わり時間も時間なので俺は部屋に戻って就寝した。
…翌日。
一番最初にDクラスの中でも最弱とされる魔獣討伐の依頼を受け、柴田の作戦が本当に実行可能かを確かめる事にした。
ーーーーーーー
…結果は成功。
どうやら藤原のスキルは色々と本人の判断での融通が利くらしい。
柴田の縛りも有効なのかは分からないがとりあえず範囲攻撃を縛る事自体は出来るとの事。
検証は済んだので、俺たちは報酬を三等分して一旦別れ…
俺はいつも通りFとEの依頼を片っ端から受けて資金調達をした。
「お、そういえば!海原お前聞いた?」
「聞いた聞いた」
「嘘つけ!」
柴田の良くあるウザい問いに俺が適当に流すとツッコむように声の大きさを上げる。
「昼間に藤原から聞いたんだけど、なんか近くの町に女子が居たみたいだぜ」
「マジで?」
「おう。どうする?行ってみっか?」
「そうだな…とりあえず依頼が無くなったら行くか。その町の空き家がいくらするか分からんし、金は一円でも多い方がいいだろ」
「そだな」
藤原が風呂に入っている間に俺と柴田で簡単な予定を立てた。
…そして4日後。
雑用と呼ばれるFランクEランクの依頼がついに尽きたので…
俺たちはクラスメイト女子が目撃された町へと向かう事に。
「なあ藤、この町からどれくらいかかるんだ?」
「さあな。俺の場合はパーティが急いでたから馬で休まず移動して一日ぐらいだったし」
「途中に村とかあんのか?」
「通る道にもよると思うが…確か俺の時は村二つぐらい経由した」
「んじゃ、そのルートで行くか。急いでるわけでもないし…途中の村で適度に休憩いれた方がいいだろ」
俺は藤原の話を聞いてそのルートで目的の町へと向かう事に決めた。
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