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青年期 191
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…それから一週間後。
ロマズスル辺境伯からの増援である5000人の兵が戦場に到着し、そのおかげでライツを少し押し戻せたようだ。
「…二万二千の伯爵と一万八千のライツか…増援のおかげで一時的に盛り返したようだけど、さて…」
俺は北の国境付近での戦況が書かれた報告書を見ながら呟き、今後の展開を頭の中で予測した。
その二日後。
今度は南の国境付近にソバルツが攻めて来た…と思えば、その翌日には西の国境付近にドードルが。
…幸いな事にソバルツもドードルも兵の数が約5000ほどらしいのでただの嫌がらせの意味合いが強い牽制だろう。
ーーーーー
「団長、若とお嬢が来てるぞ」
「あ、ほんと?」
「兄さん久しぶり」
「お兄様お久しぶりです」
俺が自室で報告書を読んでいるとドアがノックされ、団員がドアを開けて報告してきた…と思えば直ぐに弟と妹が入って来る。
「最近は兄さんも忙しそうだね」
「そうか?そうでもないぞ」
「でも来る度に書類仕事をされていますし…」
机の上に書類を置くと弟が笑って労うような感じで言うので否定的に返すと妹は俺が忙しそうに見える理由を話す。
「ああ、コレは暇だから。ただの暇つぶしとして領地とかの報告を確認してるだけで、事務作業でも書類仕事でもなんでもない」
「…確認だけでも立派な仕事だと思うけど…まあ兄さんがそう言うなら」
「そう言えば、あのヴェリュー領の方は豊かで税収が多いとか聞きましたけど…本当なのですか?」
俺の返答に弟は微妙な顔で呟くも受け入れるように言うと妹が確認してきた。
「マジマジ。俺や代行達が特に何もしなくても元から余裕で黒字になってたぐらいには金山レベルの領地だったな」
「へー、そうなんだ」
「どうりで周りの人達が羨ましがってたわけですね…」
俺が肯定して高い評価を下すと弟は意外そうに言い、妹は納得したように呟く。
「まあ今は税収を黒字ギリギリにまで減税してその分教育や福祉関連に回してるから俺の手元には雀の涙程度にしか入って来ないが」
「…ガウ領やローズナー領もほとんど兄さんの手元にお金は入って来ないんでしょ?父様から聞いたけど」
俺の笑いながらの内情の暴露に弟が微妙な顔のまま確認するように返す。
「俺には毎週の魔石マネーがあるからな。だから他の人が領地を奪うと大変な事になる」
「…ウィロー伯爵の事ですね。追い詰めたのも没落寸前で救ったのもお兄様が…って噂なので、学内でのお兄様の評判はとんでもない事になってます事よ」
俺が肯定しながらボケるように言うと妹も微妙な顔で返し、ため息を吐きながら俺の評判について言及する。
「ははは。俺は関係の無い赤の他人にどう思われてようが気にしないからどうでもいい」
「まあ兄さんはそういうのは全く気にしないよね」
「お兄様ですものね」
俺の笑いながらの流すような発言に弟も妹も慣れて理解してるかのように笑う。
「でも流石にお前らにケチが付く感じになると対処しないといけなくなるか…」
「大丈夫だよ、兄さんは既に『子爵』で『当主』なんだから。跡継ぎの僕らとは立場が全然違うし」
「家族であってもお兄様は独立した貴族なので、例え謂れのないデマによる悪評が広まったとしても私達には影響は一切ありません」
俺自身の事ならば気にはしないが、家族にまで事が及ぶとあれば話は別なので…対処や対策を考えながら呟くと弟と妹がフォローするように返した。
「だといいんだが」
「あ。そういえば…今思い出したんだけど…」
俺が警戒するように言うと弟が雰囲気を変えようとしてか話を切り替えるように言い出す。
「なんだ?」「なにかありました?」
「ほら、昔兄さんが『特別クラスの生徒がダンジョンで攻撃魔法に頼らない戦い方をするのはなんでだ?』って言ってたじゃん?」
「あ。そういやそうだな…今の今まですっかり忘れてたわ…」
俺と妹の問いに弟が昔の俺の疑問を持ち出してきて、俺は今更になって思い出して呟く。
「アレ、戦場での戦いを見越しての訓練なんだって」
「あー…!なるほど!」
「まあ、攻撃魔法ばかり使ってると隙が大きくなる上に継戦に問題が出て来るから先に進めなくなる…っていう問題点を解消する意味合いもあるらしいんだけど」
「確かに。そういう事か…」
弟の説明を聞いて俺は納得しながら呟き、数年越しに疑問が解けてスッキリしたような気持ちになる。
「…どういうことですの?」
「戦場で乱戦になると攻撃魔法とかは隙が大きい上に味方も巻き込む可能性も出てくるから使えなくてな」
「なるほど。でもそれなら乱戦になる前に使うか、乱戦にしなければ良いのでは?」
不思議そうに尋ねる妹に俺が体験談を交えて説明すると納得した後に更に疑問を聞く。
「その通り。でも陣形の先頭は基本的に凄腕の弓兵と魔法使いが居て、相手が魔法を使おうとすれば矢で射抜かれる事になるワケだ」
「威力出そうと詠唱するなら集中しないといけないし、無詠唱だと威力や届く範囲が半分以下になるでしょ?」
「あ…!」
「集団戦や戦争で攻撃魔法を使うと相手に大打撃を与えられる代わりに、使える条件がかなり限られてるんだよ。当然自分も相手もお互いに警戒するから結局は白兵戦での乱戦の勝負になる」
「…なるほど…!そうだったんですね…!」
俺と弟がなるべく知識の無い妹にも分かり易いように説明すると妹は理解したように立ち上がって驚くような反応をした。
ロマズスル辺境伯からの増援である5000人の兵が戦場に到着し、そのおかげでライツを少し押し戻せたようだ。
「…二万二千の伯爵と一万八千のライツか…増援のおかげで一時的に盛り返したようだけど、さて…」
俺は北の国境付近での戦況が書かれた報告書を見ながら呟き、今後の展開を頭の中で予測した。
その二日後。
今度は南の国境付近にソバルツが攻めて来た…と思えば、その翌日には西の国境付近にドードルが。
…幸いな事にソバルツもドードルも兵の数が約5000ほどらしいのでただの嫌がらせの意味合いが強い牽制だろう。
ーーーーー
「団長、若とお嬢が来てるぞ」
「あ、ほんと?」
「兄さん久しぶり」
「お兄様お久しぶりです」
俺が自室で報告書を読んでいるとドアがノックされ、団員がドアを開けて報告してきた…と思えば直ぐに弟と妹が入って来る。
「最近は兄さんも忙しそうだね」
「そうか?そうでもないぞ」
「でも来る度に書類仕事をされていますし…」
机の上に書類を置くと弟が笑って労うような感じで言うので否定的に返すと妹は俺が忙しそうに見える理由を話す。
「ああ、コレは暇だから。ただの暇つぶしとして領地とかの報告を確認してるだけで、事務作業でも書類仕事でもなんでもない」
「…確認だけでも立派な仕事だと思うけど…まあ兄さんがそう言うなら」
「そう言えば、あのヴェリュー領の方は豊かで税収が多いとか聞きましたけど…本当なのですか?」
俺の返答に弟は微妙な顔で呟くも受け入れるように言うと妹が確認してきた。
「マジマジ。俺や代行達が特に何もしなくても元から余裕で黒字になってたぐらいには金山レベルの領地だったな」
「へー、そうなんだ」
「どうりで周りの人達が羨ましがってたわけですね…」
俺が肯定して高い評価を下すと弟は意外そうに言い、妹は納得したように呟く。
「まあ今は税収を黒字ギリギリにまで減税してその分教育や福祉関連に回してるから俺の手元には雀の涙程度にしか入って来ないが」
「…ガウ領やローズナー領もほとんど兄さんの手元にお金は入って来ないんでしょ?父様から聞いたけど」
俺の笑いながらの内情の暴露に弟が微妙な顔のまま確認するように返す。
「俺には毎週の魔石マネーがあるからな。だから他の人が領地を奪うと大変な事になる」
「…ウィロー伯爵の事ですね。追い詰めたのも没落寸前で救ったのもお兄様が…って噂なので、学内でのお兄様の評判はとんでもない事になってます事よ」
俺が肯定しながらボケるように言うと妹も微妙な顔で返し、ため息を吐きながら俺の評判について言及する。
「ははは。俺は関係の無い赤の他人にどう思われてようが気にしないからどうでもいい」
「まあ兄さんはそういうのは全く気にしないよね」
「お兄様ですものね」
俺の笑いながらの流すような発言に弟も妹も慣れて理解してるかのように笑う。
「でも流石にお前らにケチが付く感じになると対処しないといけなくなるか…」
「大丈夫だよ、兄さんは既に『子爵』で『当主』なんだから。跡継ぎの僕らとは立場が全然違うし」
「家族であってもお兄様は独立した貴族なので、例え謂れのないデマによる悪評が広まったとしても私達には影響は一切ありません」
俺自身の事ならば気にはしないが、家族にまで事が及ぶとあれば話は別なので…対処や対策を考えながら呟くと弟と妹がフォローするように返した。
「だといいんだが」
「あ。そういえば…今思い出したんだけど…」
俺が警戒するように言うと弟が雰囲気を変えようとしてか話を切り替えるように言い出す。
「なんだ?」「なにかありました?」
「ほら、昔兄さんが『特別クラスの生徒がダンジョンで攻撃魔法に頼らない戦い方をするのはなんでだ?』って言ってたじゃん?」
「あ。そういやそうだな…今の今まですっかり忘れてたわ…」
俺と妹の問いに弟が昔の俺の疑問を持ち出してきて、俺は今更になって思い出して呟く。
「アレ、戦場での戦いを見越しての訓練なんだって」
「あー…!なるほど!」
「まあ、攻撃魔法ばかり使ってると隙が大きくなる上に継戦に問題が出て来るから先に進めなくなる…っていう問題点を解消する意味合いもあるらしいんだけど」
「確かに。そういう事か…」
弟の説明を聞いて俺は納得しながら呟き、数年越しに疑問が解けてスッキリしたような気持ちになる。
「…どういうことですの?」
「戦場で乱戦になると攻撃魔法とかは隙が大きい上に味方も巻き込む可能性も出てくるから使えなくてな」
「なるほど。でもそれなら乱戦になる前に使うか、乱戦にしなければ良いのでは?」
不思議そうに尋ねる妹に俺が体験談を交えて説明すると納得した後に更に疑問を聞く。
「その通り。でも陣形の先頭は基本的に凄腕の弓兵と魔法使いが居て、相手が魔法を使おうとすれば矢で射抜かれる事になるワケだ」
「威力出そうと詠唱するなら集中しないといけないし、無詠唱だと威力や届く範囲が半分以下になるでしょ?」
「あ…!」
「集団戦や戦争で攻撃魔法を使うと相手に大打撃を与えられる代わりに、使える条件がかなり限られてるんだよ。当然自分も相手もお互いに警戒するから結局は白兵戦での乱戦の勝負になる」
「…なるほど…!そうだったんですね…!」
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