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第4章 集大成・ウィンターカップ
第232話 満月のデビュー戦
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チーム メンバープロフィール
塚森 隼人
洛阪高等学校3年
182㎝76kg
誕生日:3/10
血液型:A
特徴:普通のショートヘアでこれと言った特徴は涙ボクロぐらい。土波日本大の山浦、明桜の小池、北陵の三上と並び高校界を代表するポイントガード。視野の広さ、パスセンス、得点力、守備力ゲームメイク能力とポイントガードとして必要な全てを兼ね備えている。
普段も主将として強豪・洛阪を率いているが高松の奔放さには振り回されがち。
卒業後は関東1部、青羽学院大学への進学が決まっている。
特技:早着替え
趣味:NBA視聴
得意教科:特になし
苦手教科:特になし(洛阪の選手達は基本学業も全員かなり優秀)
得意なプレイ:スリーポイント(特に苦手もないがしいて言えば)
バスケを始めたきっかけ:小1でミニバスに入団して
密かな悩み:よく寝てる高松を起こす係にされているが誰か代わって欲しい
-----------------------------
12月24日。
ウインターカップの大会日程2日目
男子はこの日で1回戦の全日程が終了、女子は2回戦を消化する。
女子の各試合では、前日の試合を勝ち抜いたチームとシード校による試合が行われる。
星垓女子の試合は、第2試合。
ブーッ!!!
アップが終わり、今はその第2試合の試合前。
第1Q 残り10:00
星垓 0
長井商業 0
男子の面々も、女子の応援団に混じり観戦している。
星垓女子 スターティング
12 佐藤 奏美 163㎝ 2年
7 谷口 清美 170㎝ 3年
4 高橋 千草 170㎝ 3年
14 石井 奈津実 176㎝ 1年
5 松本 香音 177㎝ 3年
長井商業 スターティング
6 大澤 愛実 160㎝ 3年
10 長谷川 千春 163㎝ 2年
4 安藤 真純 165㎝ 3年
5 深野 穂波 170㎝ 3年
7 渡辺 碧生 174㎝ 3年
中澤「全体的に 星垓の女子が身長では大きいな」
新城「千草達にとっても最後の大会だ。気合は入ってるだろうが…固くなってなければいいがな」
(それは俺達にも言えることだけど)
涼真「満月はベンチスタートか」
武蔵「女子は選手層厚いからな。控えメンバーになっても力がほとんど落ちないって話だ」
涼真「でも小早川も佐々木も石井も1年だけどもうそんなチームでローテーション入りしたんだから大したもんだよ。おそらくだけど3人ともシュート上手いし得点が欲しい場面で重宝されるんじゃないか?」
賢「てかゴール下は圧倒的に相手より高いな」
慎太郎「さすが大魔神&進撃の巨人だぜ」
翔太「おい、聞こえたらマジで殺られるぞ」
ビッ!
レフェリーがボールをトス。
高さに勝る松本がボールを叩き、星垓ボールからスタート。
ビッ!
ボールを受けた佐藤、素早くパス。
既に右ウイングで高橋が待っていた。
ダム!!
高橋、ディフェンスが整う前にドライブを仕掛ける。
バス!!
ヘルプディフェンスも難なくかわしレイアップを沈める。
星垓メンバー「「「ナイショーッ!!!」」」
第1Q 残り9:51
星垓 2
長井商業 0
満月「ディフェンス!」
長井商業は、ディレイドオフェンス。
ガードの大澤がボールを回し、時間をかける。
そして、24秒タイマー残り10秒。
ダム!!
センターの渡辺とガードの大澤がピックアンドロール。
そこからインサイドにディフェンスが寄ったところで、ミドルポストの安藤にパスが渡り、ミドルシュート。
スパァッ!
長井商業がすかさず同点に戻す。
千草「ごめん、振り切られちゃった」
松本「ドンマイ!攻めよう」
佐藤がボールを運ぶ。
初戦を勝利し、勢いに乗っている長井商業に対してシードでこの試合が初戦の星垓はまだ動きがやや固い。
第1Qも残り3分という時点で、互角の展開に。
第1Q 残り3:09
星垓 14
長井商業 15
ブーッ!
オフィシャル「タイムアウト!白!」
長井商業のメンバーは、先にタイムアウトを取らせた事もあり盛り上がっている。
強豪相手に互角の戦いを演じている事で、空気がいい。
だが、星垓のメンバーは静かとはいえ、特に動じた様子もない。
慎太郎「長井商業のディレイドがハマってるな」
涼真「ディレイドってのは、時間かければいいってもんじゃない。シュートを決めきる事が特に大事だからな。このタイムアウトはディフェンスのテコ入れのためのタイムアウト、そしてロースコアに抑えられている攻撃を活性化させる2つの目的でのタイムアウトだろうな」
ブーッ!!!
タイムアウトがあける。
星垓女子
15 小早川 満月 161㎝ 1年
7 谷口 清美 170㎝ 3年
4 高橋 千草 170㎝ 3年
13 佐々木 優花 174㎝ 1年
14 石井 奈津実 176㎝ 1年
長井商業
6 大澤 愛実 160㎝ 3年
10 長谷川 千春 163㎝ 2年
4 安藤 真純 165㎝ 3年
5 深野 穂波 170㎝ 3年
7 渡辺 碧生 174㎝ 3年
武蔵「お、ルーキー3人揃い踏みで登場だ」
美保「凄いね!頑張れ!3人とも!」
春香「ねえ、満月ちゃんと優花ちゃんってどんな選手なの?奈津実ちゃんは長身でパワーもテクニックも走力もあるセンターってのはわかるけど」
慎太郎「佐々木は万能なパワーフォワードだな。インサイドだけじゃなくてペリメーターも守れるし、外のシュートもなかなかだ」
涼真「んで、満月は…」
星垓ボールからスタート。
満月がポイントガードとしてボールを運ぶ。
だが、その速度が今までと違う。
一気に加速し、僅か3秒でフロントコートまでボールを運ぶ。
そこからディフェンスの布陣を見るや
ダム!!
ドライブでインサイドへ侵入していく。
大澤「く…」
(さっきまでの選手と比べ物にならないくらい速い…!)
ビッ!
そこから、一瞬フリーになったインサイドの奈津実にパス。
奈津実、相手センターの渡辺と接触しながらも
ピピーッ!!!
バス!!!
ゴール下を決めきる。
満月「ナイッシュ!奈津実!」
奈津実「満月こそナイスパス。あの一瞬でよく出せたよね」
バチッ!
ハイタッチする2人。
涼真「…満月は、誰も追いつけないようなスピードを武器にしたガードで、1番も2番もできるコンボガードだ」
スパァッ!
奈津実はフリースローもきっちりと決める。
第1Q 残り2:58
星垓 17
長井商業 15
バチッ!!
大澤「!?」
大澤がリスタートのボールを受け、運び始めようという時、死角から満月がボールを叩いた。
涼真「それでいて守備も上手いし抜け目ない」
こぼれ球を高橋が拾う。
だが、ここには安藤が立ち塞がる。
ビッ!
高橋、外にアウトレットパス。
そこには、即移動しスリーポイントラインの外でボールを受け取った満月。
スパァッッ!!!!!
スリーポイントを射抜く。
第1Q 残り2:52
星垓 20
長井商業 15
涼真「で、練習してきたシュート力もある。プレースタイル的には慎太郎の実力をもった女子みたいな感じだな」
満月のこのプレーから、星垓は勢いに乗る。
ダム!
キュキュッ!!
満月、ドライブからバックステップでスリーポイントラインの外に出る。
ビッ!
そこから、クイックリリースでのスリーポイント。
スパァッ!!!
大澤「な…何あれ」
(速すぎて追いつける訳が無い…)
長谷川(ホントに1年生なの…?あのスピードで動いてこのシュート精度って…男子でもそうそうここまでのはいないのに…)
慎太郎「そりゃそうか、毎日涼真と1 on 1してんだもん。もはや並の女子じゃ相手にもならねえ」
涼真「最近だと3本やって1回くらいのペースで点取られるしな。ディフェンスでも俺のドライブのスピードに普通についてくるし」
翔太(はぁ!?)
賢(そんなん男子でも止めるの無理だろ!?)
そして、マークが満月に集中すると他が空く。
スパァッ!!
「お次は主将・高橋!」
「今年の星垓の絶対的な得点源の1つ!流石に強い!」
ここから怒涛の得点ラッシュ。
ブーッ!
第1Q終了
星垓 29
長井商業 19
満月の投入から、一気に3分で15点を積み上げた。
翔太「小早川は大したもんだな。全国デビューだってのに落ち着いてるし、自信持って堂々とプレーしてる」
(俺も高校の全国デビュー…負けてられねえな)
政史「すげえのは、安定感も伴ってるとこだよな」
武蔵「どんな心臓してんだか」
満月(正直…どの選手からも攻守で脅威を感じないな…涼真君との1 on 1の方がよっぽどプレッシャーと威圧感が凄かったわよ)
第2Qも満月は試合に出続けた。
長井商業の選手は、満月の超クイックリリースのシュートに対してブロックに跳ぶどころか反応すらできなかった。
ディフェンスがなんとか止めようと人数をかければ、満月はそれを嘲笑うかのようにパスを出す。
そしてインサイドでは、松本、石井といった強力なインサイドプレイヤーを1対1で止められる選手もいなかった。
スパァッ!!!
「またあの1年だ!もう何本目だ!?」
奈津実「ナイス。ほんとよく入るよね」
満月「外しても奈津実が獲ってくれるもんね」
高橋「上級生も負けてらんないよ!」
谷口「わかってる。ガンガン攻めよう!」
メンバーを交代しつつも、星垓は長井商業を圧倒し続ける。
ブーッ!
前半終了
星垓 60
長井商業 34
涼真「満月の投入から上級生も固さが取れてきたな。いつもの強い星垓女子バスケ部だ」
(もうこの試合は決まったかな)
満月の高校デビュー戦は、25得点(うちスリーポイント7本)、7アシスト、2スティールと華々しいデビューとなった。
それも、第3Qまでしか出場せずこのスコアである。
第4Q、星垓女子は主力を下げ控えメンバーで戦い
ブーッ!!!
星垓 116
長井商業 65
危なげなく初戦突破を決めた。
新城「さてと、もう見たい試合もないし帰って明日の相手のスカウティングだな」
この日で女子は2回戦、男子は1回戦が全て終了。
男子の勝ち上がりは、以下のようになった。
-翌日-
12月25日、大会3日目
星垓男子、ウインターカップ初陣。
……To be continued
塚森 隼人
洛阪高等学校3年
182㎝76kg
誕生日:3/10
血液型:A
特徴:普通のショートヘアでこれと言った特徴は涙ボクロぐらい。土波日本大の山浦、明桜の小池、北陵の三上と並び高校界を代表するポイントガード。視野の広さ、パスセンス、得点力、守備力ゲームメイク能力とポイントガードとして必要な全てを兼ね備えている。
普段も主将として強豪・洛阪を率いているが高松の奔放さには振り回されがち。
卒業後は関東1部、青羽学院大学への進学が決まっている。
特技:早着替え
趣味:NBA視聴
得意教科:特になし
苦手教科:特になし(洛阪の選手達は基本学業も全員かなり優秀)
得意なプレイ:スリーポイント(特に苦手もないがしいて言えば)
バスケを始めたきっかけ:小1でミニバスに入団して
密かな悩み:よく寝てる高松を起こす係にされているが誰か代わって欲しい
-----------------------------
12月24日。
ウインターカップの大会日程2日目
男子はこの日で1回戦の全日程が終了、女子は2回戦を消化する。
女子の各試合では、前日の試合を勝ち抜いたチームとシード校による試合が行われる。
星垓女子の試合は、第2試合。
ブーッ!!!
アップが終わり、今はその第2試合の試合前。
第1Q 残り10:00
星垓 0
長井商業 0
男子の面々も、女子の応援団に混じり観戦している。
星垓女子 スターティング
12 佐藤 奏美 163㎝ 2年
7 谷口 清美 170㎝ 3年
4 高橋 千草 170㎝ 3年
14 石井 奈津実 176㎝ 1年
5 松本 香音 177㎝ 3年
長井商業 スターティング
6 大澤 愛実 160㎝ 3年
10 長谷川 千春 163㎝ 2年
4 安藤 真純 165㎝ 3年
5 深野 穂波 170㎝ 3年
7 渡辺 碧生 174㎝ 3年
中澤「全体的に 星垓の女子が身長では大きいな」
新城「千草達にとっても最後の大会だ。気合は入ってるだろうが…固くなってなければいいがな」
(それは俺達にも言えることだけど)
涼真「満月はベンチスタートか」
武蔵「女子は選手層厚いからな。控えメンバーになっても力がほとんど落ちないって話だ」
涼真「でも小早川も佐々木も石井も1年だけどもうそんなチームでローテーション入りしたんだから大したもんだよ。おそらくだけど3人ともシュート上手いし得点が欲しい場面で重宝されるんじゃないか?」
賢「てかゴール下は圧倒的に相手より高いな」
慎太郎「さすが大魔神&進撃の巨人だぜ」
翔太「おい、聞こえたらマジで殺られるぞ」
ビッ!
レフェリーがボールをトス。
高さに勝る松本がボールを叩き、星垓ボールからスタート。
ビッ!
ボールを受けた佐藤、素早くパス。
既に右ウイングで高橋が待っていた。
ダム!!
高橋、ディフェンスが整う前にドライブを仕掛ける。
バス!!
ヘルプディフェンスも難なくかわしレイアップを沈める。
星垓メンバー「「「ナイショーッ!!!」」」
第1Q 残り9:51
星垓 2
長井商業 0
満月「ディフェンス!」
長井商業は、ディレイドオフェンス。
ガードの大澤がボールを回し、時間をかける。
そして、24秒タイマー残り10秒。
ダム!!
センターの渡辺とガードの大澤がピックアンドロール。
そこからインサイドにディフェンスが寄ったところで、ミドルポストの安藤にパスが渡り、ミドルシュート。
スパァッ!
長井商業がすかさず同点に戻す。
千草「ごめん、振り切られちゃった」
松本「ドンマイ!攻めよう」
佐藤がボールを運ぶ。
初戦を勝利し、勢いに乗っている長井商業に対してシードでこの試合が初戦の星垓はまだ動きがやや固い。
第1Qも残り3分という時点で、互角の展開に。
第1Q 残り3:09
星垓 14
長井商業 15
ブーッ!
オフィシャル「タイムアウト!白!」
長井商業のメンバーは、先にタイムアウトを取らせた事もあり盛り上がっている。
強豪相手に互角の戦いを演じている事で、空気がいい。
だが、星垓のメンバーは静かとはいえ、特に動じた様子もない。
慎太郎「長井商業のディレイドがハマってるな」
涼真「ディレイドってのは、時間かければいいってもんじゃない。シュートを決めきる事が特に大事だからな。このタイムアウトはディフェンスのテコ入れのためのタイムアウト、そしてロースコアに抑えられている攻撃を活性化させる2つの目的でのタイムアウトだろうな」
ブーッ!!!
タイムアウトがあける。
星垓女子
15 小早川 満月 161㎝ 1年
7 谷口 清美 170㎝ 3年
4 高橋 千草 170㎝ 3年
13 佐々木 優花 174㎝ 1年
14 石井 奈津実 176㎝ 1年
長井商業
6 大澤 愛実 160㎝ 3年
10 長谷川 千春 163㎝ 2年
4 安藤 真純 165㎝ 3年
5 深野 穂波 170㎝ 3年
7 渡辺 碧生 174㎝ 3年
武蔵「お、ルーキー3人揃い踏みで登場だ」
美保「凄いね!頑張れ!3人とも!」
春香「ねえ、満月ちゃんと優花ちゃんってどんな選手なの?奈津実ちゃんは長身でパワーもテクニックも走力もあるセンターってのはわかるけど」
慎太郎「佐々木は万能なパワーフォワードだな。インサイドだけじゃなくてペリメーターも守れるし、外のシュートもなかなかだ」
涼真「んで、満月は…」
星垓ボールからスタート。
満月がポイントガードとしてボールを運ぶ。
だが、その速度が今までと違う。
一気に加速し、僅か3秒でフロントコートまでボールを運ぶ。
そこからディフェンスの布陣を見るや
ダム!!
ドライブでインサイドへ侵入していく。
大澤「く…」
(さっきまでの選手と比べ物にならないくらい速い…!)
ビッ!
そこから、一瞬フリーになったインサイドの奈津実にパス。
奈津実、相手センターの渡辺と接触しながらも
ピピーッ!!!
バス!!!
ゴール下を決めきる。
満月「ナイッシュ!奈津実!」
奈津実「満月こそナイスパス。あの一瞬でよく出せたよね」
バチッ!
ハイタッチする2人。
涼真「…満月は、誰も追いつけないようなスピードを武器にしたガードで、1番も2番もできるコンボガードだ」
スパァッ!
奈津実はフリースローもきっちりと決める。
第1Q 残り2:58
星垓 17
長井商業 15
バチッ!!
大澤「!?」
大澤がリスタートのボールを受け、運び始めようという時、死角から満月がボールを叩いた。
涼真「それでいて守備も上手いし抜け目ない」
こぼれ球を高橋が拾う。
だが、ここには安藤が立ち塞がる。
ビッ!
高橋、外にアウトレットパス。
そこには、即移動しスリーポイントラインの外でボールを受け取った満月。
スパァッッ!!!!!
スリーポイントを射抜く。
第1Q 残り2:52
星垓 20
長井商業 15
涼真「で、練習してきたシュート力もある。プレースタイル的には慎太郎の実力をもった女子みたいな感じだな」
満月のこのプレーから、星垓は勢いに乗る。
ダム!
キュキュッ!!
満月、ドライブからバックステップでスリーポイントラインの外に出る。
ビッ!
そこから、クイックリリースでのスリーポイント。
スパァッ!!!
大澤「な…何あれ」
(速すぎて追いつける訳が無い…)
長谷川(ホントに1年生なの…?あのスピードで動いてこのシュート精度って…男子でもそうそうここまでのはいないのに…)
慎太郎「そりゃそうか、毎日涼真と1 on 1してんだもん。もはや並の女子じゃ相手にもならねえ」
涼真「最近だと3本やって1回くらいのペースで点取られるしな。ディフェンスでも俺のドライブのスピードに普通についてくるし」
翔太(はぁ!?)
賢(そんなん男子でも止めるの無理だろ!?)
そして、マークが満月に集中すると他が空く。
スパァッ!!
「お次は主将・高橋!」
「今年の星垓の絶対的な得点源の1つ!流石に強い!」
ここから怒涛の得点ラッシュ。
ブーッ!
第1Q終了
星垓 29
長井商業 19
満月の投入から、一気に3分で15点を積み上げた。
翔太「小早川は大したもんだな。全国デビューだってのに落ち着いてるし、自信持って堂々とプレーしてる」
(俺も高校の全国デビュー…負けてられねえな)
政史「すげえのは、安定感も伴ってるとこだよな」
武蔵「どんな心臓してんだか」
満月(正直…どの選手からも攻守で脅威を感じないな…涼真君との1 on 1の方がよっぽどプレッシャーと威圧感が凄かったわよ)
第2Qも満月は試合に出続けた。
長井商業の選手は、満月の超クイックリリースのシュートに対してブロックに跳ぶどころか反応すらできなかった。
ディフェンスがなんとか止めようと人数をかければ、満月はそれを嘲笑うかのようにパスを出す。
そしてインサイドでは、松本、石井といった強力なインサイドプレイヤーを1対1で止められる選手もいなかった。
スパァッ!!!
「またあの1年だ!もう何本目だ!?」
奈津実「ナイス。ほんとよく入るよね」
満月「外しても奈津実が獲ってくれるもんね」
高橋「上級生も負けてらんないよ!」
谷口「わかってる。ガンガン攻めよう!」
メンバーを交代しつつも、星垓は長井商業を圧倒し続ける。
ブーッ!
前半終了
星垓 60
長井商業 34
涼真「満月の投入から上級生も固さが取れてきたな。いつもの強い星垓女子バスケ部だ」
(もうこの試合は決まったかな)
満月の高校デビュー戦は、25得点(うちスリーポイント7本)、7アシスト、2スティールと華々しいデビューとなった。
それも、第3Qまでしか出場せずこのスコアである。
第4Q、星垓女子は主力を下げ控えメンバーで戦い
ブーッ!!!
星垓 116
長井商業 65
危なげなく初戦突破を決めた。
新城「さてと、もう見たい試合もないし帰って明日の相手のスカウティングだな」
この日で女子は2回戦、男子は1回戦が全て終了。
男子の勝ち上がりは、以下のようになった。
-翌日-
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星垓男子、ウインターカップ初陣。
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