BUZZER OF YOUTH

Satoshi

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第4章 集大成・ウィンターカップ

第233話 大会3日目、クリスマスゲーム

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チーム メンバープロフィール

大谷おおたに 宗輔そうすけ

洛阪高等学校3年
206㎝101kg

誕生日:11/8

血液型:O

特徴:全国でも屈指のサイズとパワーを持つ超高校級センター。特徴は坊主頭なのと背が高い位。基本的にインサイドでのプレーに徹しているが外からのプレーもフォワード並のオールラウンダー型のセンター。将来的にはパワーフォワードへのコンバートを目指している。
洛阪ではチームを土台から支えるオカン的ポジション。
卒業後は関東1部、日本大学への進学が決まっている。

特技:ジュースの早飲み

趣味:音楽を聴く(JPOP多め)

得意教科:現代文

苦手教科:特になし

得意なプレイ:リバウンド、ブロック、ダンクシュート

バスケを始めたきっかけ:小1でミニバスに入団して

密かな悩み:高松が起きないと運ぶ係は大抵大谷



-----------------------------


















12月25日。世間はクリスマス。












だが高校バスケ界においては、ウインターカップが激化する節目の日にちとして毎年記録される。











それもそのはず。



女子ではこの日の試合でベスト8が出揃う。




男子では優勝候補も含め、シード校が次々と登場することになるからである。











村上「さあ、今日はシード校の初戦だ」









山下「女子でここまで残れるのは強豪のみ。男子はここから毎試合のように強豪が初戦を戦うことになるんですね」








中嶋「大会初戦ってのは1番入り方が難しいと言われています。特にシードチームは初戦を制して勢いがついた相手と戦わなければいけない。試合数で言えば有利ですが、強豪故にハンデを課されている面もあるんですよね」















シードされるのは、それだけ強豪とされる1つの指標でもあるが、メリットばかりではない。














現に、シード校が初戦を制して勢いにのるチームに苦戦させられる、負ける事はしばしば起こる。











ある年のインターハイ。











5校のシード校がベスト8を目前に全て敗退した事例も残っている(うち3チームが初戦敗退)。







掲示板にはトーナメント表、そしてこの日の試合予定が貼り出されている。








Aコート


第1試合(9:00~)女子
桃花学園(高校総体1位・愛知) - 敦羽(福井)

第2試合(11:00~)女子
横葉学園(静岡) - 昭鹿学院(千葉)

第3試合(13:00~)男子
甲懸西(山梨) - 県立屋代工業(秋田)

第4試合(15:00~)男子
豊誠学園(香川) - 東裁大付属九州(熊本)

第5試合(17:00~)男子
霧内(鹿児島) - 東裁大付属諏訪(長野)

第6試合(19:00~)男子
博多第一(福岡) - 長崎商業(長崎)






Bコート


第1試合(9:00~)女子
札幌山辺(北海道) - 紫苑寺(京都)

第2試合(11:00~)女子
東京徳真館(東京) - 聖ロザリア学園(愛媛)

第3試合(13:00~)男子
鳥取第一(鳥取) - 京洋(東京)

第4試合(15:00~)男子
舟栄(千葉) - 津軽実業(青森)

第5試合(17:00~)男子
会津南(福島) - 氷成(静岡)

第6試合(19:00~)男子
洛阪(高校総体1位・京都) - 北陵学園(石川)




Cコート


第1試合(9:00~)女子
星垓(神奈川) - 博多大学附属若葉(福岡)

第2試合(11:00~)女子
会津女子(福島) - 美濃女子(岐阜)

第3試合(13:00~)男子
愛和工業大附属(高校総体2位・愛知) - 天童(奈良)

第4試合(15:00~)男子
日南学園(宮崎) - 深谷(埼玉)

第5試合(17:00~)男子
嵐山(京都) - 県立柴田(愛媛)

第6試合(19:00~)男子
泰正学園(大阪) - 土波日本大(茨城)





Dコート


第1試合(9:00~)女子
開志(新潟) - 明神学園(埼玉)

第2試合(11:00~)女子
豊徳学園(愛知) - 大阪駿英女子(高校総体2位・大阪)

第3試合(13:00~)男子
開志(新潟) - 北陵(福井)

第4試合(15:00~)男子
紅泉(滋賀) - 七天王寺(東京)

第5試合(17:00~)男子
唐津東(佐賀) - 明桜(宮城)

第6試合(19:00~)男子
星垓(神奈川) - 工芸館(岡山)












中嶋「NBAではないですけど、高校生でこの日…クリスマスゲームを戦えるって幸せな事なんですよね」











村上「全国でもひと握りだからな」











山下「勝ち残るか引退かって意味ではクリスマスの幸せムードからは程遠いですが…」
















各コート、まずは女子の3回戦の試合が2試合ずつ行われる。













-Cコート-














高橋「さあ!今日も生き残るよ!」









星垓はいつものスタメン。










武蔵「女子は…インターハイたしか博多大学附属若葉とは接戦だったよな…」









慎太郎「あれ?小早川ベンチなの?」










春香「ほんとだ…昨日あれだけ活躍したのに」













涼真「でも大会中にいきなりスタメンを変えるのはリスクもある。いつものリズムが作れずにつけ込まれて…なんてことも起こりうるからな。女子としては満月は途中出場で流れを変える役割を期待してるんだろう」


















その言葉通り、満月は第1Q残り5分ほどで、谷口と交代で登場。













1-3-1ゾーンで待ち構える博多大学附属若葉に対して佐藤とのツーガードでコントロール。












そしてそのシュート力でゾーンの外から着実に射抜く。















第2Q 残り2:11

星垓          44
博多大学附属若葉    31












慎太郎「開いたな」











武蔵「博多も夏、秋から戦力を上積みしてきたはずだ…でもうちの女子はその上を行くんだな」










政史「夏は最後10点差、それ以外で1度も2桁点差になってなかったのにな」

















ブーッ!












前半終了

星垓          50
博多大学附属若葉    34













満月はこの日も既に11得点、3アシスト。














博多大学附属若葉にも満月を止められる選手はいなかった。

















新城「あの1年、よく涼真と練習してた子だよな」











中澤「涼真のスピードやディフェンスに慣れてれば、全国だろうと他の女子に止められやしねえよ」








矢島「プレースタイルだけ見れば中山に似てるな」












女子はその後も危なげなく試合を進め、第4Q途中にはまたしても控えを出す余裕を見せる。














ブーッ!!












試合終了

星垓          88
博多大学附属若葉    59














女子は快勝でベスト8入り。












他のコートでも、第1試合が続々終わる。










Aコート 試合終了

桃花学園    81
敦羽      60




Bコート 試合終了

札幌山辺    74
紫苑寺     64




Dコート 試合終了

開志      62
明神学園    49















各コートの第2試合でも大きな波乱は起こらず、強豪が次々と勝ち名乗りを上げ、ベスト8が出揃う。







Aコート 試合終了

横葉学園     52
昭鹿学院     59




Bコート 試合終了

東京徳真館     66
聖ロザリア学園   78




Cコート 試合終了

会津女子     64
美濃女子     80




Dコート 試合終了

豊徳学園      63
大阪駿英女子    83














そして試合はここから男子の2回戦。











大きな波乱もなく、試合が進んで行く。









第3試合

Aコート
甲懸西       80
県立屋代工業    97

Bコート
鳥取第一      76
京洋        90

Cコート
愛和工業大附属   135
天童        75

Dコート
開志        55
北陵        95




第4試合

Aコート
豊誠学園      90
東裁大付属九州   69

Bコート
舟栄        115
津軽実業      62

Cコート
日南学園      87
深谷        89

Dコート
紅泉        87
七天王寺      63


第5試合

Aコート
霧内        58
東裁大付属諏訪   84

Bコート
会津南       74
氷成        86

Cコート
嵐山        78
県立柴田      89

Dコート
唐津東       66
明桜        89











中嶋「Cコート第4試合で、宮崎の日南学園を埼玉の深谷が破ったのが唯一の波乱でしょうか…まあ、深谷も強豪ですからアップセットと言う程でもないですが」







山下「留学生のセンターを上手く封じ込めていましたからね」











村上「さて、最後の4試合が始まるぞ」













時刻は夜の7時前。











Aコート

博多第一      0
長崎商業      0




Bコート

洛阪        0
北陵学園      0




Cコート

泰正学園      0
土波日本大     0




Dコート

星垓        0
工芸館       0










村上「下馬評で言えばCコートの試合以外はチーム力の差が大きい。順当にシード校が勝ち上がるのが大方の予想だが…何が起こるか1番予測しづらいのも初戦だ。シード校の苦戦はあるのか…」













Dコート。













星垓ベンチ裏の応援席、そして観客席には星垓関係者、女子バスケ部、そして冬休みの為在校生もちらほら。














そして、それだけではなかった。













山本「おーい!応援に来たぜ!」




田口「うるせえぞ山本」





織田「神奈川の代表なんだ、こんなとこでコケてもらったら困るな」






松本「来年の為にもこの試合じっくり見させてもらおう」





徳山「新城や髙木の試合…最後まで見届けてやる。必ず勝ち進めよ」











また別ブロックには








長崎「受験じゃなくて推薦で決まって良かったぜほんと。じゃなきゃウインターカップも見に来れなかったからな」






桝田「米田さんは受験っすか?やっぱ」







青木「あいつは試験控えてるからな。準決や決勝は見に来るらしいけど」





新海「なら、そこまで勝ってもらわないとですね」






秦野「来年からは出場枠も増える。俺達も絶対ここに立とう、なあ櫻田」









櫻田「…もちろんす!」












またまた別ブロック













阿部「梅村、よく見とけよ。お前があと2年の間に全国で結果出すためのヒントがウインターカップにあるはずだ」







梅村「はい!」






椿「中学の同級生…慎太郎や涼真がもうこんな舞台にいるんだな…俺達もいつか…って思うけど今日は純粋に応援かな」














星垓に夢を託した神奈川の強豪達もこの試合の応援にかけつけていた。



















ブーッ!!!










そして、試合開始までの猶予時間が0になる。














星垓 スターティング(ユニフォーム白)

4 新城 敦史       185㎝ 3年
9 真田 直斗       185㎝ 2年
10 北条 涼真       191㎝ 1年
8 神崎 健太       193㎝ 2年
7 髙木 悠介       199㎝ 3年



工芸館 スターティング(ユニフォーム黄色)

4 辻本 孝志       178㎝ 3年
8 本山 颯太       174㎝ 3年
6 立花 悠斗       182㎝ 3年
7 佐藤 翼        184㎝ 3年
5 アレックス・ マリック 201㎝ 2年
















新城「行くぞ!Run!!Jump!!!」










星垓メンバー「「「Go For Win!!!!!」」」






















……To be continued
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