BUZZER OF YOUTH

Satoshi

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第4章 集大成・ウィンターカップ

第182話 3年生の大会

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メンバープロフィール(女子)

渡辺わたなべ 糸織里しおり

星垓高等学校1年
160㎝??kg

誕生日:5/5

血液型:AB

バストサイズ:E

特徴:肩くらいまでのサラサラしたストレートヘアが特徴の、女子バスケ部1の元気っ子。普段の時は女子バスケ部1年で1、2を争うオシャレさん。基本的に敬語だが極度に真面目な時はタメ語になる。よく人にあだ名を付けて呼んでいるが、実は照れ屋な糸織里なりの精一杯の親愛の証。満月には入学早々に困っていた時助けて貰った恩があり、涼真との仲を1番応援しているのも糸織里。満月も満月で糸織里を大切に思っている(胸以外)。基本的にからかう側だが、からかわれると弱い。
人の気持ちに超敏感。

特技:スポーツ全般

趣味:興味を持ったことはなんでも

得意教科:現代文、生物

苦手教科:数学、物理

得意なプレイ:速攻に走ること、ディフェンス

バスケを始めたきっかけ:運動神経の良さを中学で友達にスカウトされて

好きな男性のタイプ:喜怒哀楽を一緒に分かちあってくれる人

密かな悩み:そういえば恋愛ってしたことない




-----------------------------













10月もあっという間に終わり、11月に。











-某日、練習終わり-







唐沢「それでは、ウィンターカップに臨むメンバーを発表します」












ゴクリ…










一同、固唾を飲んで発表を待つ。













唐沢「まずスタメンですが、中山君、真田君、新城君、神崎君、髙木君の5人です。背番号ですが…」









星垓、ウインターカップ予選に臨むメンバーは下記のようになった。







星垓 ウィンターカップ予選メンバー

4 新城 敦史  185㎝ 3年
5 中澤 透   176㎝ 3年
6 矢島 薫   180㎝ 3年
7 髙木 悠介  199㎝ 3年
8 神崎 健太  191㎝ 2年
9 真田 直斗  184㎝ 2年
10 須川 勇大  190㎝ 2年
11 中山 慎太郎 169㎝ 1年
12 福島 雅彦  185㎝ 2年
13 皆藤 賢   198㎝ 1年
14 篠田 武蔵  182㎝ 1年
15 小笠原 大樹 188㎝ 1年
16 三石 大地  173㎝ 2年
17 佐藤 宗平  186㎝ 1年
18 小宮山 悟  182㎝ 3年

















-練習後-






朝「くっそー!!!またメンバーに残れなかった…」







朝は身体能力こそ高いが、オフェンスでの貢献が同じガード陣と比べて低かった。









新城や慎太郎、中澤、矢島、三石といった面々には勝てなかったのだ。











翔太「俺もダメだったっす」









翔太はオフェンス、ディフェンス共に申し分なかったが、フィジカルに難がある故の落選。





















慎太郎「…」






ズーン……


















武蔵「…慎太郎はなんで落ち込んでんだ?」









涼真「どうせ登録身長が170いってないの気にしてんだろ。ほっとけ」













そして全員着替えて、男女バスケ部1年の全員が勢揃いし、大人数でだべっている。












華音「そっかぁ、翔太君メンバー入りできへんかったんかぁ…」







翔太「うん…まあフィジカル面で不安ってのは中学の時から散々言われてた事だ。まだ本戦もあるし頑張るしかないだろ」







賢「フィジカルが不安なのは俺もだなぁ…パワーじゃ髙木先輩や須川先輩、大樹に太刀打ちできないもん」







大樹「いや須川先輩と髙木先輩は別次元だから。須川先輩なんてプロレスラーみたいな身体してるし」






宗平「俺はなんとかメンバー入れた感じだけど…ディフェンスはできても他の事もできねえとな…」






優花「そこそこデカいんだからそれを活かせればいいんじゃない?」






宗平「うーん…」









春香「慎ちゃんはついにスタメンに抜擢だね!」



慎太郎「うん、ありがとう」





美保「やっぱりスタメンって特別感あるよね。なんて言うか…そのチームの代表って感じ」








慎太郎「その通りだな。まあ、涼真が離脱したオマケなんて言われねえようにしねえとな」













涼真「女子は?」







糸織里「女子は1年生は元々メンバー入りしてたなっちゅ、ゆーかりんに加えてみずっちが新しくメンバー入りしたくらいですかね?」









佳奈絵「もぐもぐ…私のライバルって優花もそうだし、奈津実や松本先輩がいるし…まだ現時点では敵わなかったかな…もぐもぐ」






佳奈絵は今日は肉まんをほうばっている。








小春「あーん…私もメンバー入りしたかったよぉ」







紗妃「よしよし」








華音「私は谷口先輩だったりエースの千草先輩やもんなぁ…満月に紗妃だっておる…」







翔太「女子もユニフォーム争奪は厳しい戦いなんだな」





糸織里「流石に全国ベスト4チームでメンバー入りするのは難しいもんですよね…かののんもかななんも中学では全中まで行ってるのに…
私もガードのポジション争いに結局負けちゃいましたし…」










満月(そうは言っても糸織里も前より数段上手くなってきたんだけどね…)









糸織里「てゆーか!最近みずっちとマッチアップするともの凄く気合い入ってるし容赦ないんですけど!私何か悪いことしました?」










満月「おっぱい…」ぼそっ














満月、誰にも聞こえない声でボソリと呟く。











武蔵「ってか部活終わった夕方にこんなだべってていいのか?」












奈津実「平気でしょ。少なくともスポーツクラスは寮の近くだし」






涼真「スポーツクラスでも俺は家からだけどな」






満月「私も」







大樹「はぁー今日の寮母さんの飯、何かなぁ」















そんな事をいいつつ、日は暮れていく。



















そして、11月中旬。














3年生にとって最後の大会、ウィンターカップの県予選が開幕!















順当にいけば男子準々決勝の組み合わせは




星垓 vs 藤宮東

法帝大付三 vs 東裁大相模

桐神学園 vs 慶鵬義塾

平塚学院 vs 湘洋大付属





となる。


















会場の記者席には、国体と同じく山下と中嶋。












山下「村上さんはまだ戻ってこないのね」








中嶋「大学のオータムリーグの後すぐにインカレの取材の準備してましたから。来週からインカレですし」








山下「というかなんで県予選から取材を…」
(注目度の高い他県にも県予選から取材に何人も行ってるし…)











中嶋「それは…これが3年生にとって最後の大会だからですよ。
ウィンターカップは『3年生の大会』とも言われる位3年生による集大成の大会なんです。最後の大会に悔いは残したくない。そんな気持ちの強さからかつて様々な奇跡やドラマを生んできた。そんな大会なんです」









山下「なるほど…」








中嶋「そして下級生も主力を担うチームでは、先輩を勝たせたいという後輩の想いも大事になってきますね。特に僅かな差で夏に全国大会出場や優勝を逃したようなチームなんて」












山下「各チームの1年間の集大成…特に3年生にとっては高校生活の集大成の大会って事ね」












中嶋「そうですね。そのために…なのかはわかりませんが来年からは全国出場枠も50から60になりますし」













山下「高校タイトルが3つから2つになるだけじゃなくて…名実共に最大の大会が最後に…」
















ブーッ!!!!














目の前では、桐神学園の初戦が始まろうとしている。













山下「桐神学園は夏と同じスタメンね」














中嶋「1年の新海、櫻田のバックコートコンビにオールラウンダーの主将・長崎。裏方タイプだけど堅実かつ安定感の青木と米田の3年インサイドコンビ。スタメンの最長身は193㎝の米田君ですね」









山下「ベンチには関東大会でも出番のあった3年生の佐藤、2年生にもフォワードの桝田、センターの山村と戦力の厚みは十分ね」











中嶋「いや、夏は怪我でいませんでしたが2年生にもう1人…」


















ブーッ!!!












桐神学園、スタートから4分で交代。










交代したのは、1年生ガードの新海。












そして交代で出てきたのは…














山下「…大きくない?」










そこにいたのは、長崎程も身長のある選手。












中嶋「あの選手は秦野はだの 武史たけし。187の長身にしてコンボガード。ただし本職は…ポイントガード」











桐神学園、一気にラインナップが大型化。
出場の5人全員が180半ば~190代というかなり大型なチームに。











スパァッッ!!!









秦野はスリーポイントも決める。












この試合、4本のスリーポイントをゲット。








秦野の怪我からの復帰により、桐神学園に外の大砲がまた1つ加わった。








外からは櫻田、長崎、新海、秦野の4人が交代で射抜く。












インサイドでは青木、米田に加えて桝田、山村、といった、サイズは全員物足りないがタイプの違うインサイドプレイヤーが支える。













特に3年生である長崎、米田、青木の活躍は目覚ましかった。













長崎はチーム最多の28得点。米田は13リバウンドを獲得。青木は自身のマーク相手のインサイドでの得点を僅か4に抑え込む。










新海「先輩たち…今までで1番熱いや」










櫻田(先輩達とプレーできる最後の大会、俺も全てを出し切って全国に出てやる!)














そのまま初戦を全員出場、140得点で突破。













また、東裁大相模も夏に怪我で離脱していた1年の岸が復帰。選手層に厚みが生まれていた。














だが初戦、最も会場を震撼させたのは3年生ではなく1年生センター・梅村だった。




















ドッガァァァアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!

















4人に囲まれながら豪快なボースハンドダンクでディフェンスを吹き飛ばす。














梅村はこの日、52得点25リバウンド11ブロックという常識外れにも程があるスコアを記録。











梅村(夏も秋も…いや、入学してから先輩達には迷惑ばっかかけっぱなしだった。最後の大会、全国にいけないなんて許されない!俺は先輩達を勝たす為なら…どんなプレーだって進んでやってやる!)

















湘洋大付属は、元々選手層も県内最高級だった為にケミストリーが醸成されており、県内最高のサイズと合わせてより安定感が増した。












織田(同じコートに立つと嫌でもわかる…先輩達がどれだけ勝ちたいのか。最後の大会の先輩達の姿、目に焼き付けておかないとな)

















そして、4強最後の一角。














夏の王者・星垓にも初陣が訪れる。














エース無き王者、次回、初陣。




































































































-----------------------------

おまけ
女子バスケ部1年、糸織里のニックネーム集

涼真→うまっち
慎太郎→慎ちゃま
武蔵→むささびくん
満月→みずっち
春香→はるるん
美保→みほりん
大樹→だいきん
宗平→そうそう
賢→まさるん
政史→まーしー
翔太→しょっちゃん
小春→こはるん
紗妃→さっきー
優花→ゆーかりん
奈津実→なっちゅ
佳奈絵→かななん
華音→かののん
唐沢監督→のりちゃん先生(下の名前である武徳たけのりから)

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……To be continued
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