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青年期 325
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…翌日。
「…坊ちゃん、今大丈夫ですか?」
「なんかあった?」
まだ昼飯まで結構時間があるというのにお姉さんが魔法協会の支部から戻って来た…と思えば確認してくるので俺は報告書から目を離して尋ねた。
「今まで回復魔法の実験を受けていた患者…被験者の方がもう私では手の施しようが無いほど病状が悪化してしまって…」
「…先生でも治せないんならもう寿命とか天命じゃない?」
「流石に坊ちゃんを頼るのは邪道なので避けたかったのですが…そうも言っていられない状況になってしまったので」
「あー…なるほどね。オッケーオッケー」
お姉さんの話に俺がなんでそれを俺に言う…?と疑問に思いながら返すと、お姉さんはなんとも言えない顔をして呟いた後に諦めたような事を言うので俺は理解して了承しながら立ち上がる。
「んで?部位は?」
「医者からは消化器官あたりに異常があると言われたそうです。医者の資格を持つヒーラーはおそらく肝臓あたりだろう、と」
「肝臓ねぇ…『沈黙の臓器』か。ん?ソレはすい臓だっけ?腎臓は…流石に違うよな…?」
支部に向かいながら俺が確認するとお姉さんは被験者の病気の事を軽く話し、俺は曖昧な知識を呟きながらなんとか思い出そうとした。
「なんとか回復魔法で治療出来ないかと方法を色々と探っていたんですが…」
「先生でも無理って事はかなり病気は進行してたんじゃないの?」
「被験者として支部に来た頃には既に余命は半年も無い状態だったらしいです」
「いや馬鹿か。もっと早く来いよ。そんな状態から治せる使い手なんて世界のどこ探しても存在しないんだからさぁ」
お姉さんの微妙な顔での報告に俺が被験者の状態を予想して聞くとお姉さんは予想外の報告をし、俺はツッコミを入れるように呆れながら返す。
「純粋な回復魔法の使い手なら居ないでしょうね。私みたいな邪道な手を使わない限りは」
「…うーん…確かに回復魔法のみで治すわけじゃないから先生みたいな使い手からしたら今回のヤツは邪道だと思うけど…」
治るならなんでも良くない?と、俺は自虐的に卑下するような感じのお姉さんに微妙な顔をしながら結果だけを考えてのフォローをする。
「特定の個人でしか再現出来ない特殊な方法だと技術の拡散が出来ないんですよ。魔法協会や私が求めてるのはある程度の技術力があれば誰にだって出来る『再現性の高い』技術ですから」
「おおー、立派な研究員みたいだ。といっても先生の使う回復魔法と同じぐらいの効果を出すには要求される技術力が高いし…天才だか才能のある人間が生み出した『再現性の高い技術』ってのもそこらの凡才とか凡人が習得するにはハードルが高すぎる気がする」
お姉さんの困ったように笑いながらの説明に俺は弄るように褒めた後に現実的に考えた意見を告げた。
…そんなこんな雑談しながら拠点内にある魔法協会の支部へと向かい、患者だか被験者だかが居る実験室へと入る。
「すみません。これより私達が秘匿事項に該当する作業を行いますので、一時退室をお願いします」
お姉さんは直ぐに人払いをするために部屋の中に居た数人の協会員を追い出すような指示を出す。
するとその内容を聞いたみんなが慌てた様子で急いで部屋から出て行き…
5分もしない内に部屋の中には俺とお姉さんとベッドの上に横たわる女性の三人だけになった。
「…この患者は本部のある大公国の公爵令嬢なのですが…生まれつき病弱だった、と聞きました」
「へー…何歳?」
お姉さんが被験者の情報を話し、俺は意外に思いながら雑談感覚で尋ねる。
「今年17歳になるそうです」
「17!?わっか!そんな年齢で『余命半年です』とか宣告されるなんてキッツいな…」
お姉さんの返答に俺はとてもそうは見えねぇ…と驚いて境遇に同情しながら呟いた。
「まあいいか。それじゃオペを始めようか」
「お願いします」
俺は気分を切り替えるように医者の真似事をして執刀医のような気分で合図するとお姉さんが助手のような返事をする。
「…うーん…病弱ってんならいっそのこと内臓丸ごと取っ替える?」
「…坊ちゃんの判断に任せます」
俺が変化魔法の極技その2でベッドの上の女性をスライム化させて手を突っ込み、肝臓を握り潰した後に新しく形成しながら確認すると…
お姉さんは微妙な、何か言いたそうな顔をするもグッと堪えたように無難な感じで返した。
「じゃあせっかくの機会だし…新しい第二の人生をプレゼント…って事で、やろうか」
「…分かりました」
俺が侍の青年を思い浮かべながら言うとお姉さんはやっぱり何か言いたそうな表情をする。
「…よし、オッケー。あとは回復したら終わり」
「はい」
俺は肺や心臓、胃や腸に腎臓すい臓とかをクラッシュアンドビルドで潰した側から新しく形成していき、作業が終わったので最後の仕上げとしてお姉さんに回復魔法をお願いした。
「…これで目が覚めたら元気になるでしょ」
「今回はサービスが良すぎません?やっぱり女の子だからですか?」
俺が女性のスライム化を解いた後に変化魔法を解除して言うとお姉さんは弄りなのか嫉妬なのか判断に困る事を笑いながら言ってくる。
「おや、先生の頼みだからって張り切ったのにそんな事言う?」
「冗談です。ありがとうございます、後はもう大丈夫ですよ」
「じゃ、先戻るから」
「はい。ありがとうございました」
俺の弄り返すような返答にお姉さんは笑いながらお礼を言い、用済みかの如く追い出そうとするので俺がそう告げると今度は軽く頭を下げてお礼の言葉を言う。
「…坊ちゃん、今大丈夫ですか?」
「なんかあった?」
まだ昼飯まで結構時間があるというのにお姉さんが魔法協会の支部から戻って来た…と思えば確認してくるので俺は報告書から目を離して尋ねた。
「今まで回復魔法の実験を受けていた患者…被験者の方がもう私では手の施しようが無いほど病状が悪化してしまって…」
「…先生でも治せないんならもう寿命とか天命じゃない?」
「流石に坊ちゃんを頼るのは邪道なので避けたかったのですが…そうも言っていられない状況になってしまったので」
「あー…なるほどね。オッケーオッケー」
お姉さんの話に俺がなんでそれを俺に言う…?と疑問に思いながら返すと、お姉さんはなんとも言えない顔をして呟いた後に諦めたような事を言うので俺は理解して了承しながら立ち上がる。
「んで?部位は?」
「医者からは消化器官あたりに異常があると言われたそうです。医者の資格を持つヒーラーはおそらく肝臓あたりだろう、と」
「肝臓ねぇ…『沈黙の臓器』か。ん?ソレはすい臓だっけ?腎臓は…流石に違うよな…?」
支部に向かいながら俺が確認するとお姉さんは被験者の病気の事を軽く話し、俺は曖昧な知識を呟きながらなんとか思い出そうとした。
「なんとか回復魔法で治療出来ないかと方法を色々と探っていたんですが…」
「先生でも無理って事はかなり病気は進行してたんじゃないの?」
「被験者として支部に来た頃には既に余命は半年も無い状態だったらしいです」
「いや馬鹿か。もっと早く来いよ。そんな状態から治せる使い手なんて世界のどこ探しても存在しないんだからさぁ」
お姉さんの微妙な顔での報告に俺が被験者の状態を予想して聞くとお姉さんは予想外の報告をし、俺はツッコミを入れるように呆れながら返す。
「純粋な回復魔法の使い手なら居ないでしょうね。私みたいな邪道な手を使わない限りは」
「…うーん…確かに回復魔法のみで治すわけじゃないから先生みたいな使い手からしたら今回のヤツは邪道だと思うけど…」
治るならなんでも良くない?と、俺は自虐的に卑下するような感じのお姉さんに微妙な顔をしながら結果だけを考えてのフォローをする。
「特定の個人でしか再現出来ない特殊な方法だと技術の拡散が出来ないんですよ。魔法協会や私が求めてるのはある程度の技術力があれば誰にだって出来る『再現性の高い』技術ですから」
「おおー、立派な研究員みたいだ。といっても先生の使う回復魔法と同じぐらいの効果を出すには要求される技術力が高いし…天才だか才能のある人間が生み出した『再現性の高い技術』ってのもそこらの凡才とか凡人が習得するにはハードルが高すぎる気がする」
お姉さんの困ったように笑いながらの説明に俺は弄るように褒めた後に現実的に考えた意見を告げた。
…そんなこんな雑談しながら拠点内にある魔法協会の支部へと向かい、患者だか被験者だかが居る実験室へと入る。
「すみません。これより私達が秘匿事項に該当する作業を行いますので、一時退室をお願いします」
お姉さんは直ぐに人払いをするために部屋の中に居た数人の協会員を追い出すような指示を出す。
するとその内容を聞いたみんなが慌てた様子で急いで部屋から出て行き…
5分もしない内に部屋の中には俺とお姉さんとベッドの上に横たわる女性の三人だけになった。
「…この患者は本部のある大公国の公爵令嬢なのですが…生まれつき病弱だった、と聞きました」
「へー…何歳?」
お姉さんが被験者の情報を話し、俺は意外に思いながら雑談感覚で尋ねる。
「今年17歳になるそうです」
「17!?わっか!そんな年齢で『余命半年です』とか宣告されるなんてキッツいな…」
お姉さんの返答に俺はとてもそうは見えねぇ…と驚いて境遇に同情しながら呟いた。
「まあいいか。それじゃオペを始めようか」
「お願いします」
俺は気分を切り替えるように医者の真似事をして執刀医のような気分で合図するとお姉さんが助手のような返事をする。
「…うーん…病弱ってんならいっそのこと内臓丸ごと取っ替える?」
「…坊ちゃんの判断に任せます」
俺が変化魔法の極技その2でベッドの上の女性をスライム化させて手を突っ込み、肝臓を握り潰した後に新しく形成しながら確認すると…
お姉さんは微妙な、何か言いたそうな顔をするもグッと堪えたように無難な感じで返した。
「じゃあせっかくの機会だし…新しい第二の人生をプレゼント…って事で、やろうか」
「…分かりました」
俺が侍の青年を思い浮かべながら言うとお姉さんはやっぱり何か言いたそうな表情をする。
「…よし、オッケー。あとは回復したら終わり」
「はい」
俺は肺や心臓、胃や腸に腎臓すい臓とかをクラッシュアンドビルドで潰した側から新しく形成していき、作業が終わったので最後の仕上げとしてお姉さんに回復魔法をお願いした。
「…これで目が覚めたら元気になるでしょ」
「今回はサービスが良すぎません?やっぱり女の子だからですか?」
俺が女性のスライム化を解いた後に変化魔法を解除して言うとお姉さんは弄りなのか嫉妬なのか判断に困る事を笑いながら言ってくる。
「おや、先生の頼みだからって張り切ったのにそんな事言う?」
「冗談です。ありがとうございます、後はもう大丈夫ですよ」
「じゃ、先戻るから」
「はい。ありがとうございました」
俺の弄り返すような返答にお姉さんは笑いながらお礼を言い、用済みかの如く追い出そうとするので俺がそう告げると今度は軽く頭を下げてお礼の言葉を言う。
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