BUZZER OF YOUTH

Satoshi

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第1章 入学〜インターハイ予選

第40話 2回戦の壁

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第5試合

Aトーナメント

Aコート
舟栄-七天王寺
Bコート
西部-京洋

Bトーナメント

Aコート
秀英-実蓮学園
Bコート
松陽-東裁大相模


第6試合

Aトーナメント

Aコート
星垓-深谷
Bコート
湘洋大付属-土波日本大学

Bトーナメント

Aコート
桐生三-昌徳
Bコート
藤野-東裁大菅生


村上「これが終わればベスト4が出揃う」

山下「はい」

村上「1回戦だったら、勢いで勝ち進むことだってできた。何が起こるか1番わからないのが初戦だ
だが、2試合目からはそうはいかない。ここからは…本当に実力がないとすぐに蹴落とされてしまうベスト4の壁がある」

山下「前の試合の疲れも各チーム残っているでしょうし…」

村上「そんな時、体力がなければ走れないし跳べない。ベンチの層が薄ければ休むこともできない。
チームとしての本当の実力が問われているんだ」

山下「なるほど…」


2人が見つめるコートでは、舟栄と七天王寺の試合が始まろうとしている。


舟栄(ユニフォーム白)

G    #6 近藤 太一 3年 179㎝
G/F  #4 岩倉 翔大 3年 187㎝
F    #11 本庄 智洋 2年 190㎝
F    #7 霧谷 昭哉 3年 194㎝
C    #5 永島 隼人 3年 199㎝


七天王寺(ユニフォーム黄色)

G    #5  江田ごうだ 智樹    3年 175㎝
G    #4  淀山 千秋    3年 178㎝
F    #10 新川あらかわ 宏輝こうき    2年 183㎝
C/F  #9  稲垣 大輔    2年 189㎝
C    #8  セック ウスマン 2年 203㎝


村上「こうして地区で当たった者達がインターハイ、ウィンターカップで当たることがあってもおかしくない。舟栄、七天王寺共にかつては全国制覇も経験している強豪だ。見ものだな」


山下「あれ?七天王寺は双子の江田兄弟の片方(背番号6、江田克樹)が出てませんね?」


村上「なんでもシックスマンとして勢いをもたらす時に同時起用するって話だ。スタメン級のメンバーがベンチに控えてるのは大きい」


Bコートでは、西部と京洋が激突。


西部(ユニフォーム白)

G    #11 山崎 努  2年 178㎝
G/F  #5  有賀 雅夫 3年 177㎝
F    #9  福富 憲司 3年 187㎝
F    #4  満山 襄太 3年 190㎝
C/F  #13 小平 孝也 2年 190㎝


京洋(ユニフォーム紺)

G    #14 田富 陵平 1年 180㎝
F    #6  平良 遼河 3年 186㎝
F    #4  石丸 慶輝 3年 188㎝
C/F  #12 前村 和彦 2年 191㎝
C    #13 春日 倫典 1年 199㎝



山下「こうしてみると全体的に京洋の方がサイズがあるだけでなく、京洋は伝統的に走りまくるチームで、運動量を見ても京洋に軍配があがる。
だが今回の西部は埼玉県でも注目されていた能力の高い選手が多く、特にフォワードコンビの#4満山と#9福富はジュニアオールスターでベスト4を経験している…と」


※ジュニアオールスター
各都道府県の中学生選抜チームが毎年3月末に行う、言わば「県選抜の全国大会」である。行う時期が3月であるため、中学1、2年生が出場できる。
なお、各都道府県は同じ中学校からは最大で4人までしか選抜できない。
各都道府県(東京はAとBの2チーム出場)代表の48チームで日本一を競う。


だが舟栄、京洋はそれぞれ激戦区千葉、東京の覇者である。



前半終了


Aコート
舟栄    44
七天王寺  29


Bコート
西部  37
京洋  52


村上「さすがに…この2校は崩れないか…それにしても強い」

山下「取るべき選手たちがきっちり点を取っていますからね」


劣勢に立たされた七天王寺、西部も後半何とか巻き返すも舟栄、京洋は崩れない。

舟栄はきっちりと基本的なオフェンス、ディフェンス、リバウンドをこなす。
京洋は持ち前の爆発的な得点力で西部のディフェンスを粉砕する。


試合終了


Aコート
舟栄    91
七天王寺  67


Bコート
西部  77
京洋  103


山下「最後は両チームとも主力を温存していた…優勝候補ってのは明日の準決勝、決勝を見据えてゲーム運びもするもんなんですね」

村上「Bトーナメントの方も終わったようだぞ」


試合終了


Aコート
秀英    73
実蓮学園  59


Bコート
松陽     67
東裁大相模  88






AトーナメントのAコート脇で試合を見ていた星垓メンバー。

新城「さあ、これに勝てばベスト4、負ければそこで終わりだ!行くぞ!」

一同「オウ!」


そしてBコートでも。

徳山「よし!勝ちにいくぞ!」

湘洋大付属メンバー「おっしゃあ!」

山本「やるぞー!」

田口(お前は少しは落ち着け…)



試合前、


唐沢「さあ…4強への挑戦です。今日2試合目ですがみなさんは試合で走りきるだけのスタミナをつけてきました。この試合も最後までメンバーを変えつつ走り切ります」

一同「ハイ!」

唐沢「ですが」

一同、言葉を待つ。

唐沢「これからの相手は非常に粘り強く、それでいて隙を見逃さないチームです。激戦区の1つ、埼玉を制した実力は本物です。
そんなチームに対抗するには、こちらも1つ1つのプレイを確実に、大事にするのはもちろん、ルーズボールを多少強引であろうがマイボールにするような泥臭さも必要です。
スタートは少しスモール気味に…新城くん、中澤くん、篠田くん、北条くん、高木くんの5人でいきます」


星垓(ユニフォーム白)

G    #4  新城 敦史 3年 184㎝
G    #5  中澤 透  3年 176㎝
G/F  #14 篠田 武蔵 1年 180㎝
F    #13 北条 涼真 1年 187㎝
C    #7  髙木 悠介 3年 198㎝


深谷(ユニフォーム緑)

G    #9  松沢 秀樹 3年 176㎝
G/F  #13 室谷 正博 2年 178㎝
F    #6  亀山 裕之 3年 183㎝
F    #12 波田 知幸 2年 186㎝
C/F  #7 安達 健大 3年 196㎝


村上「サイズとしては似たようなチームだが…星垓はビッグラインナップも控えている。
深谷は6番亀山12番波田を中心にチームでのオフェンス力が非常に高い。きっちりと合わせからシュートを決めてくる。
星垓の唐沢監督は深谷自慢のフォワードコンビには1年コンビを当てる腹でいるのか?」


ジャンプボール。
審判がボールをトス。


バシィッ!

室谷「よっしゃ!」

ジャンプボールに勝ったのは髙木だが、室谷が中澤に競り勝ちボールを奪う。


矢島「何やってんだ中澤!普段ならそんなくらい取ってるだろ!」


松沢がボールを運ぶ。


新城「ナンバーコール!」


新城「9番松沢!」

中澤「13番室谷!」

武蔵「6番亀山!」

涼真「12番波田!」

髙木「7番安達!」


村上「ほう…いつもは背のある新城が2番(SG)のマークにつくことが多いが今日はポジション通りのマッチアップか」


本当に実力がないと生き残ることができない関東ベスト4への挑戦がはじまった。


To be continued…
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