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第4章 集大成・ウィンターカップ
第202話 最終決戦! vs桐神学園
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チーム メンバープロフィール
織田 雄太
湘洋大付属高等学校1年
198㎝90kg
誕生日:8/5
血液型:AB
特徴:坊主頭という以外には、無口で仏頂面故に厳つく見える以外の特徴はない。だがその身長が無口なのと相まって威圧感を与える。
練習の虫であり、鍛えに鍛え抜かれた肉体から繰り出されるプレーは迫力も破壊力も1級品。新潟・柴丸中学時代から190㎝を超えており、中2の時に全中優勝、中3の時に全中プレ優勝、全中準優勝(東裁大相模に敗れた)の実績を持つ。プレーの幅もまだまだ拡げており、これから更に進化していく事が予想される。
特技:ボールを鷲掴みして振り回せる
趣味:バスケ以外特にない
得意教科:物理
苦手教科:特にない
得意なプレイ:ポストアップ、パワープレイ
バスケを始めたきっかけ:ミニバスの練習を見て
密かな悩み:山本がうるさい
-----------------------------
翌日。
ブーッ!!!!
一足先に女子の決勝が終わる。
星垓 115
金沢女子学院 75
神奈川の女王・星垓女子バスケ部がウィンターカップ出場決定。
満月「やったぁ~!!!」
満月にとっては、バスケ人生で自分が出場した大会で初めての優勝。
満月は第1Q残り6分で早くも出場すると、エースの高橋に次ぐ17得点(うちスリーポイント5本15点)を決めた。
星垓男子は、観客席から拍手を送る。
春香「おめでとう…満月ちゃん」
美保「男子もこの流れに乗らなきゃね」
涼真「やるでしょ、みんななら」
放送席では実況、解説も始まっている。
【ウィンターカップ神奈川県予選決勝、星垓高等学校対、桐神学園高等学校の試合をお送りします。実況は私、河合。
解説には元日本代表で現在、B1リーグのイグナイツ東京でHCを務めます杉山 慶一さんにお越し頂いております。杉山さん、よろしくお願いします】
杉山【よろしくお願いします】
河合【杉山さん、今年の神奈川県は全国的に見てもレベルが高いとの事なんですが】
杉山【そのようですね。インターハイではここにいる星垓高校がベスト4。国体では5校混成の神奈川県がやはりベスト4。そして県内でのベスト4チームにU-16候補やU-18候補、実際に代表になった選手が沢山いるんですよね。特にU-16は候補の全60人のうち、最多の5人が神奈川の選手なんですよね】
河合【なるほど。ズバリ、この試合の注目ポイントをお教え頂けますでしょうか】
杉山【まずは星垓で注目したいのはU-18代表にも選ばれた199㎝の髙木君。そしてキャプテンで精神的支柱である新城君ですね。新城君はこの代のガード・フォワードの層が厚いために代表には選ばれてませんが、選ばれてもおかしくないような素晴らしいスコアラーでゲームメイカーです。
それと1年生では身長はないけれど下級生とは思えないような落ち着きと度胸を見せる中山君に注目ですね】
河合【ありがとうございます。桐神学園の方はいかがでしょうか?】
杉山【桐神学園はなんと言っても1年生エースの櫻田君、そしてキャプテンの長崎君ですかね。2人でこの県予選、平均70点近く稼いでいます】
河合【チームとしての特徴はいかがでしょうか?】
杉山【両チームとも機動力、シュート力に優れ、攻撃力では神奈川のトップ2のチームの激突です。春の関東大会や夏のインターハイ予選のように激しい点の取り合いが見れるんではないでしょうかね。
どちらかと言うと気がかりなのは星垓です。
エースの北条君が怪我で欠場を余儀なくされていますからね。ですが、そのピンチをチームの総合力で乗り越えてきたのが星垓です。私の先輩である唐沢先生も素晴らしい采配を準決勝では見せてくれましたが、今日はどのような作戦を用意しているでしょうか。注目したいですね】
河合【ありがとうございました。間もなく決勝戦、ティップオフとなります!】
コートでは、両チームの練習が行われている。
唐沢、放送席の方を見る。
唐沢(杉山…久しぶりだね。立派になったもんです。我々を可愛がってくれた壱馬先輩も今の君が誇らしい事でしょう)
マネージャーの平山、不思議そうな顔で唐沢を見る。
平山「知り合いですか?」
唐沢「ええ、昔のね」
そして試合開始まで、あとわずか。
長崎「勝てば全国だ!お前ら気合い入れろ!!!」
桐神メンバー「「「っしゃあ!!!!!」」」
新城「絶対勝つ!勝って小宮山と北条を全国に連れてくぞ!」
星垓メンバー「「「おう!!!」」」
新城「Run!!Jump!!」
星垓メンバー「「「Go For Win!!!!」」」
ブーッ!!!!
河合【さあ!試合開始前のセレモニー、両校のスターティングメンバー紹介です】
『ただいまより、全国高等学校バスケットボール選手権大会、ウィンターカップ神奈川県予選男子決勝、星垓高等学校 対 桐神学園高等学校の試合を行います。まず試合に先立ちまして、審判団の紹介を致します…』
星垓はスターティングメンバーはオフィシャル席から1番遠いベンチに腰掛けている。
ユニフォームは、いつもの白地に青、黒のアクセント。それに青文字での「SEIGAI」の文字。
対して桐神学園は、スターティングメンバーはオフィシャル席から1番遠いベンチエリアで立って待機している。
ユニフォームは赤地に黒と金のアクセント。「TOJIN GAKUEN」の黒文字。
『…続いて、両チームのスターティングメンバー並びにコーチ陣の紹介を行います。
まず初めに白のユニフォーム。星垓高等学校。指揮を執りますのは唐沢 武徳監督』
唐沢、静かにコート、相手ベンチ、応援席にお辞儀する。
河合【星垓高校、唐沢 武徳監督。監督として星垓高校を昨年、初めての全国へ導き、今年はインターハイでもベスト4。自身の現役時代も高校、大学それぞれで日本一を経験。Bリーグでも本日お越しの杉山さんと共にBリーグ屈指のガードコンビで日本一を経験しています】
『マネージャー、平山 美沙子さん』
平山(みんな…頑張って…)
『スターティングメンバーは、4番、新城 敦史さん』
新城「はい!!!」
河合【チームのキャプテンで、北条君のいないチームではエーススコアラーでもある新城】
杉山【ポイントガードとしてもスコアラーとしても完成度の高い選手です】
グッ!
新城、まずは観客席にいる涼真に向けて拳を突き出す。
バチン!バチン!
新城、全員とハイタッチしながらコートへ向かう。
唐沢「頼みます」
バチン!!
新城「はい!」
一際大きなハイタッチ。
桐神学園の宮藤監督、審判団の3人と握手した後、センターラインに並ぶ。
『7番、髙木 悠介さん』
髙木「はい!!」
髙木も涼真に向けて拳を突き出す。
その後、全員とハイタッチして新城の隣に並ぶ。
河合【注目の髙木。U-18日本代表にも選ばれた199㎝】
杉山【先程の新城君とこの髙木君の2人がこの予選ではチームの総得点の6割以上を占めているんですよね。新城選手が外の主砲なら、髙木選手はインサイドの主砲です】
『8番、神崎 健太さん』
神崎「はい!」
神崎、涼真に向けて拳こそ向けなかったが頷いて見せた。
神崎、全員と両手で力強くハイタッチ。
河合【8番、2年生の神崎】
杉山【チームの潤滑油の役割、ディフェンスの要としての役割を果たす選手です。バランサーという意味ではどのチームにも必要とされる選手ではないでしょうか】
『9番、真田 直斗さん』
真田「はい!」
真田、涼真に向かって頷き、全員とハイタッチ。
河合【9番の真田。こちらも2年生。アウトサイドシュートが得意な選手です】
杉山【シュート力とディフェンス力を兼ね備えた選手です。夏には全国の大型フォワードとマッチアップしてフィジカル面でも鍛えられているのも心強いですね】
『11番、中山 慎太郎さん』
慎太郎「はい!!!!」
慎太郎、一際大きな返事。
グッ!
涼真に向かって大きくガッツポーズし、観客席に向かって両手を突き上げる。
それに合わせて観客席も歓声をあげ、拳を突き上げる。
その後、全員と拳を突き合わせてコートへ。
河合【11番の中山。元気いっぱいの1年生です】
杉山【お祭り男気質と言うんですかね、こういうタイプが1番チームを盛り上げるんですよね。勢いをもたらすプレーも得意な選手ですし、今日の星垓勝利の鍵はもしかしたら彼が握ってるかもしれません】
星垓メンバー「「「よし!!」」」
星垓メンバー5人、コートで1度円陣を組んで気合いを入れた後、整列し桐神学園の紹介を待つ。
『続いて赤のユニフォーム。桐神学園高等学校。指揮を執りますのは宮藤 智昭監督』
宮藤監督、唐沢監督と同じくコート、相手ベンチ、応援席にお辞儀。
春香「ああ…緊張してきた」
美保「春香が緊張してどうすんのよ」
桐神メンバーは、2列に並びコートに向かうアーチを作る。
『…スターティングメンバーは、4番、長崎 健正さん』
長崎「はい!!」
河合【キャプテンの長崎。何処からでも点が取れます】
杉山【高校のキャリアで、1年時の夏、2年時の夏と秋、今年の秋と4回の全国を経験している選手です】
長崎、ハイタッチしながらアーチの中を通りコートへ。
新城と同じく審判団、相手の唐沢監督に握手に向かう。
『5番、青木 洸夜さん』
青木「はい!」
青木、長崎と同じくアーチを通りながらハイタッチ。
河合【副キャプテンの青木。インサイドの選手です】
杉山【サイズは小さいんですが、基本に忠実で大崩れしない安定した選手です。ディフェンスも得意ですので神崎君との守り合いも楽しみですね】
『7番、米田 昌幸さん』
米田「はい!!!」
米田、力強くグータッチしながらアーチを通る。
河合【インサイドを支える米田。パワーがあります】
杉山【米田選手もそうなんですが、桐神の選手は上背がない代わりにそれを補って余りある物を持ってるんですよね。米田君ならばそのセンターらしからぬ機動力とパワー、テクニック。先程の青木君ならば安定感とバスケIQを持っています】
『14番、櫻田 祥人さん』
櫻田「はい!」
河合【注目の櫻田。1年生エースです】
杉山【中学時代から神奈川ではトップレベルの選手として注目され、今秋の国体では一躍、全国に知られる存在となりました。今日は何点獲ってくるでしょうか】
『15番、新海 千尋さん』
新海「はい!」
新海、ダッシュで駆け抜けながら全員にタッチ。
河合【ポイントガードの新海。こちらも1年生です】
杉山【東京から宮藤監督自らスカウトしてきたという新海君。彼もポイントガードながら内外で点が取れるオールラウンダーです】
『それでは選手の皆さん、頑張ってください』
ピッ!!
主審が笛を鳴らす。
「「「しゃーす!!!!」」」
ウィンターカップ神奈川県予選決勝、ティップオフ!
……To be continued
織田 雄太
湘洋大付属高等学校1年
198㎝90kg
誕生日:8/5
血液型:AB
特徴:坊主頭という以外には、無口で仏頂面故に厳つく見える以外の特徴はない。だがその身長が無口なのと相まって威圧感を与える。
練習の虫であり、鍛えに鍛え抜かれた肉体から繰り出されるプレーは迫力も破壊力も1級品。新潟・柴丸中学時代から190㎝を超えており、中2の時に全中優勝、中3の時に全中プレ優勝、全中準優勝(東裁大相模に敗れた)の実績を持つ。プレーの幅もまだまだ拡げており、これから更に進化していく事が予想される。
特技:ボールを鷲掴みして振り回せる
趣味:バスケ以外特にない
得意教科:物理
苦手教科:特にない
得意なプレイ:ポストアップ、パワープレイ
バスケを始めたきっかけ:ミニバスの練習を見て
密かな悩み:山本がうるさい
-----------------------------
翌日。
ブーッ!!!!
一足先に女子の決勝が終わる。
星垓 115
金沢女子学院 75
神奈川の女王・星垓女子バスケ部がウィンターカップ出場決定。
満月「やったぁ~!!!」
満月にとっては、バスケ人生で自分が出場した大会で初めての優勝。
満月は第1Q残り6分で早くも出場すると、エースの高橋に次ぐ17得点(うちスリーポイント5本15点)を決めた。
星垓男子は、観客席から拍手を送る。
春香「おめでとう…満月ちゃん」
美保「男子もこの流れに乗らなきゃね」
涼真「やるでしょ、みんななら」
放送席では実況、解説も始まっている。
【ウィンターカップ神奈川県予選決勝、星垓高等学校対、桐神学園高等学校の試合をお送りします。実況は私、河合。
解説には元日本代表で現在、B1リーグのイグナイツ東京でHCを務めます杉山 慶一さんにお越し頂いております。杉山さん、よろしくお願いします】
杉山【よろしくお願いします】
河合【杉山さん、今年の神奈川県は全国的に見てもレベルが高いとの事なんですが】
杉山【そのようですね。インターハイではここにいる星垓高校がベスト4。国体では5校混成の神奈川県がやはりベスト4。そして県内でのベスト4チームにU-16候補やU-18候補、実際に代表になった選手が沢山いるんですよね。特にU-16は候補の全60人のうち、最多の5人が神奈川の選手なんですよね】
河合【なるほど。ズバリ、この試合の注目ポイントをお教え頂けますでしょうか】
杉山【まずは星垓で注目したいのはU-18代表にも選ばれた199㎝の髙木君。そしてキャプテンで精神的支柱である新城君ですね。新城君はこの代のガード・フォワードの層が厚いために代表には選ばれてませんが、選ばれてもおかしくないような素晴らしいスコアラーでゲームメイカーです。
それと1年生では身長はないけれど下級生とは思えないような落ち着きと度胸を見せる中山君に注目ですね】
河合【ありがとうございます。桐神学園の方はいかがでしょうか?】
杉山【桐神学園はなんと言っても1年生エースの櫻田君、そしてキャプテンの長崎君ですかね。2人でこの県予選、平均70点近く稼いでいます】
河合【チームとしての特徴はいかがでしょうか?】
杉山【両チームとも機動力、シュート力に優れ、攻撃力では神奈川のトップ2のチームの激突です。春の関東大会や夏のインターハイ予選のように激しい点の取り合いが見れるんではないでしょうかね。
どちらかと言うと気がかりなのは星垓です。
エースの北条君が怪我で欠場を余儀なくされていますからね。ですが、そのピンチをチームの総合力で乗り越えてきたのが星垓です。私の先輩である唐沢先生も素晴らしい采配を準決勝では見せてくれましたが、今日はどのような作戦を用意しているでしょうか。注目したいですね】
河合【ありがとうございました。間もなく決勝戦、ティップオフとなります!】
コートでは、両チームの練習が行われている。
唐沢、放送席の方を見る。
唐沢(杉山…久しぶりだね。立派になったもんです。我々を可愛がってくれた壱馬先輩も今の君が誇らしい事でしょう)
マネージャーの平山、不思議そうな顔で唐沢を見る。
平山「知り合いですか?」
唐沢「ええ、昔のね」
そして試合開始まで、あとわずか。
長崎「勝てば全国だ!お前ら気合い入れろ!!!」
桐神メンバー「「「っしゃあ!!!!!」」」
新城「絶対勝つ!勝って小宮山と北条を全国に連れてくぞ!」
星垓メンバー「「「おう!!!」」」
新城「Run!!Jump!!」
星垓メンバー「「「Go For Win!!!!」」」
ブーッ!!!!
河合【さあ!試合開始前のセレモニー、両校のスターティングメンバー紹介です】
『ただいまより、全国高等学校バスケットボール選手権大会、ウィンターカップ神奈川県予選男子決勝、星垓高等学校 対 桐神学園高等学校の試合を行います。まず試合に先立ちまして、審判団の紹介を致します…』
星垓はスターティングメンバーはオフィシャル席から1番遠いベンチに腰掛けている。
ユニフォームは、いつもの白地に青、黒のアクセント。それに青文字での「SEIGAI」の文字。
対して桐神学園は、スターティングメンバーはオフィシャル席から1番遠いベンチエリアで立って待機している。
ユニフォームは赤地に黒と金のアクセント。「TOJIN GAKUEN」の黒文字。
『…続いて、両チームのスターティングメンバー並びにコーチ陣の紹介を行います。
まず初めに白のユニフォーム。星垓高等学校。指揮を執りますのは唐沢 武徳監督』
唐沢、静かにコート、相手ベンチ、応援席にお辞儀する。
河合【星垓高校、唐沢 武徳監督。監督として星垓高校を昨年、初めての全国へ導き、今年はインターハイでもベスト4。自身の現役時代も高校、大学それぞれで日本一を経験。Bリーグでも本日お越しの杉山さんと共にBリーグ屈指のガードコンビで日本一を経験しています】
『マネージャー、平山 美沙子さん』
平山(みんな…頑張って…)
『スターティングメンバーは、4番、新城 敦史さん』
新城「はい!!!」
河合【チームのキャプテンで、北条君のいないチームではエーススコアラーでもある新城】
杉山【ポイントガードとしてもスコアラーとしても完成度の高い選手です】
グッ!
新城、まずは観客席にいる涼真に向けて拳を突き出す。
バチン!バチン!
新城、全員とハイタッチしながらコートへ向かう。
唐沢「頼みます」
バチン!!
新城「はい!」
一際大きなハイタッチ。
桐神学園の宮藤監督、審判団の3人と握手した後、センターラインに並ぶ。
『7番、髙木 悠介さん』
髙木「はい!!」
髙木も涼真に向けて拳を突き出す。
その後、全員とハイタッチして新城の隣に並ぶ。
河合【注目の髙木。U-18日本代表にも選ばれた199㎝】
杉山【先程の新城君とこの髙木君の2人がこの予選ではチームの総得点の6割以上を占めているんですよね。新城選手が外の主砲なら、髙木選手はインサイドの主砲です】
『8番、神崎 健太さん』
神崎「はい!」
神崎、涼真に向けて拳こそ向けなかったが頷いて見せた。
神崎、全員と両手で力強くハイタッチ。
河合【8番、2年生の神崎】
杉山【チームの潤滑油の役割、ディフェンスの要としての役割を果たす選手です。バランサーという意味ではどのチームにも必要とされる選手ではないでしょうか】
『9番、真田 直斗さん』
真田「はい!」
真田、涼真に向かって頷き、全員とハイタッチ。
河合【9番の真田。こちらも2年生。アウトサイドシュートが得意な選手です】
杉山【シュート力とディフェンス力を兼ね備えた選手です。夏には全国の大型フォワードとマッチアップしてフィジカル面でも鍛えられているのも心強いですね】
『11番、中山 慎太郎さん』
慎太郎「はい!!!!」
慎太郎、一際大きな返事。
グッ!
涼真に向かって大きくガッツポーズし、観客席に向かって両手を突き上げる。
それに合わせて観客席も歓声をあげ、拳を突き上げる。
その後、全員と拳を突き合わせてコートへ。
河合【11番の中山。元気いっぱいの1年生です】
杉山【お祭り男気質と言うんですかね、こういうタイプが1番チームを盛り上げるんですよね。勢いをもたらすプレーも得意な選手ですし、今日の星垓勝利の鍵はもしかしたら彼が握ってるかもしれません】
星垓メンバー「「「よし!!」」」
星垓メンバー5人、コートで1度円陣を組んで気合いを入れた後、整列し桐神学園の紹介を待つ。
『続いて赤のユニフォーム。桐神学園高等学校。指揮を執りますのは宮藤 智昭監督』
宮藤監督、唐沢監督と同じくコート、相手ベンチ、応援席にお辞儀。
春香「ああ…緊張してきた」
美保「春香が緊張してどうすんのよ」
桐神メンバーは、2列に並びコートに向かうアーチを作る。
『…スターティングメンバーは、4番、長崎 健正さん』
長崎「はい!!」
河合【キャプテンの長崎。何処からでも点が取れます】
杉山【高校のキャリアで、1年時の夏、2年時の夏と秋、今年の秋と4回の全国を経験している選手です】
長崎、ハイタッチしながらアーチの中を通りコートへ。
新城と同じく審判団、相手の唐沢監督に握手に向かう。
『5番、青木 洸夜さん』
青木「はい!」
青木、長崎と同じくアーチを通りながらハイタッチ。
河合【副キャプテンの青木。インサイドの選手です】
杉山【サイズは小さいんですが、基本に忠実で大崩れしない安定した選手です。ディフェンスも得意ですので神崎君との守り合いも楽しみですね】
『7番、米田 昌幸さん』
米田「はい!!!」
米田、力強くグータッチしながらアーチを通る。
河合【インサイドを支える米田。パワーがあります】
杉山【米田選手もそうなんですが、桐神の選手は上背がない代わりにそれを補って余りある物を持ってるんですよね。米田君ならばそのセンターらしからぬ機動力とパワー、テクニック。先程の青木君ならば安定感とバスケIQを持っています】
『14番、櫻田 祥人さん』
櫻田「はい!」
河合【注目の櫻田。1年生エースです】
杉山【中学時代から神奈川ではトップレベルの選手として注目され、今秋の国体では一躍、全国に知られる存在となりました。今日は何点獲ってくるでしょうか】
『15番、新海 千尋さん』
新海「はい!」
新海、ダッシュで駆け抜けながら全員にタッチ。
河合【ポイントガードの新海。こちらも1年生です】
杉山【東京から宮藤監督自らスカウトしてきたという新海君。彼もポイントガードながら内外で点が取れるオールラウンダーです】
『それでは選手の皆さん、頑張ってください』
ピッ!!
主審が笛を鳴らす。
「「「しゃーす!!!!」」」
ウィンターカップ神奈川県予選決勝、ティップオフ!
……To be continued
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