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第1章
Ⅴ
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トントントントン
「ミルシィ様、お客様がおいでです」
先程とは違う他のメイドが来訪を告げる
「じゃま…こほん。こんな時にどなたです?」
「はい、りゅ」
「はーい。余達じゃよ」
メイドの言葉を遮りミルシィの部屋へと入ってきた2人の男性
2人はミルシィと同じ髪と目の色を持っていた
「やっと孵った雛へのプレゼントだ」
最初に話した身長の低い男性とは違い身長の高い男性は、手に持っていた籠をミルシィへと差し出す
「いいのですか?」
「ああ、我らの一族の待望の子だ。問題はない」
ミルシィが戸惑って身長の高い人に問うと、あっさりとした答えが返ってきた
「ありがとうございます。叔父様」
ミルシィが身長の高い人へと礼を言う
「ミルシィ、余には?」
すると、身長の低い人が寂しそうに問う
「お久し振りです。お父様。お帰りください」
ミルシィは嫌そうな顔で男性の方を見るが、次の瞬間いい笑顔で早く帰れと言った
「…ミ、ミルシィ、最近余の扱い酷すぎないか?」
ミルシィの父は泣きそうな顔でミルシィの方を見る
その瞬間ミルシィが思ったことは、ハクリュウがやったら可愛いけど自分の父親(見た目年齢20歳後半)がやるとただの罰ゲームだと
「…キモ」
ミルシィがボソッと小さく呟く
が、父には聞こえたようで
「ツヴァイ、ミルシィが余を苛める!」
と叔父の方へ言うが叔父は無視をした
それでもまだ話しかけてくる自分の兄がうざかったのか、
「フィスうざい。黙れ」
と顔を殴った
だが、フィスには全く通じないようで何も無かったかのように笑っていた
それが癪に障ったのかツヴァイは舌打ちをする
「顔の骨折ってやれば良かった」
そして、フィスに普通に聞こえるように普段の声量で言う
「恐いこと言うなぁ」
「そうだフィス。今日はプレゼントだけでなく相談事もあったから来たのでは?」
今思い出したと言わんばかりにポンと手を打つ
その瞬間、ツヴァイから殺気が迸るがフィスはツヴァイの方を向かないようにミルシィと目を合わせる
「ミルシィ、水の龍王が死んだ」
ミルシィは一滴の涙を流す
水の龍王はミルシィの友だったのだ
本当に仲のいい姉妹のような2人だったのだ
「水の龍王に子供がいたのは知っているな?」
ミルシィは涙を堪えながら小さく頷く
「ミルシィには、余達の代わりにその子供を養って欲しい」
「ミルシィ様、お客様がおいでです」
先程とは違う他のメイドが来訪を告げる
「じゃま…こほん。こんな時にどなたです?」
「はい、りゅ」
「はーい。余達じゃよ」
メイドの言葉を遮りミルシィの部屋へと入ってきた2人の男性
2人はミルシィと同じ髪と目の色を持っていた
「やっと孵った雛へのプレゼントだ」
最初に話した身長の低い男性とは違い身長の高い男性は、手に持っていた籠をミルシィへと差し出す
「いいのですか?」
「ああ、我らの一族の待望の子だ。問題はない」
ミルシィが戸惑って身長の高い人に問うと、あっさりとした答えが返ってきた
「ありがとうございます。叔父様」
ミルシィが身長の高い人へと礼を言う
「ミルシィ、余には?」
すると、身長の低い人が寂しそうに問う
「お久し振りです。お父様。お帰りください」
ミルシィは嫌そうな顔で男性の方を見るが、次の瞬間いい笑顔で早く帰れと言った
「…ミ、ミルシィ、最近余の扱い酷すぎないか?」
ミルシィの父は泣きそうな顔でミルシィの方を見る
その瞬間ミルシィが思ったことは、ハクリュウがやったら可愛いけど自分の父親(見た目年齢20歳後半)がやるとただの罰ゲームだと
「…キモ」
ミルシィがボソッと小さく呟く
が、父には聞こえたようで
「ツヴァイ、ミルシィが余を苛める!」
と叔父の方へ言うが叔父は無視をした
それでもまだ話しかけてくる自分の兄がうざかったのか、
「フィスうざい。黙れ」
と顔を殴った
だが、フィスには全く通じないようで何も無かったかのように笑っていた
それが癪に障ったのかツヴァイは舌打ちをする
「顔の骨折ってやれば良かった」
そして、フィスに普通に聞こえるように普段の声量で言う
「恐いこと言うなぁ」
「そうだフィス。今日はプレゼントだけでなく相談事もあったから来たのでは?」
今思い出したと言わんばかりにポンと手を打つ
その瞬間、ツヴァイから殺気が迸るがフィスはツヴァイの方を向かないようにミルシィと目を合わせる
「ミルシィ、水の龍王が死んだ」
ミルシィは一滴の涙を流す
水の龍王はミルシィの友だったのだ
本当に仲のいい姉妹のような2人だったのだ
「水の龍王に子供がいたのは知っているな?」
ミルシィは涙を堪えながら小さく頷く
「ミルシィには、余達の代わりにその子供を養って欲しい」
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