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第4章 集大成・ウィンターカップ
第224話 舟栄との練習試合
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チーム メンバープロフィール
近藤 太一
舟栄高等学校3年
180㎝79kg
誕生日:4/25
血液型:O
特徴:坊主頭が特徴のポイントガード。O型だが超が着くほどの几帳面さを持つ。
ガードとして一通り攻守でのスペックを持っているが特にディフェンスでチームを支える。フィジカルもガードとしては強く、リバウンドにも絡む程。舟栄3年のメンバーで唯一彼女持ち。
卒業後は関東2部の慶鵬義塾大学への進学が決まっている。
特技:手品
趣味:掃除
得意教科:現代文
苦手教科:数学
得意なプレイ:アシスト、ディフェンス
バスケを始めたきっかけ:小2の時に友達に誘われてミニバス入団
密かな悩み:練習日が多すぎて彼女となかなかデートできない
-----------------------------
舟栄との合同練習。
星垓、舟栄のメンバーが入り混じっての練習は1対1から始まり、2対2、3対3と続く。
新城(同じチームでやってみるとわかる。さすがに舟栄は控えメンバーでも戦力が高い。試合にあまり出れてないだけで1人1人が結構な実力者だ…しかも夏よりフィジカルが数段パワーアップしてる。元からフィジカルで言えば揃いも揃って超高校級なのに)
舟栄のベンチメンバーには、全国からスカウトや推薦で入ってきた実力者が多くいた。
ディフェンスとゲームメイクの安定感に長けた近藤とは違い、意表を突くトリッキーなパスと自らのオフェンス力を活かしゲームメイクする1年生の柏原。
196㎝、パワー型のインサイドで永島、霧谷のバックアップを務める2年生の日置。
3&Dタイプで岩倉のバックアップに控える2年生の櫻井。
そして、次代のエースと期待される190㎝のオールラウンダー、1年生の大久保。
やがて5対5の練習。
舟栄も星垓も関係なくチームになる。
ビッ!
慎太郎から矢のようなパスがゴール下に通る。
走り込んだ本庄がキャッチ。
本庄「!」
ビッ!
本庄もハイポストへパス。
そこには、走り込んだ翔太。
スパァッ!
綺麗にフリースロー程のジャンプシュートを沈める。
本庄(何だろ今の…パスを受けた瞬間にハイポストにパスしたらいいってわかった…)
霧谷「…」
(今のパス…一見して普通のパスだが…見る者が見れば信じられない程正確で計算されたパスだ…)
続いての5対5。
涼真がボールを持ち、霧谷がマッチアップ。
ダム!!
涼真、スピードに乗りつつもあえて霧谷に身体を預けるようなドライブ。
霧谷「む…」
(技巧派のこいつがこんなプレーを?)
バス!!
涼真、霧谷とぶつかり合うも体勢を崩さずにレイアップを決めきる。
霧谷(やはりこいつ…さっきのもマグレじゃねえ。パワーもそうだが体幹の強さが段違いに良くなってる)
霧谷「やってくれるじゃねえか…」
攻守交代しての続いてのトランジションから、霧谷がボールを持つ。
霧谷「オラ、来いよ北条」
涼真「臨むところっすよ…!」
涼真、ディフェンスを構える。
ダム!!!
霧谷がドライブし、涼真もそれについていく。
霧谷(俺達の強さ…俺達は高さも技術も機動力も1番じゃねえが…アグレッシブさと諦めの悪さ…粘り強さでは誰にも負けねえ!)
霧谷、涼真に身体を当てながらドライブ。
涼真「ぐ…!」
(さっきの俺と同じドライブ…なのに圧倒的に止めづらい…!?)
バス!!
霧谷がドライブからレイアップ。
涼真はブロックにすら跳べなかった。
霧谷「お前はまだ身体の使い方がなってねえ。前よりは多少上手くなったようだが…まだ詰めが甘い」
涼真「…そうっすね、でもそれを盗む為に今日を楽しみにしてたんすよ」
霧谷「…いいだろう、こればっかりは口で教えるのも難しいからな。1対1で何度でも教えてやる。見て感じて、盗め」
涼真「はい」
5対5の練習が終わり、休憩になっても涼真は霧谷と1対1の練習に挑み続けた。
霧谷「そこはそうじゃねえ!お前は体幹とパワーは鍛えてよくなったけど、力を使うタイミングが悪い!お前がされて嫌な事をオフェンスでするんだよ!」
涼真「…もう1本!」
ダム!!
霧谷「違う!相手のパワーを最小限で受け流しつつ自分のパワーを相手に上手く伝えるんだよ!力の方向が全然ダメだ!」
涼真「まだまだ!!」
激しさを増す練習に、たまらず舟栄の佐藤監督が声をかける。
佐藤「そろそろその辺にしておけよ。この後も明日もあるんだ、休んでおかないと身体が持たんぞ」
霧谷「…うす」
涼真「…はい」
不承不承休憩に入る。
霧谷、汗を拭きつつ他のメンバーを眺める。
舟栄メンバーも星垓メンバーも思い思いに休憩している。
霧谷(うちも冬になって控えがようやく台頭してきた。チーム力は夏より数段高い。
だがそれは星垓も同じか…特に星垓には機動力でアドバンテージを取れるメンバーが多い)
霧谷、ふと考える。
霧谷(北陵や洛阪もそうだ。北陵は高さ…洛阪は組織力と技術…じゃあ、うちの強みはパワーだが…勝つために必要なのは後何だ…?)
そしてその日星垓メンバーは、舟栄高校内の合宿所で舟栄メンバーと一緒に夕食を取り、眠る事に。
全員の前には山盛りのご飯。
新城「うげぇ…」
中澤「こんなに食えねえ…」
平井「おかわりあるからねー!」
矢島(殺す気か…)
岩倉「俺もこの量は流石に…」
霧谷「いただきまーす!」
永島「おかわりって何杯でもしていいの?」
霧谷を含む数名、嬉しそうにおかわりまでしていたが。
髙木「そういや推薦でそろそろ大学も決まり出してるんだよな、どこも」
新城「霧谷や岩倉達はもう決まってんのか?」
岩倉「俺は明池かな」
近藤「俺は慶鵬義塾大学。2部だ」
永島「俺は大和体育大学だ」
霧谷「俺はこないだインカレ優勝した筑雅」
新城「何いいいい!?」
髙木「マジかよ…」
霧谷「ん?」
髙木「俺も筑雅なんだよ」
霧谷「ほう…?」
霧谷、ニヤリ。
霧谷「来年の筑雅の1年は強そうだな。博多大大濠の保科と野村も筑雅だしな」
中澤「髙木はさっそくレギュラー争いから熾烈だな…」
霧谷「新城、お前の行く拓緑もなかなかだぞ?豊誠の古沢に屋代の安部、お前らと同じ神奈川だと湘洋の徳山も行くからな」
新城「古沢もか…わかっちゃいたが関東1部は試合に出るまでが大変だな…」
霧谷「さてと、ごっそさん。体育館開けてもらって夜練でも行くか」
永島「げぇ…」
近藤「まだやんのかよ」
霧谷「当たり前だろ?少しでもやらねえと洛阪にも勝てねえからな」
そう言って霧谷は練習へと向かっていく。
近藤「よくやるよ…身体休めないと明日持ちそうにねえ」
岩倉「まあ、霧谷の気持ちはわかるがな。3年生は最後の大会、負ければ終わり、勝っても負けても最後なんだ。身体動かしてないと不安なんだろうよ…ましてアイツ、ああ見えて繊細だからな」
涼真「ごちそうさまでした。俺も夜練行ってきます」
慎太郎「お、行くの?」
涼真「霧谷さんに1対1挑んでくる。もう少しで…あの人の身体の使い方物にできそうなんだ」
慎太郎「じゃ、俺も練習してこよ」
新城「俺も行きますか」
髙木「俺も」
近藤「…しゃあねえ、俺も行くか」
永島「俺もだ。髙木、1対1しようぜ」
髙木「ああ」
結局、両チームの主力はこぞって夜練へ。
ダム!!!
涼真は霧谷とひたすら1on1を繰り返す。
涼真(だんだんわかってきた…肩先からしっかりとドライブして…跳ぶ直前までしっかりと身体を…なるべく面積多く当てに行って…抑え込むようにしてから…跳ぶ)
バス!!
霧谷「そうだ、基本的な使い方はわかってきてるみたいだな。フィジカルで負けてる相手…海外勢とやった時にも使える手だ」
(例外もいるが)
涼真(1回1回の1対1ですげえ体力持ってかれる…フィジカルの強さは流石だ)
霧谷「バスケットで重要な要素って何だと思う?北条。無論、全国なら全員が一定のシュート力があるとの仮定でだが」
涼真「…スピード…パワー…技術…っすかね」
霧谷「ああ。主にその3つだな。それぞれ極限まで鍛えればそれが武器になる。
スピードならば、触れもしないスピードならどんなパワーもスキルも通じない。
スキルならば、スピードとパワーもいなされる。
そして、パワーを鍛えれ上げれば…スピード差、技術差もパワーで力づくで打開できる」
涼真「3つ揃ってる霧谷さんが選択したのが…パワーだと」
霧谷「ああ。最近やっと体重も100キロ代に乗ったしな。
準々決勝、高松と勝負してどこまで通用するか、楽しみだ」
涼真「こないだ、アメリカにいたって言う大阪の金子って奴と練習試合する機会あったんすけど…アメリカにはやっぱり霧谷さんや堂林さん、高松さんより上がいるんすよね?」
霧谷「…ゴロゴロいやがるよ」
涼真「やっぱりそうっすか…」
霧谷「まあ、何もかも通用しなかったとは思ってないけどな。数人を除いて」
涼真「…数人?」
霧谷「さっき言った3つの要素…堂林がスピードで通用しなかった選手、高松が 技術で翻弄された選手、俺がパワーで子供扱いされた選手が1人ずついたな」
涼真(…想像がつかねえ)
霧谷「そして…3人とも誰も通用しなかった正真正銘の化け物が1人…確かお前と同じ年齢だったはずだ、北条」
涼真「名前は?」
霧谷「そいつの名は…」
名前を聞いて、涼真はハッとする。
何故なら金子から聞いた名前と、同一人物であったのだ。
涼真(いつか戦ってみたい…)
……To be continued
近藤 太一
舟栄高等学校3年
180㎝79kg
誕生日:4/25
血液型:O
特徴:坊主頭が特徴のポイントガード。O型だが超が着くほどの几帳面さを持つ。
ガードとして一通り攻守でのスペックを持っているが特にディフェンスでチームを支える。フィジカルもガードとしては強く、リバウンドにも絡む程。舟栄3年のメンバーで唯一彼女持ち。
卒業後は関東2部の慶鵬義塾大学への進学が決まっている。
特技:手品
趣味:掃除
得意教科:現代文
苦手教科:数学
得意なプレイ:アシスト、ディフェンス
バスケを始めたきっかけ:小2の時に友達に誘われてミニバス入団
密かな悩み:練習日が多すぎて彼女となかなかデートできない
-----------------------------
舟栄との合同練習。
星垓、舟栄のメンバーが入り混じっての練習は1対1から始まり、2対2、3対3と続く。
新城(同じチームでやってみるとわかる。さすがに舟栄は控えメンバーでも戦力が高い。試合にあまり出れてないだけで1人1人が結構な実力者だ…しかも夏よりフィジカルが数段パワーアップしてる。元からフィジカルで言えば揃いも揃って超高校級なのに)
舟栄のベンチメンバーには、全国からスカウトや推薦で入ってきた実力者が多くいた。
ディフェンスとゲームメイクの安定感に長けた近藤とは違い、意表を突くトリッキーなパスと自らのオフェンス力を活かしゲームメイクする1年生の柏原。
196㎝、パワー型のインサイドで永島、霧谷のバックアップを務める2年生の日置。
3&Dタイプで岩倉のバックアップに控える2年生の櫻井。
そして、次代のエースと期待される190㎝のオールラウンダー、1年生の大久保。
やがて5対5の練習。
舟栄も星垓も関係なくチームになる。
ビッ!
慎太郎から矢のようなパスがゴール下に通る。
走り込んだ本庄がキャッチ。
本庄「!」
ビッ!
本庄もハイポストへパス。
そこには、走り込んだ翔太。
スパァッ!
綺麗にフリースロー程のジャンプシュートを沈める。
本庄(何だろ今の…パスを受けた瞬間にハイポストにパスしたらいいってわかった…)
霧谷「…」
(今のパス…一見して普通のパスだが…見る者が見れば信じられない程正確で計算されたパスだ…)
続いての5対5。
涼真がボールを持ち、霧谷がマッチアップ。
ダム!!
涼真、スピードに乗りつつもあえて霧谷に身体を預けるようなドライブ。
霧谷「む…」
(技巧派のこいつがこんなプレーを?)
バス!!
涼真、霧谷とぶつかり合うも体勢を崩さずにレイアップを決めきる。
霧谷(やはりこいつ…さっきのもマグレじゃねえ。パワーもそうだが体幹の強さが段違いに良くなってる)
霧谷「やってくれるじゃねえか…」
攻守交代しての続いてのトランジションから、霧谷がボールを持つ。
霧谷「オラ、来いよ北条」
涼真「臨むところっすよ…!」
涼真、ディフェンスを構える。
ダム!!!
霧谷がドライブし、涼真もそれについていく。
霧谷(俺達の強さ…俺達は高さも技術も機動力も1番じゃねえが…アグレッシブさと諦めの悪さ…粘り強さでは誰にも負けねえ!)
霧谷、涼真に身体を当てながらドライブ。
涼真「ぐ…!」
(さっきの俺と同じドライブ…なのに圧倒的に止めづらい…!?)
バス!!
霧谷がドライブからレイアップ。
涼真はブロックにすら跳べなかった。
霧谷「お前はまだ身体の使い方がなってねえ。前よりは多少上手くなったようだが…まだ詰めが甘い」
涼真「…そうっすね、でもそれを盗む為に今日を楽しみにしてたんすよ」
霧谷「…いいだろう、こればっかりは口で教えるのも難しいからな。1対1で何度でも教えてやる。見て感じて、盗め」
涼真「はい」
5対5の練習が終わり、休憩になっても涼真は霧谷と1対1の練習に挑み続けた。
霧谷「そこはそうじゃねえ!お前は体幹とパワーは鍛えてよくなったけど、力を使うタイミングが悪い!お前がされて嫌な事をオフェンスでするんだよ!」
涼真「…もう1本!」
ダム!!
霧谷「違う!相手のパワーを最小限で受け流しつつ自分のパワーを相手に上手く伝えるんだよ!力の方向が全然ダメだ!」
涼真「まだまだ!!」
激しさを増す練習に、たまらず舟栄の佐藤監督が声をかける。
佐藤「そろそろその辺にしておけよ。この後も明日もあるんだ、休んでおかないと身体が持たんぞ」
霧谷「…うす」
涼真「…はい」
不承不承休憩に入る。
霧谷、汗を拭きつつ他のメンバーを眺める。
舟栄メンバーも星垓メンバーも思い思いに休憩している。
霧谷(うちも冬になって控えがようやく台頭してきた。チーム力は夏より数段高い。
だがそれは星垓も同じか…特に星垓には機動力でアドバンテージを取れるメンバーが多い)
霧谷、ふと考える。
霧谷(北陵や洛阪もそうだ。北陵は高さ…洛阪は組織力と技術…じゃあ、うちの強みはパワーだが…勝つために必要なのは後何だ…?)
そしてその日星垓メンバーは、舟栄高校内の合宿所で舟栄メンバーと一緒に夕食を取り、眠る事に。
全員の前には山盛りのご飯。
新城「うげぇ…」
中澤「こんなに食えねえ…」
平井「おかわりあるからねー!」
矢島(殺す気か…)
岩倉「俺もこの量は流石に…」
霧谷「いただきまーす!」
永島「おかわりって何杯でもしていいの?」
霧谷を含む数名、嬉しそうにおかわりまでしていたが。
髙木「そういや推薦でそろそろ大学も決まり出してるんだよな、どこも」
新城「霧谷や岩倉達はもう決まってんのか?」
岩倉「俺は明池かな」
近藤「俺は慶鵬義塾大学。2部だ」
永島「俺は大和体育大学だ」
霧谷「俺はこないだインカレ優勝した筑雅」
新城「何いいいい!?」
髙木「マジかよ…」
霧谷「ん?」
髙木「俺も筑雅なんだよ」
霧谷「ほう…?」
霧谷、ニヤリ。
霧谷「来年の筑雅の1年は強そうだな。博多大大濠の保科と野村も筑雅だしな」
中澤「髙木はさっそくレギュラー争いから熾烈だな…」
霧谷「新城、お前の行く拓緑もなかなかだぞ?豊誠の古沢に屋代の安部、お前らと同じ神奈川だと湘洋の徳山も行くからな」
新城「古沢もか…わかっちゃいたが関東1部は試合に出るまでが大変だな…」
霧谷「さてと、ごっそさん。体育館開けてもらって夜練でも行くか」
永島「げぇ…」
近藤「まだやんのかよ」
霧谷「当たり前だろ?少しでもやらねえと洛阪にも勝てねえからな」
そう言って霧谷は練習へと向かっていく。
近藤「よくやるよ…身体休めないと明日持ちそうにねえ」
岩倉「まあ、霧谷の気持ちはわかるがな。3年生は最後の大会、負ければ終わり、勝っても負けても最後なんだ。身体動かしてないと不安なんだろうよ…ましてアイツ、ああ見えて繊細だからな」
涼真「ごちそうさまでした。俺も夜練行ってきます」
慎太郎「お、行くの?」
涼真「霧谷さんに1対1挑んでくる。もう少しで…あの人の身体の使い方物にできそうなんだ」
慎太郎「じゃ、俺も練習してこよ」
新城「俺も行きますか」
髙木「俺も」
近藤「…しゃあねえ、俺も行くか」
永島「俺もだ。髙木、1対1しようぜ」
髙木「ああ」
結局、両チームの主力はこぞって夜練へ。
ダム!!!
涼真は霧谷とひたすら1on1を繰り返す。
涼真(だんだんわかってきた…肩先からしっかりとドライブして…跳ぶ直前までしっかりと身体を…なるべく面積多く当てに行って…抑え込むようにしてから…跳ぶ)
バス!!
霧谷「そうだ、基本的な使い方はわかってきてるみたいだな。フィジカルで負けてる相手…海外勢とやった時にも使える手だ」
(例外もいるが)
涼真(1回1回の1対1ですげえ体力持ってかれる…フィジカルの強さは流石だ)
霧谷「バスケットで重要な要素って何だと思う?北条。無論、全国なら全員が一定のシュート力があるとの仮定でだが」
涼真「…スピード…パワー…技術…っすかね」
霧谷「ああ。主にその3つだな。それぞれ極限まで鍛えればそれが武器になる。
スピードならば、触れもしないスピードならどんなパワーもスキルも通じない。
スキルならば、スピードとパワーもいなされる。
そして、パワーを鍛えれ上げれば…スピード差、技術差もパワーで力づくで打開できる」
涼真「3つ揃ってる霧谷さんが選択したのが…パワーだと」
霧谷「ああ。最近やっと体重も100キロ代に乗ったしな。
準々決勝、高松と勝負してどこまで通用するか、楽しみだ」
涼真「こないだ、アメリカにいたって言う大阪の金子って奴と練習試合する機会あったんすけど…アメリカにはやっぱり霧谷さんや堂林さん、高松さんより上がいるんすよね?」
霧谷「…ゴロゴロいやがるよ」
涼真「やっぱりそうっすか…」
霧谷「まあ、何もかも通用しなかったとは思ってないけどな。数人を除いて」
涼真「…数人?」
霧谷「さっき言った3つの要素…堂林がスピードで通用しなかった選手、高松が 技術で翻弄された選手、俺がパワーで子供扱いされた選手が1人ずついたな」
涼真(…想像がつかねえ)
霧谷「そして…3人とも誰も通用しなかった正真正銘の化け物が1人…確かお前と同じ年齢だったはずだ、北条」
涼真「名前は?」
霧谷「そいつの名は…」
名前を聞いて、涼真はハッとする。
何故なら金子から聞いた名前と、同一人物であったのだ。
涼真(いつか戦ってみたい…)
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