259 / 480
青年期 195
しおりを挟む
「…ぐっ…!」
「…よし、捕まえた」
騎士の馬にぶつかると同時に分身の俺が手を伸ばして騎士の腕を掴み、そのまま本陣の囲いを抜けるように馬を走らせる。
「…ここらでいいかな」
「がっ!」
…そして本陣から5分ほど離れた場所で分身の俺は掴んでいた騎士を放り投げた。
「さて。このまま撤退して欲しいところではあるんだけど…撤退する気はある?」
「なんだと…?ふざけるな!」
馬を飛び降りての分身の俺の確認に騎士の男は怒ったように拒絶して護身用っぽい少し短めの剣を抜く。
「…ああ、そう」
「一対一なら勝てると思ったかバカめ!貴様の命運もここまでだ!死ねぃ!」
分身の俺が残念に思いながらため息を吐くと騎士の男がフル装備にも関わらず素早い動きで距離を詰め、剣を袈裟斬りに振るう。
「…ごめん、今回は遊んでる暇が無いんだ」
「なっ…!?がっ…!」
分身の俺は普通に素手で剣の刃を左手で掴んで受け止め、謝りながら驚愕した騎士の男の首を右手で掴んで絞める。
…そのまま締め落とした後に分身の俺は馬に乗せてるバッグからロープを取り出して騎士の男を拘束し、馬に乗って本陣へと戻った。
「大将倒したり!この猟兵隊の団長である自分がライツの大将倒したり!」
「なっ…!?」
「なんだと!?」
「そんな事が!?」
敵本陣を突撃して横断しながら勝ち鬨を上げるように高らかに勝利宣言をすると敵兵達が動揺して混乱し始める。
「…大将倒したぞー!大将倒した!本陣は逃げるぞ!撤退するぞー!」
「なにっ!?」
「本陣が撤退!?」
「じゃあ負けたのか!?」
その後に猟兵隊の突撃を食らっている三万の軍勢に分身の俺が背後から突撃して横断しながら叫ぶと、やはり動揺し出した。
「よし!指揮官が居なくなればこっちのもの!このまま押し切るぞ!」
「敵は動揺している!このまま勝つ!」
「突撃あるのみだ!目の前の敵は薙ぎ払うよ!」
…猟兵隊に近づくと隊長達が団員達の士気を上げ、敵の士気を下げるように声を上げながらライツの兵達をバッタバッタと倒していく。
「ひっ…!」
「本陣が撤退したんなら…!」
「うわー!もうダメだ!」
「逃げろー!」
…まだまだ兵数では圧倒的に多いライツの兵達は猟兵隊の勢いと負け戦のような雰囲気に恐れをなしたのか、次々と逃げ出し始める。
「おい!勝手に持ち場から離れるな!」
「まだ撤退の合図は出ていない!逃げるな!戦え!」
「待てお前ら!どこへ行く!戻れ!」
…兵を束ねている現場指揮官達は慌てて逃亡兵達を引き留めるように叫ぶが、時既に遅し…
もはやライツの軍勢は陣形というテイを為さずに逃亡兵だけではなく投降する兵まで続々と出て来る始末。
「…お」
どうやら敵本陣も撤退しているのかどんどん退がって行っているので、俺ら猟兵隊とライツの軍勢がぶつかって約一時間ほどで俺らが勝利した。
ーーーーー
「…さて。ココでの戦いは勝ったし、宿営地に戻ろうか」
「ああ」
「了解だ」
戦場で捕まえた捕虜や投降兵を拘束し終わった後に分身の俺が一旦帰還の指示を出すと隊長達は了承してすぐさま行動に移る。
「…しかし、まさか本当に勝てるとはな…」
「ああ。半壊ぐらいは覚悟していたが…重傷者すら一人も居ないとは…」
「やっぱり団長が先に突っ込んで相手を撹乱させたおかげかな?」
「そうだな。敵は混乱していて陣形も何もあったもんじゃなかった」
宿営地へと帰還してる最中に隊長の一人が今でも信じられないような感じで呟くと他の隊長が同意し…
別の隊長は無傷の勝利に至った要因を予想して他の隊長が賛同した。
「いやいや、みんなの実力でしょ。いくら敵が浮き足立ってたとしてもビビって半端な突撃だったらすぐに立て直されただろうし」
「そうだね。キッカケは団長が与えてくれたとしても、そのチャンスをモノにして敵の大軍勢に勝てたのはあたし達全員が実力を出し切ったからだ」
分身の俺が一部否定するように隊長達や団員達を褒めるように言うと女性が同意して笑う。
…そんなこんな、みんなで雑談のように話しながら宿営地へと戻り…
宿営地で待機させていたローズナーやガウ、ヴェリューの兵達と合流する。
「…んじゃ、少し休憩してから作戦通りに部隊を三つに分けてからの追撃をしよう」
「分かった」
「早く終わったからあんまり疲れてないけどね」
「これから敵を国境まで追い出す追撃が一番時間がかかる。今の内に身体を休めた方が良い」
分身の俺の指示に隊長の一人が了承すると他の隊長が笑いながら返し、別の隊長が軽く説明して休憩を促した。
「敵がさっさと投降してくれたら楽なんだけどねぇ」
「全くだ」
「どうせ逃げるんだから抵抗せずに降伏して欲しいよね」
「まあ、追撃する時に呼びかけてみるよ。もしかしたら諦めてくれるかもしれないし」
分身の俺が笑いながら言うと隊長達も笑って賛同し、分身の俺は無駄かもしれないが一応敵に降伏や投降を促す事を提案する。
「…団長が呼びかければ敵は諦めるかもしれんな」
「単騎で三万余り敵陣を突破し、更に一万余りの本陣に切り込んで敵の指揮官を捕らえるなどライツからしたら脅威的で恐怖でしかない」
「…確かにな。今の我々を相手に単騎で乗り込んで団長を捕らえるようなものだ」
すると隊長の一人が笑って効果がある事を告げると他の隊長達もその意見に同意するように笑う。
「…よし、捕まえた」
騎士の馬にぶつかると同時に分身の俺が手を伸ばして騎士の腕を掴み、そのまま本陣の囲いを抜けるように馬を走らせる。
「…ここらでいいかな」
「がっ!」
…そして本陣から5分ほど離れた場所で分身の俺は掴んでいた騎士を放り投げた。
「さて。このまま撤退して欲しいところではあるんだけど…撤退する気はある?」
「なんだと…?ふざけるな!」
馬を飛び降りての分身の俺の確認に騎士の男は怒ったように拒絶して護身用っぽい少し短めの剣を抜く。
「…ああ、そう」
「一対一なら勝てると思ったかバカめ!貴様の命運もここまでだ!死ねぃ!」
分身の俺が残念に思いながらため息を吐くと騎士の男がフル装備にも関わらず素早い動きで距離を詰め、剣を袈裟斬りに振るう。
「…ごめん、今回は遊んでる暇が無いんだ」
「なっ…!?がっ…!」
分身の俺は普通に素手で剣の刃を左手で掴んで受け止め、謝りながら驚愕した騎士の男の首を右手で掴んで絞める。
…そのまま締め落とした後に分身の俺は馬に乗せてるバッグからロープを取り出して騎士の男を拘束し、馬に乗って本陣へと戻った。
「大将倒したり!この猟兵隊の団長である自分がライツの大将倒したり!」
「なっ…!?」
「なんだと!?」
「そんな事が!?」
敵本陣を突撃して横断しながら勝ち鬨を上げるように高らかに勝利宣言をすると敵兵達が動揺して混乱し始める。
「…大将倒したぞー!大将倒した!本陣は逃げるぞ!撤退するぞー!」
「なにっ!?」
「本陣が撤退!?」
「じゃあ負けたのか!?」
その後に猟兵隊の突撃を食らっている三万の軍勢に分身の俺が背後から突撃して横断しながら叫ぶと、やはり動揺し出した。
「よし!指揮官が居なくなればこっちのもの!このまま押し切るぞ!」
「敵は動揺している!このまま勝つ!」
「突撃あるのみだ!目の前の敵は薙ぎ払うよ!」
…猟兵隊に近づくと隊長達が団員達の士気を上げ、敵の士気を下げるように声を上げながらライツの兵達をバッタバッタと倒していく。
「ひっ…!」
「本陣が撤退したんなら…!」
「うわー!もうダメだ!」
「逃げろー!」
…まだまだ兵数では圧倒的に多いライツの兵達は猟兵隊の勢いと負け戦のような雰囲気に恐れをなしたのか、次々と逃げ出し始める。
「おい!勝手に持ち場から離れるな!」
「まだ撤退の合図は出ていない!逃げるな!戦え!」
「待てお前ら!どこへ行く!戻れ!」
…兵を束ねている現場指揮官達は慌てて逃亡兵達を引き留めるように叫ぶが、時既に遅し…
もはやライツの軍勢は陣形というテイを為さずに逃亡兵だけではなく投降する兵まで続々と出て来る始末。
「…お」
どうやら敵本陣も撤退しているのかどんどん退がって行っているので、俺ら猟兵隊とライツの軍勢がぶつかって約一時間ほどで俺らが勝利した。
ーーーーー
「…さて。ココでの戦いは勝ったし、宿営地に戻ろうか」
「ああ」
「了解だ」
戦場で捕まえた捕虜や投降兵を拘束し終わった後に分身の俺が一旦帰還の指示を出すと隊長達は了承してすぐさま行動に移る。
「…しかし、まさか本当に勝てるとはな…」
「ああ。半壊ぐらいは覚悟していたが…重傷者すら一人も居ないとは…」
「やっぱり団長が先に突っ込んで相手を撹乱させたおかげかな?」
「そうだな。敵は混乱していて陣形も何もあったもんじゃなかった」
宿営地へと帰還してる最中に隊長の一人が今でも信じられないような感じで呟くと他の隊長が同意し…
別の隊長は無傷の勝利に至った要因を予想して他の隊長が賛同した。
「いやいや、みんなの実力でしょ。いくら敵が浮き足立ってたとしてもビビって半端な突撃だったらすぐに立て直されただろうし」
「そうだね。キッカケは団長が与えてくれたとしても、そのチャンスをモノにして敵の大軍勢に勝てたのはあたし達全員が実力を出し切ったからだ」
分身の俺が一部否定するように隊長達や団員達を褒めるように言うと女性が同意して笑う。
…そんなこんな、みんなで雑談のように話しながら宿営地へと戻り…
宿営地で待機させていたローズナーやガウ、ヴェリューの兵達と合流する。
「…んじゃ、少し休憩してから作戦通りに部隊を三つに分けてからの追撃をしよう」
「分かった」
「早く終わったからあんまり疲れてないけどね」
「これから敵を国境まで追い出す追撃が一番時間がかかる。今の内に身体を休めた方が良い」
分身の俺の指示に隊長の一人が了承すると他の隊長が笑いながら返し、別の隊長が軽く説明して休憩を促した。
「敵がさっさと投降してくれたら楽なんだけどねぇ」
「全くだ」
「どうせ逃げるんだから抵抗せずに降伏して欲しいよね」
「まあ、追撃する時に呼びかけてみるよ。もしかしたら諦めてくれるかもしれないし」
分身の俺が笑いながら言うと隊長達も笑って賛同し、分身の俺は無駄かもしれないが一応敵に降伏や投降を促す事を提案する。
「…団長が呼びかければ敵は諦めるかもしれんな」
「単騎で三万余り敵陣を突破し、更に一万余りの本陣に切り込んで敵の指揮官を捕らえるなどライツからしたら脅威的で恐怖でしかない」
「…確かにな。今の我々を相手に単騎で乗り込んで団長を捕らえるようなものだ」
すると隊長の一人が笑って効果がある事を告げると他の隊長達もその意見に同意するように笑う。
122
あなたにおすすめの小説
追放された荷物持ち、スキル【アイテムボックス・無限】で辺境スローライフを始めます
黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティーで「荷物持ち」として蔑まれ、全ての責任を押し付けられて追放された青年レオ。彼が持つスキル【アイテムボックス】は、誰もが「ゴミスキル」と笑うものだった。
しかし、そのスキルには「容量無限」「時間停止」「解析・分解」「合成・創造」というとんでもない力が秘められていたのだ。
全てを失い、流れ着いた辺境の村。そこで彼は、自分を犠牲にする生き方をやめ、自らの力で幸せなスローライフを掴み取ることを決意する。
超高品質なポーション、快適な家具、美味しい料理、果ては巨大な井戸や城壁まで!?
万能すぎる生産スキルで、心優しい仲間たちと共に寂れた村を豊かに発展させていく。
一方、彼を追放した勇者パーティーは、荷物持ちを失ったことで急速に崩壊していく。
「今からでもレオを連れ戻すべきだ!」
――もう遅い。彼はもう、君たちのための便利な道具じゃない。
これは、不遇だった青年が最高の仲間たちと出会い、世界一の生産職として成り上がり、幸せなスローライフを手に入れる物語。そして、傲慢な勇者たちが自業自得の末路を辿る、痛快な「ざまぁ」ストーリー!
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
生活魔法は万能です
浜柔
ファンタジー
生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。
それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。
――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
出来損ないと追放された俺、神様から貰った『絶対農域』スキルで農業始めたら、奇跡の作物が育ちすぎて聖女様や女騎士、王族まで押しかけてきた
黒崎隼人
ファンタジー
★☆★完結保証★☆☆
毎日朝7時更新!
「お前のような魔力無しの出来損ないは、もはや我が家の者ではない!」
過労死した俺が転生したのは、魔力が全ての貴族社会で『出来損ない』と蔑まれる三男、カイ。実家から追放され、与えられたのは魔物も寄り付かない不毛の荒れ地だった。
絶望の淵で手にしたのは、神様からの贈り物『絶対農域(ゴッド・フィールド)』というチートスキル! どんな作物も一瞬で育ち、その実は奇跡の効果を発揮する!?
伝説のもふもふ聖獣を相棒に、気ままな農業スローライフを始めようとしただけなのに…「このトマト、聖水以上の治癒効果が!?」「彼の作る小麦を食べたらレベルが上がった!」なんて噂が広まって、聖女様や女騎士、果ては王族までが俺の畑に押しかけてきて――!?
追放した実家が手のひらを返してきても、もう遅い! 最強農業スキルで辺境から世界を救う!? 爽快成り上がりファンタジー、ここに開幕!
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる