336 / 480
青年期 272
しおりを挟む
…兵士達にはテントを貸し出し、隊長達を集めて説明しての翌日。
「…お?もう来たの?」
「はい。お久しぶりです」
「マーリン様!?連絡をくれれば王都までお迎えにあがりましたのに!」
朝食前の鍛錬を終えて戻っている最中に女性が少女と一緒に歩いて来るので、俺が驚きながら聞くと少女は笑顔で挨拶して一緒に居たお姉さんは焦った様子で少女に近づく。
「まさかこんな朝早くに来るなんてね…あたしもびっくりしたよ」
「もしかして朝食から食べに来た?」
「はい」
対応した女性の笑いながらの発言に俺が冗談で聞くと少女は笑顔で肯定する。
「じゃあ早速朝食にしようか。時間もちょうど良いし」
「ありがとうございます」
俺は時計を見て時間を確認した後に少女達と一緒に自室へと戻った。
「帰りはどこかに寄る用事とかある?」
「いえ…特にはありませんが」
「じゃあ俺が送ろうか?今この国はちょっと内戦の影響で面倒な事になっててね…俺だったらそこまで時間かからずに送れるから道中何も起きないだろうし」
「良いんですか!?願ってもない事でございます!」
建物に入っての俺の問いに少女は少し考えるように否定し、俺が国内の治安問題を仄めかしながら提案すると少女が驚きながら喜ぶ。
「そうだね。あんたが送れば早い上に厄介事に巻き込まれずに安心安全だ」
「ですね。護衛の人達には申し訳ないですが…マーリン様の安全が第一なので、いつも通り飛行船で帰っていただきましょう」
すると女性とお姉さんも俺の判断に同意するように返す。
「…さて、とりあえず朝食だから軽めのものを」
「あたしはダブチーをくれないか?」
自室に着いたので空間魔法の施されたポーチから紙皿と容器を取り出し、サンドイッチを提供すると女性はダブルチーズバーガーを要求してきた。
「はい」
「ありがとう」
「朝から良くそんな重めの物を食べられるもんだね」
「鍛錬の後はやっぱりガッツリ食べたくなるのさ」
俺が紙に包まれた物を渡して適当にいつもの事を言うと女性も慣れたように笑いながらいつもの返答をする。
「…ヘレネーはどんなに食べても運動量が多いから太らないし、肌荒れもしないし羨ましい…」
「…アーシェなんてあんまり動いてないのにずっと体型維持したまんまだし…あたしからしたら物凄く羨ましい限りだよ」
サンドイッチを食べながら呟くお姉さんに女性はバーガーを一口齧って逆に羨むように返す。
「…!美味しい!」
「お、良かった。ソレは生ハムチーズだね」
「…良く見ると具材が違う…この野菜のは…美味しい!」
手に取ったサンドイッチを一口食べて喜ぶ少女に俺が種類を告げると他の物の断面を見ながら呟き…
少女は右手に持ってる最初のがまだ半分も残ってるのに左手で別の種類のサンドイッチを掴んで食べ始めた。
「バイスォンの肉は野菜と相性抜群ですからね」
「…ダブチー食べた後に食べると野菜と相まってのアッサリさが最高だね」
お姉さんが感想を言うと女性もサンドイッチを選んで手に取って食べながら感想を言う。
「トマトやレタスは肉の濃厚さや重厚な味の後に食べるとスッキリした感じになるからなぁ」
「ハンバーガーで一緒に食べるのも美味しいけど、ハンバーグとサラダで分けて食べるのもまた…」
俺も二人の意見に賛同するように言うと女性はサンドイッチを食べながら別の料理を思い浮かべるような発言をする。
「…食後のデザートは…ようかんでいいかな」
「ようかん…ですか?」
用意したサンドイッチが無くなったので俺はデザートを何にするか考えながら呟き、適当に決めると少女が不思議そうに聞く。
「とある島国の郷土料理。和菓子ってやつだね」
「良いですね」
「…コレが…」
俺が説明しながら空間魔法の施されたポーチから羊羹を二本取り出すとお姉さんが賛同し、少女は珍しそうな目で見ながら呟いた。
「粒あんとこし餡の二種類あるから食感の違いを楽しんでもらえれば」
「…!美味しい!」
「この独特の食感がクセになるんですよね~」
「あたしは粒あんの方が豆の食感が残ってて好きだね」
包丁で切り分けて紙皿に移しながら言うと少女は直ぐにフォークで刺して食べ、お姉さんと女性は皿に移す前の切ったそばからフォークで刺して食べていく。
「日が経ってジャリジャリし始めたようかんなんてもう…!」
「あー、あの周りの砂糖が固まったやつね。確かにアレは美味い」
お姉さんの思い出すような感想に俺も同意する。
「芋ようかんってのも美味しかったね」
「水ようかんも美味しかったです」
「…このようかん?と言うのはバリエーションが豊富なのですか?」
女性が粒あんのようかんを摘みながら他の種類のようかんを挙げ、お姉さんも別のようかんを挙げると少女は不思議そうにフォークに刺さったようかんを見ながら尋ねた。
「材料や作り方によって違うから。抹茶とか栗もあったけど…作れて栗ぐらいかな」
「水ようかんはどちらかと言えばゼリーに近い感じで柔らかめの食感でした」
「芋ようかんやマロンのはこの粒あんみたいに中に形が残ってるのが入ってるのがまた美味しくてね」
「まあまた今度だね。今持ってはいるけどお腹に空きが無いと十分に美味しく味わえないし」
俺の説明にお姉さんや女性もどういう物なのかを解説するように話し…
少女が興味津々といった様子で聞くのを見て俺は日を空けて提供する事とその理由を教える。
「…お?もう来たの?」
「はい。お久しぶりです」
「マーリン様!?連絡をくれれば王都までお迎えにあがりましたのに!」
朝食前の鍛錬を終えて戻っている最中に女性が少女と一緒に歩いて来るので、俺が驚きながら聞くと少女は笑顔で挨拶して一緒に居たお姉さんは焦った様子で少女に近づく。
「まさかこんな朝早くに来るなんてね…あたしもびっくりしたよ」
「もしかして朝食から食べに来た?」
「はい」
対応した女性の笑いながらの発言に俺が冗談で聞くと少女は笑顔で肯定する。
「じゃあ早速朝食にしようか。時間もちょうど良いし」
「ありがとうございます」
俺は時計を見て時間を確認した後に少女達と一緒に自室へと戻った。
「帰りはどこかに寄る用事とかある?」
「いえ…特にはありませんが」
「じゃあ俺が送ろうか?今この国はちょっと内戦の影響で面倒な事になっててね…俺だったらそこまで時間かからずに送れるから道中何も起きないだろうし」
「良いんですか!?願ってもない事でございます!」
建物に入っての俺の問いに少女は少し考えるように否定し、俺が国内の治安問題を仄めかしながら提案すると少女が驚きながら喜ぶ。
「そうだね。あんたが送れば早い上に厄介事に巻き込まれずに安心安全だ」
「ですね。護衛の人達には申し訳ないですが…マーリン様の安全が第一なので、いつも通り飛行船で帰っていただきましょう」
すると女性とお姉さんも俺の判断に同意するように返す。
「…さて、とりあえず朝食だから軽めのものを」
「あたしはダブチーをくれないか?」
自室に着いたので空間魔法の施されたポーチから紙皿と容器を取り出し、サンドイッチを提供すると女性はダブルチーズバーガーを要求してきた。
「はい」
「ありがとう」
「朝から良くそんな重めの物を食べられるもんだね」
「鍛錬の後はやっぱりガッツリ食べたくなるのさ」
俺が紙に包まれた物を渡して適当にいつもの事を言うと女性も慣れたように笑いながらいつもの返答をする。
「…ヘレネーはどんなに食べても運動量が多いから太らないし、肌荒れもしないし羨ましい…」
「…アーシェなんてあんまり動いてないのにずっと体型維持したまんまだし…あたしからしたら物凄く羨ましい限りだよ」
サンドイッチを食べながら呟くお姉さんに女性はバーガーを一口齧って逆に羨むように返す。
「…!美味しい!」
「お、良かった。ソレは生ハムチーズだね」
「…良く見ると具材が違う…この野菜のは…美味しい!」
手に取ったサンドイッチを一口食べて喜ぶ少女に俺が種類を告げると他の物の断面を見ながら呟き…
少女は右手に持ってる最初のがまだ半分も残ってるのに左手で別の種類のサンドイッチを掴んで食べ始めた。
「バイスォンの肉は野菜と相性抜群ですからね」
「…ダブチー食べた後に食べると野菜と相まってのアッサリさが最高だね」
お姉さんが感想を言うと女性もサンドイッチを選んで手に取って食べながら感想を言う。
「トマトやレタスは肉の濃厚さや重厚な味の後に食べるとスッキリした感じになるからなぁ」
「ハンバーガーで一緒に食べるのも美味しいけど、ハンバーグとサラダで分けて食べるのもまた…」
俺も二人の意見に賛同するように言うと女性はサンドイッチを食べながら別の料理を思い浮かべるような発言をする。
「…食後のデザートは…ようかんでいいかな」
「ようかん…ですか?」
用意したサンドイッチが無くなったので俺はデザートを何にするか考えながら呟き、適当に決めると少女が不思議そうに聞く。
「とある島国の郷土料理。和菓子ってやつだね」
「良いですね」
「…コレが…」
俺が説明しながら空間魔法の施されたポーチから羊羹を二本取り出すとお姉さんが賛同し、少女は珍しそうな目で見ながら呟いた。
「粒あんとこし餡の二種類あるから食感の違いを楽しんでもらえれば」
「…!美味しい!」
「この独特の食感がクセになるんですよね~」
「あたしは粒あんの方が豆の食感が残ってて好きだね」
包丁で切り分けて紙皿に移しながら言うと少女は直ぐにフォークで刺して食べ、お姉さんと女性は皿に移す前の切ったそばからフォークで刺して食べていく。
「日が経ってジャリジャリし始めたようかんなんてもう…!」
「あー、あの周りの砂糖が固まったやつね。確かにアレは美味い」
お姉さんの思い出すような感想に俺も同意する。
「芋ようかんってのも美味しかったね」
「水ようかんも美味しかったです」
「…このようかん?と言うのはバリエーションが豊富なのですか?」
女性が粒あんのようかんを摘みながら他の種類のようかんを挙げ、お姉さんも別のようかんを挙げると少女は不思議そうにフォークに刺さったようかんを見ながら尋ねた。
「材料や作り方によって違うから。抹茶とか栗もあったけど…作れて栗ぐらいかな」
「水ようかんはどちらかと言えばゼリーに近い感じで柔らかめの食感でした」
「芋ようかんやマロンのはこの粒あんみたいに中に形が残ってるのが入ってるのがまた美味しくてね」
「まあまた今度だね。今持ってはいるけどお腹に空きが無いと十分に美味しく味わえないし」
俺の説明にお姉さんや女性もどういう物なのかを解説するように話し…
少女が興味津々といった様子で聞くのを見て俺は日を空けて提供する事とその理由を教える。
183
あなたにおすすめの小説
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
生活魔法は万能です
浜柔
ファンタジー
生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。
それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。
――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。
公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる